強い日差しが照りつける京都のビル街。都市化によって、乾燥が進んでいる(2023年7月、京都市下京区四条通河原町交差点) 京都の街が乾いている。京都人のいけず度合いが増したのではなく、本当に空気が乾燥しているのだ。100年前と比べ、京都市の平均湿度は1割以上低くなった。かつては大阪市や神戸市より湿度の高い「じめじめした街」だったが、近年はほぼ変わらない状況になっている。原因は何なのか。 【一覧表】京都、大阪、神戸など各都市の湿度の推移 空気の乾燥度合いの指標は相対湿度(湿度)だ。空気の飽和水蒸気量に対し、水蒸気がどれだけ含まれているかを示す。一般的に湿度が60%を超えると「じめじめ」と感じ、カビ・ダニなどの発生が増え、40%を下回るとインフルエンザウイルスなどのリスクが高まるとされる。 気象庁のデータによると、100年前(1894~1923年平均)の京都の平均湿度は77・5%。しかし、年を追