ノルウェーには地元企業と共に、持続可能な漁業に取り組む高校がある。秋田で教育や一次産業のコンサルティングに関わる筆者が、ノルウェーの高校「Austevoll Vidaregåande Skule」を訪れた。 日本の一次産業の中でもっとも未来が見えないのが「漁業」だ。高齢化が進み全国の漁獲量が落ち続けてる。秋田に暮らす私にとって、漁業はなかなか語りづらい。 友だちが秋田に遊びにくると「海に近いから魚が美味しいはず」と期待してくれる。もちろん、美味しい魚はある。 でも、漁師の知り合いから話を聞くと「これからも、この魚を食べ続けられるだろうか?」と不安になるのだ。 「ノルウェーでは、漁師が一番人気の仕事だよ」 ある日、知り合いの研究者からこんな話を聞いて、俄然興味が湧いた。すぐに本を買いあさり調べ上げると、どうやら本当らしい。なら、ノルウェーで漁業はどう教育されているのか?ノルウェーの人々は海の