タグ

技術に関するhharunagaのブックマーク (100)

  • 旅客機を造れない日本がロケットは造れるわけ

    この記事の3つのポイント 日のロケット開発のキーパーソンは旅客機も企画した ロケットと旅客機の開発チームの違いは「継続性」 私案・もし日製の旅客機を開発するならば 経済産業省が3月27日に、大臣諮問機関の産業構造審議会で、航空機産業戦略を公表した。開発遅延を繰り返して最終的に開発中止になった旅客機「三菱スペースジェット(MSJ、旧MRJ)」の失敗を受けて、今後10年で官民合わせて4兆円の投資を行い、2035年以降に次世代国産旅客機の事業化を官民連携で目指すとした。 こういうニュースが流れると、私のところに質問が飛んでくることがある。「なんで日は旅客機を造れないんですか。ロケットは飛ばせるのに何が違うんでしょうか」 一番単純な答えは、「ロケットは造り続けたから。旅客機は途中でやめちゃったから」というものだ。が、これではその意味が理解できない人も多いだろう。 自分はある程度、この件につい

    旅客機を造れない日本がロケットは造れるわけ
    hharunaga
    hharunaga 2024/04/13
    「性能第一の軍用機と、安全性優先で使いやすく運航コストが安いことが要求される旅客機では設計の勘所が全く異なり…」「最大の失敗は、YS-11の開発を担った日航製(日本航空機製造)をさっさと解散してしまったこと
  • 【訃報】「カウンタックとミウラの父」名匠マルチェロ・ガンディーニが85歳で逝去

    1月、トリノ工科大学で行われた機械工学の名誉学位の授与セレモニーでスピーチするマルチェロ・ガンディーニ。 マルチェロ・ガンディーニ──スーパーカー好き、クルマ好きなら、その名を知らないものはいないだろう。その名匠が3月13日に85歳で逝去した。これまで数多くの名作を生み出し、世のデザインに大きな影響を与えてきた偉大なるマエストロの功績に敬意を表し、誌『GENROQ』2024年4月号に掲載された、トリノ工科大学から機械工学名誉学位が授与された際の記事を転載する。ご冥福をお祈りします。(GENROQ 2024年4月号より転載・再構成) Marcello Gandini トリノ工科大学の名誉学位の授与セレモニーで この日、トリノ工科大学の中庭は、集められたガンディーニの作品たちによって、ちょっとしたミュージアムに変身した。それはもはや工業製品というより、芸術品といった表現の方が相応しい。 「私

    【訃報】「カウンタックとミウラの父」名匠マルチェロ・ガンディーニが85歳で逝去
    hharunaga
    hharunaga 2024/03/15
    「高校1年の時、父親からラテン語の翻訳本を買うためにもらったお金でなんと…内燃機関の本を買い、その本を穴が開くほど読み続け、最後は全てを暗記してしまうほどだったという」
  • 航空大手ボーイングが直面する「熟練工の消滅」とトラブル頻発の関係 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)

    航空業界コンサルタントのクリフ・コリアーはここ数年、この分野の工場フロアを歩いていると20代の労働者が多いことに気づくという。「私のこれまでのキャリアで見たことがないほど多くの若い人たちを目にします」と彼は語る。 手作業が多い複雑な組み立て工程をマスターするために何年もかかることもあるこの業界で、これは大きな変化だ。コリアーが見た若い労働者たちは、コロナ禍の間にボーイングや同社のサプライヤーで人員削減の対象になった何万人もの経験豊富な労働者たちの代わりに入社した。 コリアーをはじめとする航空業界の専門家たちは、ボーイングと同社の機体サプライヤーであるスピリット・エアロシステムズがここ数年直面している問題の背景に、熟練した労働者たちの離職があると指摘している。1月には、アラスカ航空が運航するボーイング737MAX9型機の側壁が離陸直後に吹き飛ぶ事故が発生したが、この事故の原因は、事故機の工場

    航空大手ボーイングが直面する「熟練工の消滅」とトラブル頻発の関係 | Forbes JAPAN 公式サイト(フォーブス ジャパン)
    hharunaga
    hharunaga 2024/02/27
    「ボーイングは2020年に、コロナ禍の影響で新型機の需要がほぼ完全に崩壊したことを受け、2万8000人の労働者を解雇」「書き留めることができない専門知識を持つ年配の労働者たちが職場を去った」
  • 「零戦」驚異の航続力 東京起点でどこまで行けたか? 日本独自開発「落下増槽」の効果 | 乗りものニュース

    零式艦上戦闘機、いわゆる「零戦」は、太平洋戦争において幾度も長距離洋上飛行を行っています。往復で2000km以上飛行することもありましたが、最長でどれくらい飛べたのでしょう。距離と時間の両面から見てみます。 零戦の航続距離はYS-11よりも長い 「零戦」や「ゼロ戦」の愛称で知られる「零式艦上戦闘機」の特徴のひとつに、第2次世界大戦当時の戦闘機としては長大な航続距離が挙げられます。どれだけ長かったのでしょうか。 拡大画像 アメリカのオハイオ州にあるアメリカ空軍博物館で展示される零戦二一型(画像:アメリカ空軍)。 零戦は、機体下部に増槽、いわゆる増加燃料タンクを取り付けることで、最も航続距離が長い初期型の二一型では、約3350kmの距離を飛行することができました。 零戦の航続距離を地図上に置き換えてみると、日を南北に縦断する北海道根室市から沖縄県与那国島までの距離、約2950kmよりも長くな

    「零戦」驚異の航続力 東京起点でどこまで行けたか? 日本独自開発「落下増槽」の効果 | 乗りものニュース
    hharunaga
    hharunaga 2024/02/17
    この落下式増設燃料タンクのアイデアの由来は堀越二郎『零戦―その誕生と栄光の記録―』には書かれていなかったが、もしかしたら桃太郎の「お腰に付けたきび団子」かも?w
  • 日本の建築 隈研吾著 - 日本経済新聞

    おそらく現代日で最も多忙な建築家による日建築の伝統についての論考である。執筆動機は明快で、国立競技場に携わることになった際、マスコミから「和の大家」と呼ばれたことに「不快感」を抱き、「和」でも「大家」でもない自らの存在証明として「日建築論」を書こうと思い立ったのだという。ユニークなのは、自らを「補助線」に、近代建築の先人たちが日の伝統をどう理解し、どのような方法を導き出したのかを探ろうと

    日本の建築 隈研吾著 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2024/02/10
    “藤井厚二、堀口捨己、吉田五十八、村野藤吾、レーモンド、ぺリアン、論じられる6人にも著者の個性が反映されている。…「強さ」「大きさ」「硬さ」のモダニズムへのアンチという姿勢が鮮明に打ち出されている”
  • 羽田衝突事故「海保機に非搭載だった」と海外メディア報じる装置とは 欧米で義務化 日本は事故後も“沈黙” | 乗りものニュース

    年明け2日めに起きた羽田空港での航空機同士の衝突事故。もし欧米で搭載が義務づけられている警報放置を海上保安庁機が装備していたら、防げたかもしれません。その装置がなかった点に海外メディアも着目しています。 TCASの進化版「ADS-B」って? 2024年1月2日、羽田空港の滑走路上で海上保安庁機とJAL(日航空)機が衝突するという痛ましい事故が起きました。この事故は、巨大空港で離陸のため滑走路に入ったプロペラ機に対し、着陸しようとアプローチしてきたジェット旅客機が衝突した格好で、1991年に起きた「ロサンゼルス国際空港地上衝突事故」に酷似しています。 航空事故は、機体の故障や悪天候による事故を除くと、複数の要因が重なって起きています。今回の事故でもすでに複数の要因が報道されています。1つは、管制塔に設置された地上の車両や航空機を監視するレーダー画面を誰も見ていなかったこと。そして2つめに、

    羽田衝突事故「海保機に非搭載だった」と海外メディア報じる装置とは 欧米で義務化 日本は事故後も“沈黙” | 乗りものニュース
    hharunaga
    hharunaga 2024/01/16
    「日本で最も忙しい羽田空港の常駐機にADS-Bが搭載されていなかったことは、世界の常識と照らし合わせると考えられないことだといえるでしょう」
  • 飛行機はなぜ飛ぶかのかまだ分からない?? - NPO法人 知的人材ネットワーク・あいんしゅたいん

    飛行機はなぜ飛ぶかのかまだ分からない?? 翼の揚力を巡る誤概念と都市伝説 2013-07-17 松田卓也 要約 ネットで飛行機がなぜ飛ぶのかという疑問についてググるといろんな答えが見つかる。なかには飛行機がなぜ飛ぶかまだ分かっていないというしたり顔の解説もある。とんでもない話だ。そんなことは百年も前から分かっている。ネットには、もっともらしい解説があるが、その多くが間違いである。その問題について解説した国内外のの70%が 間違っているという調査もある。航空工学の大家の書いた解説書でも間違っているという驚くべき事実もある。 一番よくある間違いは、翼前端で上下に分かれた空気の流れが、後端で「同時」に出会うとする、等時間通過説(同着説)である。 飛行機がなぜ飛ぶかというような基的なことがなぜ間違うのだろうか。それは結構難しい問題だからである。 飛行機の翼で揚力が発生するのは、翼の上面を流れる

    hharunaga
    hharunaga 2024/01/14
    文:松田卓也。なお、ブルーバックスの近藤次郎『飛行機はなぜ飛ぶか』の図版(真鍋博のイラスト)の文章は「等時間通過説(同着説)」だが、本文では「循環」で説明されている。図の説明は編集者が加えたものかも?
  • JAL機炎上、そのとき何が 検証・羽田空港衝突事故

    SNS上などの映像からは、乗客が3カ所の脱出シューターで次々と滑り降りているのが見て取れる。海外メディアは全員の生還を「奇跡」と伝えた。その陰で海保機側は機長を除く搭乗者5人が亡くなった。

    JAL機炎上、そのとき何が 検証・羽田空港衝突事故
    hharunaga
    hharunaga 2024/01/12
    JAL機から海保機が見えなかった点の一因の可能性としてヘッドアップ・ディスプレイが挙げられているが、この機器はもともとは戦闘機用のものだから、旅客機に適切かどうかは再検討してもよさそうだ。
  • 焦点:羽田事故での大火災、炭素繊維複合材の安全検証する初の機会に

    航空の旅客機、エアバスA350が羽田空港着陸直後に海上保安庁の航空機と衝突して炎上した事故は、炭素繊維(カーボンファイバー)で強化した複合材を使った新世代旅客機の大火災時の安全性を検証する初めての機会になろうとしている。写真は炎上する日航空機。羽田空港で2日撮影(2024年 ロイター/Issei Kato) [ワシントン/ロンドン 4日 ロイター] - 日航空(9201.T), opens new tabの旅客機、エアバスA350が羽田空港着陸直後に海上保安庁の航空機と衝突して炎上した事故は、炭素繊維(カーボンファイバー)で強化した複合材を使った新世代旅客機の大火災時の安全性を検証する初めての機会になろうとしている。 事故現場の写真を見ると、A350の機体は燃え尽きて灰になったことが分かる。運輸安全委員会や警視庁などは事故原因の究明を進めているが、航空業界が熱心に確かめようとしてい

    焦点:羽田事故での大火災、炭素繊維複合材の安全検証する初の機会に
    hharunaga
    hharunaga 2024/01/09
    “炭素繊維強化複合材の機体はアルミ製機体に対して幾つかの優位性がある…。「羽田空港の消防隊はなぜ(長らく)消火できなかったのか、検討する必要がある」”
  • 【あとがきたちよみ】 金光秀和 著『技術の倫理への問い 実践から理論的基盤へ』 - けいそうビブリオフィル

    あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 金光秀和 著 『技術の倫理への問い 実践から理論的基盤へ』 →〈「序章 技術の倫理という問い」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報・オンライン書店へのリンクはこちら〉 *サンプル画像はクリックで拡大します。「序章」文はサンプル画像の下に続いています。 序章 技術の倫理という問い 1 なぜ技術を問うのか 古来より連綿と続く哲学の営みが、何かしら人間の行いや社会のあり方を考察の対象とするものであるならば、現代を生きるわれわれにとって、「技術」は当然のごとく、問いの対象となるべきものである。というのは、「技術」は人間の誕生以来、その生活の便利さや豊かさの向上に密接に関連し、現代に至るまで常に人間の

    【あとがきたちよみ】 金光秀和 著『技術の倫理への問い 実践から理論的基盤へ』 - けいそうビブリオフィル
    hharunaga
    hharunaga 2023/12/15
    “フェルベークはこの概念〔「技術的媒介」〕によって…もののデザイナー(設計者)としての技術者…は人間の経験や行為を媒介する人工物をデザイン(設計)する…本質的に道徳的活動であることを明らかにする”
  • 科学技術の軍事利用 橳島次郎著 - 日本経済新聞

    戦争のための科学技術の軍事利用は、第一の革命の火薬の利用、第二の革命の核兵器の開発、そして今や第三の革命のAI人工知能)の活用へと進みつつある。「軍事研究は科学技術を発展させる」を口実にし、現在では「軍民両用(デュアルユース)」という口当たりのよい言い方が罷(まか)り通っている。書は、戦争と軍事技術の関わりをまとめたもので、戦争と科学・技術の変遷を整理した第一部で大まかな歴史がわかる。しか

    科学技術の軍事利用 橳島次郎著 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2023/09/23
    “眼目は、生命倫理に関連する軍事科学研究の最先端…。…主にフランス軍事省防衛倫理委員会が出した「人工知能兵器の開発」と「兵士の心身強化改造技術の開発」…の意見書を取り上げて論じている”。評:池内了。
  • 世界初の原子力空母「エンタープライズ」未だ解体方法決まらず とんでもないコスト しかも後が続々!? | 乗りものニュース

    アメリカ海軍でビッグEの愛称でも親しまれた、旧原子力空母「エンタープライズ」の解体をどのように進めるべきかの論議がここ数年アメリカ国内で続いていましたが、ようやくまとまる気配をみせつつあります。 停泊しているだけで数百万ドルを費やす船に アメリカ海軍で「ビッグE」の愛称でも親しまれた、旧原子力空母エンタープライズの解体をどのように進めるべきかの論議が、ここ数年アメリカ国内で続いています。 拡大画像 50周年イベント時の「エンタープライズ」(画像:アメリカ海軍)。 同空母は世界初の原子力空母として、2012年12月に退役するまで55年以上に渡りアメリカ海軍の象徴ともいうべき存在でした。 退役後も除籍はされていませんでしたが、ついに2017年2月正式にアメリカ海軍から除籍され、式典がバージニア州ノーフォークで行われました。その後、同艦はバージニア州のニューポートニュース造船所に置かれており、一

    世界初の原子力空母「エンタープライズ」未だ解体方法決まらず とんでもないコスト しかも後が続々!? | 乗りものニュース
    hharunaga
    hharunaga 2023/07/15
    「7億ドル(約970億円)から14億ドル(約2000億円)の額がかかり、解体期間は5~15年になる見込み。…解体するだけで新しい揚陸艦が作れてしまいます」
  • スマート・イナフ・シティ ベン・グリーン著 最新技術の魔法・神話に警鐘 - 日本経済新聞

    書の帯は刺激的だ。「有害なテクノロジー信仰を捨てて、我々の都市の未来を取り戻すには!?」「テクノロジー企業の安請け合いによる夢の技術に踊らされてはいけない!?」今、最新の技術を活用し、都市機能の利便性や快適性を向上させ、地域課題の解決を図る「スマートシティ」の取り組みが国内外で進められている。温室効果ガスの排出、交通渋滞、環境悪化、犯罪増加、労働力不足などの都市が抱える課題を解決できる街が

    スマート・イナフ・シティ ベン・グリーン著 最新技術の魔法・神話に警鐘 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2022/11/05
    「インベンションは技術のハードルを越えること、イノベーションは顧客や社会のハードルを越えることである。技術のインベンションだけでは、イノベーションにつながらない」。評:森川博之。人文書院。
  • 魔術師と予言者 チャールズ・C・マン著 文明を巡る2つの世界観 - 日本経済新聞

    昨今は、国連が示した「持続可能な開発目標(SDGs)」に基づいて、政府も企業も国民も、さまざまな取り組みを実行することが求められている。この文明の恩恵はすばらしいが、今のままでは、すべての人々がこの生活を続けていくとなると、それは持続可能ではないからだ。また、この科学技術文明が、大量生産と大量消費に基づく成長と拡大を続けてきた結果は、地質年代的にも、後世に跡を残すだろうということで、「人新世」

    魔術師と予言者 チャールズ・C・マン著 文明を巡る2つの世界観 - 日本経済新聞
  • 世界を変えた12の時計 デイヴィッド・ルーニー著 時の技術から時代を覗く - 日本経済新聞

    境界侵犯する知的快楽を味わう。書の醍醐味はこれだ。内容は明快で首尾一貫している。計時装置「時計」を覗(のぞ)き穴にして、それぞれの機械仕掛けを生みだした時代の思想や、社会の価値観を明らかにすることである。例えば、「古代ローマ」の「日時計」に始まり、古代中国の「水時計」、中世キリスト教圏の「天文時計」「砂時計」を経て、近代の「クロノメーター」。そして、現代の「電気時計」や「原子時計」、「衛

    世界を変えた12の時計 デイヴィッド・ルーニー著 時の技術から時代を覗く - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2022/04/16
    「技術を通して時代を覗き、技術史を通して歴史を遠望する。本書の狙いはこれである。つまり本書は、工学的知識に裏打ちされつつ、人間社会と歴史を論じた人文科学の書といえる」。評:原克。河出書房新社。
  • 「ロボット学者、植物に学ぶ」書評 根の可塑性に着目し治療応用へ|好書好日

    ロボット学者、植物に学ぶ 自然に秘められた未来のテクノロジー 著者:バルバラ・マッツォライ 出版社:白揚社 ジャンル:自然科学・科学史 「ロボット学者、植物に学ぶ」 [著]バルバラ・マッツォライ 地球上の生物は過去40億年近くの時間をかけ、膨大な試行錯誤を繰り返すことで、高度な進化を遂げてきた。それらと比べれば、人間の設計する機械がまだ洗練されていないとしても驚くには当たるまい。 だからこそ、様々な生物の優れた構造や機能を模倣する人工物開発(バイオミメティクス)は、効率的で賢い戦略である。実際、エッフェル塔は人間の大腿(だいたい)骨の構造、新幹線はカワセミのくちばしからのインスピレーションをもとに設計された例である。 ロボットと聞くと、犬や人といった動物型を思い浮かべることだろう。書の前半でも、安定した高速走行可能のゴキブリロボット、タコにヒントを得た八腕の軟らかいシリコン製ロボット、

    「ロボット学者、植物に学ぶ」書評 根の可塑性に着目し治療応用へ|好書好日
  • リニア中央新幹線をめぐって 山本義隆著:東京新聞 TOKYO Web

    以前、私は鉄道が登場する歌を集めて日近現代史をたどるを書いた。その最終章で、東京〜大阪間のリニア中央新幹線計画と原子力発電について論じた。その内容と書の問題意識が見事に重なっていることに驚いた。 著者は、技術、社会、経済、環境、政治など、さまざまな観点から、現在進行中のリニア中央新幹線計画がはらむ問題点を指摘している。リニア車両が発する強力な電磁波の影響については、もっと突っ込んで語ってほしかったが、重要な点がほぼ網羅され、簡潔に読みやすくまとめてある。だが、書の真価は、リニア新幹線批判そのものよりも、それを踏まえた最終章の近代社会批判にある。 著者によれば、日政府は明治以来、「国益」と「公益」(じつは「大企業の発展と都市部の繁栄」)のために自然環境も地域共同体も犠牲にしてきた。そして戦後の日は「戦時下の総力戦体制の遺産をもとに、ふたたび『技術立国・経済成長・国際競争』をスロー

    リニア中央新幹線をめぐって 山本義隆著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2021/05/16
    “戦後の日本は「戦時下の総力戦体制の遺産をもとに、ふたたび『技術立国・経済成長・国際競争』をスローガンにして『戦後版の総力戦』としての経済成長を成し遂げ」たのだという”。評:松村洋。みすず書房。
  • 原子力発電所の中央制御室が「時代遅れのメーター」ばかりである根本的理由 ITを導入したくでもできないワケ

    原子力の民間開発は応用科学の勝利だった 20世紀に現れた革新的なエネルギー源はただひとつ、「原子力」だ(風力と太陽光もはるかに改良され、将来的に有望だが、まだ世界的なエネルギー源としての割合は2%に満たない)。 エネルギー密度の点からすると、原子力に並ぶものはない。スーツケースサイズの物体が、適切に配管されれば、ひとつの町や空母にほぼ永久に電力を供給できる。 原子力の民間開発は応用科学の勝利だった。その道は核分裂とその連鎖反応の発見から始まり、マンハッタン計画によって理論から爆弾になり、制御された核分裂反応とそれを水の沸騰に応用する段階的な工学設計へとつながった。 1933年に早くもレオ・シラードが連鎖反応の将来性に気づいたこと、レズリー・グローヴズ中将が1940代にマンハッタン計画の指揮をとったこと、あるいはハイマン・リッコーヴァー海軍大将が1950年代に最初の原子炉を開発し、それを潜水

    原子力発電所の中央制御室が「時代遅れのメーター」ばかりである根本的理由 ITを導入したくでもできないワケ
    hharunaga
    hharunaga 2021/04/06
    「原子力発電は試行錯誤が許されない。『やってみて学習する』というイノベーション実践の決定的要素に合わないテクノロジーだ。だからテクノロジーとして失速してしまった」
  • 【科学で検証】太平洋戦争中、日本の軍艦が次々と沈没していったワケ(播田 安弘) @gendai_biz

    あまり知られていないが、太平洋戦争では日の軍艦は魚雷攻撃に非常に弱く、いとも簡単に沈没していた。そのため戦艦大和は行動が制限され、海軍の基戦略は齟齬をきたしたのである。なぜ日の軍艦はそれほど脆かったのか? 映画『アルキメデスの大戦』で製図監修をつとめ、大和などの設計図をすべて描いた船舶設計のプロが、このほど上梓した『日史サイエンス』(講談社ブルーバックス)で指摘した、日の軍艦の致命的な欠陥とは? 「常套句」に隠されたもの 太平洋戦争における日の敗因は、そもそも米国と戦ったことだとは、よくいわれるところです。たしかに開戦直前の国力の差は、GNPで比べると日は米国の約9%にすぎませんでした。これでよくも開戦したものと驚くばかりです。 しかも、日が乏しい国力を傾けて建造した戦艦大和は、ほとんど出撃しないまま終戦直前に沈没し、戦後になってピラミッド、万里の長城と並ぶ「無用の長物」と

    【科学で検証】太平洋戦争中、日本の軍艦が次々と沈没していったワケ(播田 安弘) @gendai_biz
    hharunaga
    hharunaga 2020/09/28
    日本の軍艦は軽量化しつつ曲げ強度を高めるため、船体の中央に左右を隔てる縦隔壁が入れてあり、そのため魚雷を受けると片側のみ浸水し、横傾斜・横転しやすかった、と。面白い。
  • AIが奪うと言われていた「作業」こそ創造性につながる、という逆説(松田 雄馬)

    AI仕事を奪う。もはや聞き飽きた話かもしれないが、実際にはその「奪われるとされる仕事」こそが、人間にしかできない創造性に直結しているとしたら――。 新刊『人工知能に未来を託せますか?』が好評の松田雄馬氏による好評シリーズ、今回は「仕事」の構成要素である「作業」の質を解明する。 一寸先が予測のできない現代社会を生きる私たちにとって、ほんの数ヵ月前の日常は、もはや遠い過去の非日常になってしまった。 今、私たちは、数ヵ月後の生活すら予想できないような時代を生きている。 世界規模での感染症の発生は、世界中の人々の生活を根から覆した。新たな時代に向けて、私たちは、テクノロジーと共生しながら、創造性を発揮していくことがますます求められるといわれている。 さて、創造性の発揮という観点から、以下のような表現を、昨今、至るところで耳にする。 「単純作業はAIに任せて、人間はもっとクリエイティブな仕事

    AIが奪うと言われていた「作業」こそ創造性につながる、という逆説(松田 雄馬)
    hharunaga
    hharunaga 2020/08/17
    「人間は、たとえ単純作業の繰り返しであったとしても、それを繰り返していくことで、思いもよらない能力を引き出すことができる」