著者は初めて飲んだとき、今までのペットボトル無糖紅茶とは違ったタイプの味わいに驚いた。渋みや苦みがなくすっきりした飲み口で、後味に甘い余韻がある。そのまま飲んでもいいが、氷をたっぷり入れたグラスに注いで飲むとキリリと冷えた紅茶がスルスルと喉を通ってより美味しく感じられた。 さっぱりした味わいだから食事と合わせても邪魔にならないし、お菓子と合わせても引き立つ。新しい味タイプのペットボトル紅茶だと思った。 好調の背景には何があるのか? そして無糖なのに甘いのはどうしてなのか? メーカーの担当者と、知覧のある南九州市役所に取材をした。 ヒットの背景は「すっきり系の味覚トレンド」「甘さ離れ」 「売り上げが5年連続で伸びているのは、『無糖なのにほのかに甘い』味わいが支持されたからだと思います」とポッカサッポロフード&ビバレッジ・価値創造飲料事業部の肥後亮氏は分析する。背景には、大きく2つのトレンドが