26日に300億ドルの投げ売り…アルケゴスの波紋にウォール街も打撃 米国と香港のブラックリストに載ったビル・フアン、「ファミリーオフィス」で規制回避 ウォール街の大手銀行の「損失回避」競争で被害が拡大 米国の韓国系ファンドマネジャーが運営していたヘッジファンドの投資失敗が、ウォール街の巨大投資銀行の深刻な損失につながり、波紋が広がっている。 クレディ・スイス・グループと野村ホールディングスは29日(現地時間)、ヘッジファンド「アルケゴス・キャピタル・マネジメント」のマージンコール(追加取引保証金の要求)事態による危機を認めた。スイスの2大銀行クレディ・スイスは同日、今回の事態が今後四半期の業績に「非常に顕著に」影響を与える可能性があると発表した。日本の野村も、このヘッジファンド事態で20億ドルの損失を被りかねないと明らかにした。クレディ・スイスの株価は14%、野村は16%暴落した。ウォール