読売新聞グループ本社の渡辺恒雄会長(85)が、沖縄返還密約をめぐり元新聞記者が逮捕された実際の事件を下敷きにしたTBS系ドラマ「運命の人」(日曜後9・0)を痛烈批判していることが7日、分かった。 渡辺氏はこの日発売の「サンデー毎日」に「私はTBS『運命の人』に怒っている!」と題した手記を寄稿。「極めて名誉を傷つけられた」としている。 ドラマは、山崎豊子氏(87)のベストセラー小説が原作。主人公のライバル役で渡辺氏らしき人物も登場し、政治家と仲良くなって情報を取る手法の記者として描かれている。渡辺氏は手記で、「モデルと実在の人物とが、直ちに多くの視聴者に判別されるような描き方は、全くマスコミ暴力の一種」などと不満をあらわにした。 TBS広報部は「(渡辺氏から)何も言ってきていないので、特にコメントすることはない」と話している。(サンケイスポーツ)