成田空港の機能強化計画に基づくA滑走路の発着時間の延長について、国などが求める早期実施に反対していた千葉県の山武市と横芝光町が、受け入れる方針を表明した。空港周辺9市町全てが今年10月末からの延長を認めたことになり、近く国や成田国際空港会社(NAA)と正式合意する。発着時間延長は昭和53年の開港以来初めて。 早期延長をめぐっては昨年12月、9市町の首長が成田空港圏自治体連絡協議会で議論したが、騒音増などを理由に2市町が反対。その後、NAAが自治体による騒音対策費の一部負担などを提示し、松下浩明山武市長が今月25日、佐藤晴彦横芝光町長が28日、受け入れに転じると表明した。 機能強化計画では、原則午前6時から午後11時に限ってきた発着時間を、2本ある滑走路のうちA滑走路で2020年の東京五輪・パラリンピックまでに翌午前0時まで延ばす。