“抗えない土台”の上でどう生きていくか ──2番の歌い出しの歌詞には「ぢっと手を見る」というフレーズがあります。これは石川啄木「一握の砂」の「はたらけど はたらけど猶わが生活楽にならざり ぢっと手を見る」からの引用だと思います。「さよーならまたいつか!」でも種田山頭火の「しぐるるやしぐるる山へ歩み入る」を引用した歌詞がありましたが、今回に関してはどんな意図があったんでしょうか? 何も意図してませんが、2番の頭で引用するのがマイブームなのかもしれないですね。ただ、「さよーならまたいつか!」に比べると、毎日働いている、そういう繰り返しの生活を歌っている歌に「はたらけど はたらけど」からの引用というのは、飛躍がなくてちょっとそのまますぎるなとも思いました。ただ、そういう愚直な感じはこの曲に似合ってるなと。 ──この曲がワークソング、ある種の労働歌として成り立ってるという意識はありますか? そうで