実験や観測、アンケートなどから得られるデータをもとに、○○が原因で、□□という結果になる、という推論をしたとしよう。例えば、よく使われる例で、身長と体重の関係がある。ある成人男性の集団をもとに、「身長が高い人は、体重が重い」という推論をする。横軸に身長を、縦軸に体重をとって分布図として、各データを表してみると大体の傾向がわかる。体格は人それぞれで、中には、身長は高いが体重は軽いという人や、身長は低いが体重が重いという人もいるが、一般的には大きな体の人は小さな体の人に比べて身長が高く体重は重い、という傾向にあり、「身長が高い人は、体重が重い」という推論は、概ね間違っていないと考えられる。 それを図示するのに用いられるのが、回帰分析である。統計的な手法を用いて、分布図に、データの分布傾向を示す直線を引く。この線が右上がりの場合、身長が高いと体重が重い、という関係が見えてくる。 この直線と各デー