「独眼竜正宗」が好きだった中1の僕がおもしろがるようにと思って描いた。なるべく違う解釈、でも史実は守る 大河ドラマ「どうする家康」(NHK)も残すところ2回。最終回まで書き終えた脚本家・古沢良太インタビュー後編は、果てしなく長い徳川家康(松本潤)の生涯を、これまでにない視点で書いたチャレンジを振り返ってもらった。「どうする家康」は家康の成長物語ではないと語る古沢。彼の書いた家康とはーー。 前編『大坂の陣。でも今、戦う武将をヒーローとして描けるだろうか。「どうする家康」古沢良太の選択』はこちら 「どうする家康」第25回 瀬名(有村架純)との別れ 写真提供:NHK ――家康が一貫して瀬名(有村架純)を大事に思っていたのは、正室を彼女と旭以外持たなかった記録からですか。 古沢「そういう面もありますが、歴史上の重要なことではなくて、家康の人生にとって重要なことは何だろうかと考えると、たぶん、妻