においが分からない原因は? 生活を華やかにしてくれるだけでなく、時に命を守る大切な感覚でもある嗅覚。鼻の奥にある嗅細胞がにおいの分子を捉え、その情報を脳に伝えることにより、私たちはにおいを感じることができます。 その嗅細胞ににおいの分子が届かなくなったり、嗅細胞が変性し脱落したりすると嗅覚が低下し、においを感じにくくなったり、感じなくなったりします。その原因としてあげられるのが、鼻の病気やかぜ、加齢、認知症などです。 鼻の病気 慢性副鼻腔炎やアレルギー性鼻炎のため鼻づまりが起こったり、鼻の中に鼻茸[たけ](ポリープ)があったりすると、においの分子が嗅細胞に届きにくくなります。こうした鼻の病気が原因の場合は、その病気を治療すれば、すぐに嗅覚が回復することもよくあります。 ウイルス感染 一般的なかぜのウイルスやインフルエンザウイルス、ウイルスが嗅細胞を壊してしまうことがあり、嗅覚障害が起こるこ