鳥嶋和彦さん/マンガは文化ではなく、エンタメと言い切る鳥嶋氏 80年代、鳥山明を世に送り出し、90年代後半には低迷期の『週刊少年ジャンプ』を立て直した伝説の編集者・鳥嶋和彦さん。最初から編集者の視点で手塚治虫作品を読んできた鳥嶋さんが分析する、漫画家・手塚治虫とは? 『手塚治虫文化賞20周年記念MOOK マンガのDNA―マンガの神様の意思を継ぐ者たち―』に掲載されたインタビューの一部を、特別に公開する。 * * * 鳥嶋さんいわく、手塚治虫は「マンガ界のエジソン」。 「マンガの発明家だね。手塚さんがコマ割りを発明した結果、今の日本のマンガがある。フランスにはバンドデシネがあり、アメリカにはアメリカンコミックがあるけど、コマ割りはない。だから動きがないし、スピード感がない。日本のマンガはコマの展開で動きを一瞬にして見せられる」 集英社に入社し、「週刊少年ジャンプ」のマンガ編集者になるまで