農機具販売会社で米の販売もしている「福岡九州クボタ」(福岡市南区)が、営業所に設置したコイン精米機で不純物を取り除く際に残る玄米を精米し直して、「ブレンド米」として売っていたことがわかった。虫がわいていた玄米もあったというが、多くはすでに飲食店などで消費された。同社は朝日新聞の取材に「偽装と言われても仕方がない」と認め「深く反省している」とした。 【写真】当時使われていた精米機=福岡市南区 同社によると、コイン精米機は、福岡県内などの営業所に併設。農家などが主に自家用のために玄米を入れ、不純物やぬかなどを取り除き、白米に精米する。精米機には、不純物などとともに、玄米が一部残ってしまうという。 同社は、残った玄米を、従業員が集めて食べたり、転売したりしないように、2012年11月から、11カ所あった精米機から、少なくとも月に2回、回収し始めた。だが翌月から、こうした玄米を、自社の精米所に