2日間更新できなかった間に、「さざ波」発言のあと「緊急事態宣言は屁みたいなもの」との妄言をツイートで発した高橋洋一が内閣官房参与を「辞任」した。もちろん事実上の更迭だが、それは菅義偉の本位に反するものであって、菅にしてみれば世論の反発を受けて「泣いて馬謖を斬る」といったところだろう。 この高橋洋一は「りふれは」で、「リフレ派左派」の間でも高橋に対する批判が憚られる悪しき空気があったことをしばらく前に書いた。そのせいで、リフレについて書く意欲がすっかり失せてしまったほどだ。 さらに遡ると、2009年の民主党(当時)への政権交代の際、政権交代を望む者たちの間で、高橋の「埋蔵金」理論がもてはやされたことがあった。「埋蔵金」とは特別会計の剰余金や積立金を指す。民主党は小沢一郎が代表を務めていた2007年当時に、同党が打ち出していた政策の財源として、特別会計を見直して15兆円を捻出するという政策を打