ペンシルベニア州立大学(「ペン・ステート」)のフットボール部は、カレッジ・フットボール「ビッグ・テン」リーグの強豪であり、アメリカのアマチュアスポーツを代表する存在とも言えます。この「ペン・ステート・フットボール部」を舞台としたスキャンダルに関しては、本欄でもお伝えしていましたが、約半年を経て一つの結末に至っています。 これまでの事件の経過ですが、同部で長年アシスタント・コーチを務めていた、ジェリー・サンダスキーという人物が、少年たちに対する性的虐待行為の常習犯として逮捕されたのが昨年の11月。その後、ドラマチックな裁判を経て今年の6月にサンダスキーは有罪となっています。(45件の罪状に関して有罪。量刑は未定ですが、終身刑は免れないと言われています) サンダスキーという人物の犯罪も「おぞましい」限りですが、それ以上に問題になったのが、事件の隠蔽工作疑惑です。「もみ消し」工作関与の疑惑から、