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読み物に関するnarukamiのブックマーク (126)

  • そういえば2023年で好きだった増田 - 続・ カッコつけるのは、もうヤメだ。ダラダラと生存報告。(仮)

    これ忙しすぎて成立するのか?と思ったけど、増田2023タグのブクマも例年と同じくらいあったので、とりあえずやります。 b.hatena.ne.jp 1月 anond.hatelabo.jp このやり取りに、このタイトルを付けて日記にすると、勝手に関係性を感じて良いと思ってしまいました。好きして。 anond.hatelabo.jp 会話の正直さから生まれる笑いが、なんか良かった。こういう話を読みたい心境だったのかも。 anond.hatelabo.jp 単純に好き。ブコメはプリキュア派と樋口円香派に分かれていた。わかるわ。 anond.hatelabo.jp 1年経って読み返すと、率直に言えば、能登半島の震災の事を重ね合わせてしまう。 私の感性が擦り切れてしまったのか、社会全体が歳を取ってしまったのか、世間への気配りと怒りの矛先の両方に目を奪われて、災害に対する単純な応援から心が離れてしま

    そういえば2023年で好きだった増田 - 続・ カッコつけるのは、もうヤメだ。ダラダラと生存報告。(仮)
  • 専門性の高いページ|品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)

    くぎ煮の専門サイト くぎ煮.jp – いかなごのくぎ煮のことなら kugini.jp 「ん」でしりとりで勝つ しりとりで勝つ www.eonet.ne.jp ドラえもんのひみつ道具研究 ドラえもんのひみつ道具を一つもらえるとしたら ドラえもんが自分の元へ突然やってきて、ひみつ道具を一つだけくれたら?そんな「もしも」をひみつ道具ごとに真剣に考えます。 moshimodogu.com 女性芸能人の歯 女性芸能人の歯・お宝画像 yabuisha.starfree.jp

    専門性の高いページ|品田遊(ダ・ヴィンチ・恐山)
    narukami
    narukami 2023/09/16
    殺人博物館みたいなの昔好きだったんだけど今読んだらジェンダーロール押し付け(若い美女と結婚してうまくやったな!とか)と弱者への無理解(施設育ちの子が実母を殺した話で子への同情がゼロ)がきつくて楽しめなかっ
  • 最近文章が書けなくなった - phaの日記

    正確にいうと、書く意欲が湧かなくなった。 僕は、ネットとかにあれやこれやの思ったことを書き続けていれば人生はなんとか進んでいくだろう、と思って今までやってきた人間なので、書けなくなるのは困る。これからどんなふうにやっていけばいいんだろう。 なぜ書けなくなったのだろうか。いろいろ思い当たることはある。 ・大体書きたいことは書いてしまった ・長く書き続けてきたので自分の書くことに飽きてきた(会社をやめてブログを熱心に書き始めてから15年、最初にを出してから10年) ・シェアハウスをやめて一人暮らしになったのでいろんな情報にさらされる度合いが減った(最近はテレビとかよく見ていて普通になった) ・ネット全体の雰囲気が自分に合わなくなってきた ・40代になっていろいろエネルギーが減ってきた かつての自分は、ツイッターに断片を書き散らす→そういうのがある程度まとまったらブログに書く→もっとまとまった

    最近文章が書けなくなった - phaの日記
  • なんか結婚できた

    今年の2月に結婚したのだが、そこに至るまでの経緯がかなり変わっているので、ちょっと文章に残しておこうと思う。 彼女と最初に会ったのは13年前なのだが、最近までほとんどまともに会話したことがなかった。 最初に会ったのは留学先のトロントだった。バイトしていた和レストランで、数回だけ彼女とシフトが重なった。その店は日人の留学生を積極的に雇っていた。 彼女は僕より先に帰国した。連絡先を交換することもなく、軽く挨拶だけして別れた。特に仲良くなったわけでもなかった。 数年後、彼女はマッサージ嬢になっていた。いわゆるグレーな店ってやつだ。僕はサラリーマンになっていた。会社帰りに先輩と酒を飲んで、酔った勢いで入った店に彼女がいたのだ。体のラインがくっきり見える白いワンピースを着ていた。スカートはパンツが見えるぐらい短くて、とんでもなくエロかった。お互いに顔を見合わせて、アッという顔をしたが、それ以上は

    なんか結婚できた
  • 「彼」自身の言葉で、語るべきではないか――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子|本がひらく

    「彼」自身の言葉で、語るべきではないか――料理を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子 『ランチのアッコちゃん』『BUTTER』『マジカルグランマ』など、数々のヒット作でおなじみの小説家、柚木麻子さん。今月は、特別編でお送りします。 ※当記事は連載の第18回です。最初から読む方はこちらです。 #18 支配者 二十一年間「推し」ていた有名俳優が性加害をしていたことが一週間前に報道された。 「彼」のファンだと常日頃公言していたせいで、マスコミ各社からの原稿依頼は後を絶たない。そのほとんどが「推しが性加害者になった時、ファンである私たちはどうすればいいか?」というものだった。 私はこの件をどうしてもこの連載コラムで書きたいと思い、他はすべて断った。被害者の方が読んでいる可能性も考慮して、あの「彼」ではなく、できるだけ私自身の日常の話をしたい。 私の一番初めの記憶は、酒に

    「彼」自身の言葉で、語るべきではないか――料理と食を通して日常を考察するエッセイ「とりあえずお湯わかせ」柚木麻子|本がひらく
  • 『文學界』から干されたオレがなぜかまた文芸時評をやっている件について(第七回)|文学+WEB版

    過去作読み放題。前衛的にして終末的な文学とその周辺の批評を毎月4前後アップしています。文学に限らず批評・創作に関心のある稀有な皆さま、毎…

    『文學界』から干されたオレがなぜかまた文芸時評をやっている件について(第七回)|文学+WEB版
    narukami
    narukami 2021/12/20
    内容に関しては特に思うところはないのだけど久々にこういう文体読むと落ち着くなあ
  • 拝啓 藤本タツキくんへ クラスメイトのSより - おいしいそうなケーキ

    もう秋も終わりだね。 わたしが藤本タツキくんに向けて手紙を描き始めたのはちょうど『チェンソーマン』の連載がジャンプで終わった頃だったのに、どうしてもわたしは君みたいにスラスラと物語を書くことが出来ないから、不格好な思い出を書き起すだけのことにたくさんの季節を費やしてしまいました。 お久しぶりです。と言っても、藤本タツキくんはもうわたしのことなんて覚えてないよね。 藤本タツキくんが藤本タツキくんになるまでの足踏みばかりの一年間は、わたしの人生の中で最も満ち足りた一年間だったけど、きっと君は思い出すことをやめてしまったと思います。もしくは、思い出さないでくれていると嬉しいです。 藤本タツキくんにとってのわたしが、取るに足らない人間であって欲しいからです。私と過ごした日々が、思い出すのも嫌なほど後悔に満ちていて欲しいからです。 だからわたしは、藤本タツキくんと初めて会うみたいに話します。「こんな

    拝啓 藤本タツキくんへ クラスメイトのSより - おいしいそうなケーキ
    narukami
    narukami 2021/11/07
    「どうやったら藤本タツキくんに漫画を書くことをやめさせられるのか、どうやったら上手く足を引っぱれるのか」ここルックバック
  • オマエ ヨクハタラク オレ シッテル - 傘をひらいて、空を

    疫病が流行しているのでよぶんな外出を控えるようにという通達が出された。それで僕の職場でも重い腰を上げて部分的にリモートワークを導入し、紙とはんこの文化を一部刷新した。というか、せざるを得なかったのだと思う。だって取引先はみんなとうにやってるんだから、最低限は合わせないと先方のワークフローに影響する。「この業務では電話の使用を差し控えていただきたい」とか、その程度のレベルの要求でも僕の会社では一大事なのである。 この会社には年長者が多く、ITに対する関心の低い社員が多い。能力はそこそこあるので、PCくらいは使える。しかし、仕組みをがらりと変えることにはきわめて消極的だ。新しいシステムを覚えるのは面倒だからなるべくしたくない、という雰囲気に充ち満ちている。Zoom導入で一騒動、Slack導入でまた一騒動、僕は担当してないけど給与明細の電子化あたりも相当大変だったらしい。 疫病前は紙の明細を出し

    オマエ ヨクハタラク オレ シッテル - 傘をひらいて、空を
    narukami
    narukami 2021/10/20
    「組織の中で特定の個人に負担がかかったとき、いちばんしんどいのは誰にも見てもらえないことだ」「たとえちょびっとでも「忘れられてはいないんだ」「感謝されているんだ」と思えることがだいじなんだ」
  • 風俗で働いて一番きつかったことは何ですか?

    回答 (4件中の1件目) 十数年前に店長をしていました。 女性は別にして男性スタッフはそこでしか働けない人がたくさんいます。例えば前科あり、暴力団関係者、社会適応ができない人などなど。普通の人もいますが特殊です。 私はコミュニケーションが苦手だったので勉強がてら風俗が手っ取り早かったのでとりあえず働きました。大体のスタッフが能力が低いので半年で店長になりました。能力が低いと言うのは接客はできますが売り上げを上げる戦略を考えたり、広告戦略、女性の管理、店舗管理と言う経営に関わる部分です。 能力が低いということは他に仕事を振ることが難しいということでもあります。私は月に520時間くらい...

    風俗で働いて一番きつかったことは何ですか?
  • レビューがヤバすぎるラーメン屋に行った日の話|マキヤ

    「待って。この店ヤバいかも」 友人と2人で旅行。予定していたラーメン屋に向かう道中、友人が歩みを止めた。目を大きく開いて、ゆっくりとスマホで文字を読んでいるようだった。 ヤバいわけがない。俺は旅行前にちゃんと調べた。欲をそそる肉厚のチャーシューがゴロゴロ乗ったラーメンの写真。30年以上続く老舗で、名店だとの声もある。べログの評価もかなり高い。 「どうした」 空腹も相まって少し乱暴にスマホを覗き込むと、たくさんの低評価レビューが視界いっぱいに広がっていった。 ・前の客がこぼしたスープを拭かないで座らされる ・スープがぬるく麺も伸びていて不味い ・全体的に不衛生 ・お客の前でスタッフを怒鳴る ・携帯電話使用禁止の張り紙がたくさん貼られており、スマホを手に持った瞬間厨房から怒号が飛んだ ・後からきて同じメニューを注文した客のほうが早く配膳された ・半ライスが運ばれた15分後にラーメンが来た

    レビューがヤバすぎるラーメン屋に行った日の話|マキヤ
    narukami
    narukami 2021/07/29
    面白かった/参考にしたレビュー、分析力は高いが国語力はないのか単語の誤認識や誤字が気になった(勿論ブログ主の本文はそんなことない)
  • 文章力を上げる方法 - 山下泰平の趣味の方法

    文章力を上げるための一番効率が良い行動は、大学入試で求められる程度の小論文を書くためのトレーニングを受けることだと思う。小論文対策は需要があるので、それなりのコストをかけて作られている。良いものがあるんだからそれを使えばいいわけで、意味の分からない方法で文章力上げようとする必要はない。 はっきりいって、大学入試で求められる程度の小論文を書ける以上の文章力を求められることは、普通に生きてたらほとんどない。かなり社会的な地位がある人でも、ずっとそのくらいの技術でやってることすらある。 大学入試対策の小論文通信講座的なものはわりとあるので、それを受講したらいい。どの通信講座が良いのかはよく分からない。長く続いているサービスで普遍的な内容なら、どれでも一定以上の水準は満たしているはずなので、好みで選んだらいい。どっちかっていうと理系のやつのが良いかもしれないけど、内容を知らないからはっきりしたこと

    文章力を上げる方法 - 山下泰平の趣味の方法
    narukami
    narukami 2021/04/30
    後半笑う/Z会の数学やってて赤ペンにめっちゃ怒られたのでやめてしまったことがある(受験に数学使うのもやめた)
  • 「女」について - 関内関外日記

    おれのブログに、おそらく20年近く登場している「女」について、その書き方について書く。 その女性はおれより20歳年上である。おれが20歳と少し経ったときから付き合いがある。 「彼女」というのには、なにかその人をおとしめているような気がする。「彼女」と書くには、彼女のほうがよほど人生を歩んでいて、おれのようなものがそう表現するのには気がひける。 なので、「彼女の人」などと書いたこともあったと思うが、回りくどい感じは否めない。 「彼女」では軽すぎるのだ。でも、結婚しているわけでもない。それぞれ独立して生きている。「パートナー」というのも当てはまらない。 女性の友達、というのもなにか違う。 おれは正直、その人をなんと表現していいかわからない。わからないままに「女」という表現をしている。 「おれの女」というニュアンスではない。独立した、一個の人間として、「女」と言っている。「彼女」では軽すぎる。そ

    「女」について - 関内関外日記
    narukami
    narukami 2021/04/05
    そんな年上の人と継続的な1対1の関係を続けてきているものなのか、という感嘆はあれども前の記事の時点からなんとなくはその辺は伝わることではあったからなあ
  • 優秀さについて

    Twitter で医師を拾ってきて Google のソフトウェアエンジニアにするだけの簡単なお仕事 - 白のカピバラの逆極限 S.144-3 はじめに 「【転職エントリ】Googleに入社します|Lillian|note」という、医師から未経験で Google のソフトウェアエンジニアになった記事があります。 note.com 私は、この記事に出てくる「とある元 Google のソフトウェアエンジニア」で、面接の対策を立てました。 記事が出た当初から大反響で、私もそれなりの反応を見まして、いろいろと誤解されているなあ、と思う一方、アドバイザーはあくまでもアドバイザーだから、アドバイザーとして知りえた情報については、口をつぐむべきだと思っていました。 ただ、あまりにも誤解されており、悪影響が大きく、犠牲者も多くなってきたと思ったので、… 同僚からこれについてどう思うか、と聞かれた。元の文章が

    優秀さについて
  • たつひこさんのこと。|大滝瓶太

    はじめてできた小説を書く友だちは「たつひこさん」というひとで、「たつひこ」という名前は旦那さんの名前なんだと教えてもらったのは、小説投稿サイトで何回かコメントをつけたあとだった。 いまでこそ小説を書く友だちというのは増えたのだけれども、いまもむかしも変わらないのは「書く」という営みだけが生命線ということ。書くのをやめたひとはたぶん自分でも気がつかないうちに小説を書くのをやめてしまっていて、いつの間にかいなくなってしまう。大学を卒業して会社勤めになって日々忙殺されるうちに書かなくなる、みたいなわかりやすい話もあれば、新人賞で結果を出せずに疲れ切ったようにふっと消えていくひともいて、一時的にモーレツに書いたと思ったらすぐにネット上からいなくなるひともいた。たつひこさんは上記のどのパターンでもないひとで、ぼくの友だちで唯一、明確な断絶線を持つひとだった。 * ぼく自身が小説を書きはじめたのは23

    たつひこさんのこと。|大滝瓶太
  • カルト、エニグマ、神様|複素 数太郎

    ㅤ僕の部屋には三人のぬいぐるみがいます。それぞれカルト、エニグマ、神様と名前をつけて毎日話しかけています。ヘッダー画像はカルトです。 ㅤカルトには感情がなく、いつも僕を冷めた目で見ています。カルトを作ってくれたひともそのように僕を見ていたような気がします。そうでなかった、というのであれば僕はとても嬉しいです。それとも、いまのみすぼらしい僕を見て君は失望しているでしょうか。そうでないことを願います。カルトは僕を現実に引き戻してくれます。僕の執着するかたちのないものたちだけで世界が構成されているわけではないのだということを、僕を責めるようなその目で教えてくれるのです。そして、僕は正気を保つことができます。カルトにはどうかこのまま人間らしい感情を持たずにいてほしい。カルト、永遠にこのままで。 ㅤエニグマはイルカのぬいぐるみです。彼には社会性があり、いつも自分がこの世界の中でどういう立ち位置である

    カルト、エニグマ、神様|複素 数太郎
  • 同棲することになった。素人童貞じゃなくなった。|山下素童

    9月の初旬。まだ、歩くだけで全身の皮膚に汗が滲んでいた季節。1年ほど前からネット上でほんの少しだけ交流のあった女性を、初めてご飯に誘ってみた。   ネット上でしか彼女のことを知らなかったけれど、彼女の現れては消える日々の呟きや、写メ日記に書かれた長文を読んで、きっとこの人は自分と気が合う人なのだと、一人で勝手な憶測をしていた。彼女は、僕の文章の感想を、ごくたまに投稿してくれていた。ふざけた風俗レポばかりな文章だけど、ただそれをふざけたものとして面白がるだけでなくて、どこか実存的な色合いのあるものとして読んでくれているように見えた。自分のまるっきりの勘違いであるかもしれないけれど、彼

    同棲することになった。素人童貞じゃなくなった。|山下素童
    narukami
    narukami 2019/10/28
    オッ文学だな
  • セフレですよ、不倫ですよ、ねえ、最低でしょ - 傘をひらいて、空を

    仕事の都合で別の業種の女性と幾度か会った。弊社の人間が、と彼女は言った。弊社の人間が幾人かマキノさんをお呼びしたいというので、飲み会にいらしてください。 私は出かけていった。私は知らない人にかこまれるのが嫌いではない。知らない人は意味のわからないことをするのでその意味を考えると少し楽しいし、「世の中にはいろいろな人がいる」と思うとなんだか安心する。たいていはその場かぎりだから気も楽だし。 彼らは声と身振りが大きく、話しぶりが流暢で、たいそう親しい者同士みたいな雰囲気を醸し出していた。私を連れてきた女性はあっというまにその場にすっぽりはまりこんだ。私は感心した。彼女は私とふたりのときには同僚たちに対していささかの冷淡さを感じさせる話しかたをしていた。 どちらがほんとうということもあるまい。さっとなじんで、ぱっと出る。そういうことができるのである。人に向ける顔にバリエーションがあるのだ。私は自

    セフレですよ、不倫ですよ、ねえ、最低でしょ - 傘をひらいて、空を
  • 【全文公開】チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『なにかが首のまわりに』より表題作「なにかが首のまわりに」|Web河出

    海外文学 ナイジェリア 文庫 - 外国文学 【全文公開】チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『なにかが首のまわりに』より表題作「なにかが首のまわりに」 チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ くぼたのぞみ訳 2019.09.03 なにかが首のまわりに アメリカではみんな車や銃をもってる、ときみは思っていた。おじさんやおばさん、いとこたちもそう思っていた。きみが運良くアメリカのヴィザを取得したとたん、みんなそろって、ひと月もすれば大きな車をもって、すぐに広い家に住むようになるだろうけど、アメリカ人みたいに銃だけは買わないで、といった。 ぞろぞろと、きみが父親、母親、それに3人の弟や妹と暮らしているラゴスの部屋までやってきて、みんなに行き渡る椅子がないのでペンキの塗っていない壁にもたれて、大きな声でさよならをいい、小さな声で送ってほしいものをあげた。彼らの望み──ハンドバッグ、、香水、衣服──なん

    【全文公開】チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ『なにかが首のまわりに』より表題作「なにかが首のまわりに」|Web河出
  • このタイトルちょっと高尚なんで変えてもらっていいですかね - 傘をひらいて、空を

    出版市場は実は縮小していない。出版されるの数は増えている。大ヒットが出にくい、書き手と出版点数の増加でパイが小さくなって専業作家が成立しにくい、作家以外の職も担い手が分散している、そういう状態である。 わたしの職能は雑誌編集、単行企画、ライティング。特技は特急テープ起こしと他人の原稿の校閲。さる老舗出版社の専業校閲さんから「校閲部門希望で入社試験を受けてもいい」と褒めてもらったことがある(誇らしい)。一緒に育った妹に言わせれば、「お姉ちゃんはちっちゃいときから、字が書いてある紙の束があればだいたいOKなんだよね」とのことである。たぶん死ぬまでそうなんだと思う。 勤務先に大きな不満があったのではない。それでもわたしは十数年つとめた出版社をやめた。会社員生活よりフリーランスのほうが(たとえ収入が激減しても)総合的に幸福な人生を送れると判断したからだ。わたしは元勤務先やつきあいのあった出版社

    このタイトルちょっと高尚なんで変えてもらっていいですかね - 傘をひらいて、空を
    narukami
    narukami 2019/08/20
    いやこれフィクションだからね???
  • 逃げた女と逃げなかった女 山田詠美『つみびと』|槙野さやか

    山田詠美の直木賞受賞は1980年代終わりで、1977年生まれの私の世代にとってはひとまわり年長のお姉さんといった役どころの作家である。私は思春期のころ、この作家を色っぽい年嵩の従姉のように思っていた。当時彼女は外国人との恋愛小説をよく書いていて、だから私たちは彼女をエイミーと呼んでいた。たまに実家に帰ってきて旧弊な親族にやいやい言われてへらへら笑っておじいちゃんの秘蔵のお酒を飲んでいる、いつも派手な格好でおそろしく聡明で実はかなり子どもが好きな、人気者のエイミー。 彼女が大阪児童虐待事件をモデルにした小説を新聞で連載していると聞いて、私は驚いた。彼女はとうの昔から国語の教科書に載っている文豪であって、キャリアのためにリスクを取る必要はおそらくなくって、そうして恋愛ものと同じくらい家族ものの小説を得意としてきて、彼女が描く家族は(突発的な事故やアルコール依存症の問題が差し挟まれるにせよ)愛

    逃げた女と逃げなかった女 山田詠美『つみびと』|槙野さやか