……って、えっ、10年前じゃん! 今さら出すの? どういうこと? しかもフリーゲームて。 まずはゲーム「ゆめにっき」について説明します。 kikiyamaHP(公式) RPGツクールで作られたこの作品、舞台は夢の中、という設定。 12の扉を開くと、電子的だったり、陰鬱な森だったり、サイケデリックだったり、およそ他のRPGでは見られないような世界が広がっています。 プレイヤーは少女・窓付きとなって、「エフェクト」と呼ばれるアイテムを集めながらふらふら歩きまわらされます。 頬をつねると、目を覚まして自分の狭い自室に戻ってくる。 部屋から外には出られないので、また夢の中に入る。これの繰り返し。 解釈の余地が多い作品で、数多くの分析がファンによって行われました。 以前出ている小説『ゆめにっき』は、作者の日日日が、このクレイジーな世界は一体なんなのかを、独自に解釈したものの一つ。 文体を「あなたは○