第19回 クジラは資源か保護動物か IWC脱退をにおわせ世界で孤立しそうな日本 文/藤田 香、写真/日本鯨類研究所 2007年7月20日 北西太平洋で捕獲したニタリクジラの胃から出てきたのは大量のカタクチイワシ(右上)。クジラは4つの胃を持ち、イワシのほかサンマやタラを大量に食べていることが日本の調査捕鯨でわかってきた。 しかし、日本が南極海や北西太平洋で行っているこの調査捕鯨には世界の非難が集まっている。77カ国が加盟する国際捕鯨委員会(IWC)は今年5月の総会で、日本の調査捕鯨停止を決議。日本が提案した沿岸でのミンククジラ商業捕鯨再開にも反対し、失望した水産庁・中前明次長がIWC脱退の可能性を表明する事態に陥った。 IWCが商業捕鯨を禁止したのは1986年。その後、ミンククジラは南極海に76万頭、北西太平洋に2万5000頭と十分いることが判明したが、IWCは「クジラの資源管理制度
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