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  • <書評>『大江健三郎論 怪物作家の「本当ノ事」』井上隆史 著:東京新聞 TOKYO Web

    冒頭で著者の井上は告白する。大江健三郎の小説はずっと苦手だった、と。実はここが書の眼目である。大江を読むとは、安易に共感し感動することではない。むしろ違和感を受け止めることなのだ。 振り返れば「奇妙な仕事」「飼育」などの鮮烈な初期作品から、『芽むしり仔撃ち』「セヴンティーン」『個人的な体験』などの問題作、そして『万延元年のフットボール』という頂点に至るまで、大江作品は強烈な臭気に覆われてきた。性や死や暴力の横溢(おういつ)は読者を戸惑わせる。そんな作品群の勘所をとらえるには、とりあえず表層的なストーリーから距離を置き、垂直水平といった軸や、らせん状の葛藤など力動的な感覚をとらえたい。著者はそんな読みの手ほどきをした上で、こう問う。 大江は戦後民主主義の守り手として社会運動にコミットし、障害を抱えた長男に寄り添った。国内各賞からノーベル文学賞まで広く受賞し社会的な評価も高い。でも、そんな枠

    <書評>『大江健三郎論 怪物作家の「本当ノ事」』井上隆史 著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/19
    “著者は作品中で言及される「本当ノ事」には、まだ充分に解明されていない危険な真実があるとする。とりわけ後期の『水死』では、排除された暗部が露呈する”。評:阿部公彦。光文社新書。
  • 戦前の少女小説復刊相次ぐ 常識に反発、奮闘に共感 活字の海で - 日本経済新聞

    絶版となった戦前の少女小説の復刊が相次いでいる。現在では忘れられてしまった作品の中から、現代にも通用する良作を掘り起こそうという動きが強まっている。「誰からも離れて、たった一、山の頂きに咲いている桜の花のような女になろう」――。森田たまの『石狩少女(おとめ)』(ちくま文庫)は明治時代の北海道に暮らす多感な文学少女、悠紀子が主人公だ。「平凡にお嫁にいって、平凡に人として一生を終るべき人じゃ

    戦前の少女小説復刊相次ぐ 常識に反発、奮闘に共感 活字の海で - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/18
    “斎藤美奈子さんは「まだ大人の世界に属していない少女が、硬直した社会の常識に蹴りを入れて、風穴を開ける。それが少女小説の核心だ。『型にはまるな』という信号を隠し持つ作品は、長く読み継がれる」と指摘”
  • 書評『遊園地と都市文学』坪野圭介著 米古典にみる開かれた楽園 - 日本経済新聞

    ロサンゼルスの黒人居住区を車で走っていたとき、移動遊園地に出くわしたことがある。荒廃や貧困といった言葉で語られがちなこの場所の空き地で、大型の遊具が回転し、子どもたちがはしゃぎ回り、大人たちも笑顔を浮かべていた。このノスタルジックで非現実的な光景が、目に焼き付いて離れない。アメリカの夢とは、こういうささやかで儚(はかな)い、人工的な地上の楽園のことなのではないか。だから、アメリカ合衆国における遊

    書評『遊園地と都市文学』坪野圭介著 米古典にみる開かれた楽園 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/18
    「たとえば著者はこう述べる。観覧車とは、円形にされたアメリカのエッフェル塔ではないか。…ヨーロッパの都市は本質的にブルジョワのものだった。だが…アメリカの都市では、より様々な人々が交じり合う」
  • 『ラヴェンナ:ヨーロッパを生んだ帝都の歴史』(白水社) - 著者:ジュディス・ヘリン 翻訳:井上 浩一 - 本村 凌二による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    「ヨーロッパの祖母」となった都市の盛衰ローマ帝国の中心がコンスタンティノープルに移った四世紀末、西方に新しい都が台頭する。イタリアの都市ラヴェンナにおいて、アリウス派のゴート人… 「ヨーロッパの祖母」となった都市の盛衰 ローマ帝国の中心がコンスタンティノープルに移った四世紀末、西方に新しい都が台頭する。イタリアの都市ラヴェンナにおいて、アリウス派のゴート人とカトリックのローマ人は競って、比類なき建造物とモザイクを次々と創りだした。以来三百年にわたりこの町は、学者・法律家・職人・宗教人を魅了し、まぎれもない文化的・政治的首都となる。この特筆すべき歴史をみごとに蘇らせて、書はイスラーム台頭以前の地中海世界の東西の歴史を書き変え、ビザンツ帝国の影響下にラヴェンナが、中世キリスト教世界の発展にとっていかに決定的な役割を果たしたのかを明らかにする。 全三七章の多くは、皇后ガッラ・プラキディアやゴー

    『ラヴェンナ:ヨーロッパを生んだ帝都の歴史』(白水社) - 著者:ジュディス・ヘリン 翻訳:井上 浩一 - 本村 凌二による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/17
    “四世紀末、東西に分割されたローマ帝国の西方世界の帝都となり〔…〕。ゴート人とローマ人の融合が実現〔…〕。「ヨーロッパの父」がカールなら、ラヴェンナは「ヨーロッパの祖母」である”
  • 上がらぬ賃金、さらなる値上げ…「個人消費」が上向かないのも道理 円安で潤う企業との明暗、ますます鮮明に:東京新聞 TOKYO Web

    上がらぬ賃金、さらなる値上げ…「個人消費」が上向かないのも道理 円安で潤う企業との明暗、ますます鮮明に 内閣府が16日に発表した2024年1~3月期の国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、物価の変動を除いた実質の個人消費が前期比0.7%減少となった。個人消費は4四半期連続のマイナスとなり、「100年に1度の金融危機」と呼ばれたリーマン・ショック以来、15年ぶりの異例の事態。長引く物価高が消費者心理を冷やし、節約志向につながっている。(山中正義)

    上がらぬ賃金、さらなる値上げ…「個人消費」が上向かないのも道理 円安で潤う企業との明暗、ますます鮮明に:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/17
    “大企業の利益が中小にも流れてみんなが潤う「トリクルダウン」は起きていない” ←強制的に流させる仕組みを作らない限り、起こるはずはないですよね。
  • 白石麻衣、藤の花との美の競演に「文化美産」「最高のコラボ」と絶賛の声

    乃木坂46元メンバーで女優の白石麻衣が15日にインスタグラムを更新。藤棚の前でたたずむソロショットを公開すると、ファンから称賛の声が相次いだ。 【写真】白石麻衣、ツインテール姿も「かわいすぎる」 白石が「空き時間に」と投稿したのは自身のソロショット。写真には、淡い藤紫色に色づいた藤棚の前でマスクをつけた白石が笑顔でたたずむ姿が収められている。 彼女が披露した写真にファンからは「可愛すぎる!!!」「文化美産登録」「最高のコラボですっ」などのコメントが集まっている。 引用:「白石麻衣」インスタグラム(@m.shiraishi.official)

    白石麻衣、藤の花との美の競演に「文化美産」「最高のコラボ」と絶賛の声
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/16
    関東で藤棚が有名なフラワーパークには足利などがあり、見頃は4月下旬頃のようで、ちょうど髪が少し短くなってるみたいだから、そこでの写真か? ちなみに、紫は乃木坂46のシンボルカラーでもある。
  • 小池百合子知事が「異常な雰囲気だった」と振り返る「つばさの党」の行動 一般市民のヤジとの違いは…:東京新聞 TOKYO Web

    言論の自由をよりどころとした過激な選挙運動が、刑事事件に発展した。4月に投開票された衆院東京15区補欠選挙で、複数の陣営から「選挙妨害」と抗議を受けていた政治団体「つばさの党」が、警視庁の強制捜査を受けた。関係者は「異常な雰囲気だった」と選挙戦を振り返る。(井上真典、渡辺真由子、鈴木里奈)

    小池百合子知事が「異常な雰囲気だった」と振り返る「つばさの党」の行動 一般市民のヤジとの違いは…:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/14
    “つばさの党は、聴衆が他の候補者の演説を聞き取れなくなるほどの大音量を上げるなどした。「候補者も1人の公人で、一般市民の〔肉声の〕ヤジとは責任の度合いが違う」”
  • 「国政選挙で機密費から100万円」元官房長官が証言 陣中見舞いに現金 | 中国新聞デジタル

    2000年以降の自民党政権で官房長官を務めた元政権幹部が中国新聞の取材に対し、国政選挙の候補者に陣中見舞いの現金を渡す際に内閣官房報償費(機密費)を使ったと証言した。機密費は国の施策推進のために予算化され、機密を理由に使途は公表されていない。選挙への使用は目的外使用の可能性があり、元官房長官は不適切な支出だったと認めた。専門家は「外部チェックの仕組みを取り入れるべきだ」としている。

    「国政選挙で機密費から100万円」元官房長官が証言 陣中見舞いに現金 | 中国新聞デジタル
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/13
    唖然とするしかないわけだが、いまだに民主党政権時代の小さな失政をあげつらって「それでも自民党しかない」と言い張る人たちは、もう宗教としか言いようがないですね。
  • <書評>『頭上運搬を追って 失われゆく身体技法』三砂(みさご)ちづる 著:東京新聞 TOKYO Web

    世界の至るところで大きな荷物や水の入った桶(おけ)などを頭にのせて運ぶ人たちがいる。かつては日にもいた。 どういうわけか頭上運搬をする人は女性が多い(男性は肩に担ぐ傾向がある)。時には自分の体重よりも重い荷物を頭にのせて起伏の激しい道を歩くこともある。

    <書評>『頭上運搬を追って 失われゆく身体技法』三砂(みさご)ちづる 著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/12
    「著者は頭上運搬の謎を民俗学や運動科学などの視点から解き明かし、忘れられた身体技法の力強さだけでなく、秘められた優美さを伝える」。評:荻原魚雷。光文社新書。
  • <書評>『声と文字の人類学』出口顯(あきら) 著:東京新聞 TOKYO Web

    昭和末年生まれの私は「若者の活字離れ」と叱(しか)られながら大人になった。の売れない時代なのは今も変わらないが、一方で、人々が四六時中インターネットに接し、電車に乗れば乗客のほとんどがスマートフォンをのぞき込んでいるという状況になると、活字離れは人類史上もっとも「文字」に接する時代への通過点だったのかと思えてくる。 人の歴史に文字が登場したことで、思考や文化にどのような影響がおこったのか、さまざまな研究や事例を紹介するのが書である。文字やそれを載せる媒体も、常に人類と寄り添いながら変化を続けたことが見えてくる。人々の読む文字が近年、紙からネットへと大きく移行し、それがまた生活のあり方を大きく変容させたような局面が、実はこれまでもたびたび繰り返されてきたらしい。 評者が驚いたのは人が文字を読むとき、黙読するか、音読するかという問題。印刷術の登場以前の西欧の古代・中世では、主に人の手で書き

    <書評>『声と文字の人類学』出口顯(あきら) 著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/12
    「西欧の古代・中世では…写本を通じ書物が受容されたが、これはすべての単語の間が詰められた状態で書き写されたため、読書の際は声に出して単語の切れ目を確認しながら読むものであったという」。評:土井礼一郎。
  • 武器化する経済 ヘンリー・ファレル、アブラハム・ニューマン著 カネ・モノ・情報、米支配力の源 - 日本経済新聞

    書は、国際社会における米国の「パワー」の源を、「開かれた市場」の背後に存在する目に見えない権力という視点から分析した意欲作である。近年、米国は、軍事力や経済力といった見かけ上のパワーでは相対的な地位を低下させている。それでも米国は、金融、情報通信、知的財産など、グローバル経済を支える地下の機械装置に圧倒的支配力を持つことで世界の超大国として君臨し続けている。グローバル社会では、サプライチェー

    武器化する経済 ヘンリー・ファレル、アブラハム・ニューマン著 カネ・モノ・情報、米支配力の源 - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/11
    「米国は、金融、情報通信、知的財産など、グローバル経済を支える地下の機械装置に圧倒的支配力を持つ…。その結果、グローバル化が進むほど、米国の支配力がむしろ強まった」。評:福田慎一。
  • 仕事と人間(上・下) ヤン・ルカセン著 労働の人類史、公平社会問う - 日本経済新聞

    人間は、どのように働いてきたのか? 書は、どの時代の人にも切実な問いである「労働」の人類史をたどる大著だ。冒頭、著者は他者のために働く人びとを搾取の犠牲者だとか、創造力も発想力もない退屈な人間とみなす見方に疑問を呈する。それは、起業家を英雄視し、自由時間に消費生活を謳歌することを賛美する風潮への懐疑だ。「労働のない楽園はこれまでもこれからも存在しない」労働史を専門とする著者が引く研究は多岐

    仕事と人間(上・下) ヤン・ルカセン著 労働の人類史、公平社会問う - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/11
    “待遇改善を求める世界初のストライキは、紀元前12世紀、古代エジプトに遡る。賃金労働は、紀元前2000年ごろから最初の兆しがみられ…。「奴隷」が賃金をもらい、財産保有を認められる時代もあった"
  • センターは、乃木坂46中村麗乃!ドラマ『RoOT / ルート』より、劇中アイドルグループ“ミステリーキッス”のMVが一部解禁

    ■「まさか現役アイドル中に別の現場でMVを撮る日が来るとは思っていなかったので、すごく新鮮な気持ちでした!」(乃木坂46中村麗乃) テレ東・ドラマチューズ!枠にて放送中のドラマ『RoOT / ルート』(毎週火曜24:30〜)より、劇中に登場するアイドルグループ“ミステリーキッス”が歌う「超常恋現象」のMVが一部特別公開された。 ドラマ『RoOT / ルート』は、河合優実&坂東龍汰が演じる若手探偵コンビの奮闘劇が描かれるミステリードラマ。 事件の鍵を握るアイドルグループ、ミステリーキッスは、センターの二階堂ルイと、アイドルながら仮面を着けた市村しほと三矢ユキからなるグループ。MVの解禁に併せて、センターの二階堂ルイを演じる乃木坂46中村麗乃からコメントが到着。また、仮面を取った市村しほ(伊藤友希)、三矢ユキ(小林桃子)と並んだ貴重なメイキング写真も公開された。 これまでも乃木坂46のグループ

    センターは、乃木坂46中村麗乃!ドラマ『RoOT / ルート』より、劇中アイドルグループ“ミステリーキッス”のMVが一部解禁
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/10
    MVは動画の冒頭25秒くらい。全体があるのなら見たい。ちなみに、写真の撮影日時は2023/11/9で、意外にけっこう前なのね。
  • デジ相「偽造マイナ詐欺に注意」 事業者に呼びかけ、文書配布へ | 共同通信

    Published 2024/05/10 12:01 (JST) Updated 2024/05/10 14:45 (JST) 河野太郎デジタル相は10日の記者会見で、偽造したマイナンバーカードを身分証として使い、スマートフォンなどをだまし取る事件が相次いでいるとして、事業者らに注意を呼びかけた。 河野氏は「目視でも丁寧にカードをチェックすれば偽造は見破れる」と強調。券面の印刷に特殊なインキが使われているかどうかなど、注意事項を記した文書を事業者らに配布する方針を示した。 またICチップの情報をその場で読み取れるようになれば、詐欺は防げるとも指摘。活用できるアプリの有無を早急に調べ、適切なものがない場合はデジ庁が開発して無償提供すると述べた。

    デジ相「偽造マイナ詐欺に注意」 事業者に呼びかけ、文書配布へ | 共同通信
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/10
    “河野氏は「目視でも丁寧にカードをチェックすれば偽造は見破れる」と強調。券面の印刷に特殊なインキが使われているかどうかなど、注意事項を記した文書を…” ←偽造業者にも注意点を教えているw
  • 安倍氏、2013年参院選で候補者に現金100万円 「裏金」か | 中国新聞デジタル

    2013年7月の参院選で、当時自民党総裁で首相だった安倍晋三氏(22年に死去)が、東日の選挙区で争う同党公認候補の応援に入った際に現金100万円を渡していた疑いがあることが8日、中国新聞の取材で分かった。安倍氏、候補者が関係する主な政治団体などの収支報告書にはいずれも100万円の記載はなかった。 <イチからわかる>機密費って何? 官房長官が保管・管理する年12億円 自民党の元幹部によると、政権の幹部が候補者の応援に入る場合、「表に出ないカネ」などを使い、激励のための陣中見舞いを渡す慣行がある。

    安倍氏、2013年参院選で候補者に現金100万円 「裏金」か | 中国新聞デジタル
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/10
    いまだに安倍晋三を持てはやす人達がいるが、やはり法的に裁かれるべき人だったので、殺害されてしまったのは本当に残念。もちろん安倍氏個人だけの問題ではなく、自民党の構造的な問題。
  • 星野太『食客論』 - The Passing

    星野太『客論』、講談社、2023年 人の群れは得も言われぬ魅惑と嫌悪を引き起こす。話すため、べるため、寝るため、人々は互いに集まり、また互いを避ける。その複雑で曖昧な関係を、書は「寄生 parasite」の概念でもって、そして寄生する「客 parasite」の形象において、描き出していく。そうして示されるのは、さしあたって贈与論と他者論の裏面と言えよう。だがさらに、飲と会話、味覚と言語、感性と理性が交錯する「口唇」のトポスにまつわる美学的問題群の輪郭でもあろう。 書によれば、今日しばしば語られる共生は実のところ目標というよりも事実だという。しかも「共生」を語れるほどの明確な自他ないし友敵の区別のない、もっと曖昧で振幅のある「寄生」と見なすべきという。 この寄生の形、寄生する客の姿が、まずはロラン・バルトの、および彼が論じたブリア=サヴァランとフーリエの描く卓のありように探ら

    星野太『食客論』 - The Passing
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/09
    「(ロラン・)バルトの晩餐から石原(吉郎)の茶会まで、本書に描き出された寄生する食客たちの姿は、さながら転生を繰り返す寓話の登場人物のようだ。…ふとどこかですでに出会っていたかのような…」(岡本源太)
  • ルネサンス期の哲学はなぜ軽視されてきたのか?『哲学史入門Ⅰ 古代ギリシアからルネサンスまで』より | NHK出版デジタルマガジン

    千葉雅也、納富信留、山内志朗、伊藤博明著、斎藤哲也編『哲学史入門Ⅰ 古代ギリシアからルネサンスまで』の文を特別公開。ありそうでなかった学び直しの決定版!

    ルネサンス期の哲学はなぜ軽視されてきたのか?『哲学史入門Ⅰ 古代ギリシアからルネサンスまで』より | NHK出版デジタルマガジン
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/09
    “(人文主義者は)「フマニタス研究」を、中世の大学で教えられていた法学・医学・神学といったスコラ的な学問に対置…。「自然(Nature)から人間本性(human nature)へ」”
  • 図書新聞

    1949年創刊の日では数少ない、の批評専門紙です。 辛口の書評がたっぷりの〈硬派書評紙〉です。 このはどう読まれているのだろう?専門家や他の著者や一般の読者はどんな読み方をしているのだろう?書店の店員さんの間での評判は? ちがった読み方を知れば、の新しいおもしろさがわかってきます。

    hharunaga
    hharunaga 2024/05/06
    Web版記事は安くてありがたいのだが、購入履歴からクリックして読むことはできず、検索画面に「新聞No」を入力して検索する必要があり、しかもこのサイトはリンクを別タブで開けないため、非常に面倒なのが残念。
  • <書評>『真実と修復 暴力被害者にとっての謝罪・補償・再発防止策』ジュディス・L・ハーマン 著:東京新聞 TOKYO Web

    加害者の更生を支える人に問われて困ったことがある。そのころ私は犯罪被害にあった人の話を聞かせてもらっていたが、考えは人により時により違う。加害者に関心が向かない人もいる。生きることが大変になり、それどころではない場合があるのだ。

    <書評>『真実と修復 暴力被害者にとっての謝罪・補償・再発防止策』ジュディス・L・ハーマン 著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/05
    「聖職者による性暴力の例が示されているが、コミュニティに染みついた権威主義を変えなければ被害がくり返されることは、今の日本でなら理解されるだろう」。評:河原理子。
  • <書評>『江戸の憲法構想 日本近代史の“イフ”』関良基(よしき) 著:東京新聞 TOKYO Web

    大日主義とは、国力(軍事・政治・経済)の増強を最優先の国家目標とし、もって安全と繁栄を確立しようとする。吉田松陰を起点とし、藩閥と軍閥が推進した戦前日の国家方針であった。 他方、小日主義とは、質実(経済と生活の質)の向上を最優先の国家目標とし、もって平和と豊かな社会を実現しようとする国家方針である。戦後の日国憲法によって規定されている。 書は、上田藩(長野県上田市)出身の赤松小三郎(こさぶろう)らによる六つの憲法構想を比較分析し、結果として小日主義、そして日国憲法の思想的な源流を明らかにしている。いずれも天皇を絶対的な主権者とすることなく、具体的な議会像を示すもので、なかには民選議会や基的人権を規定する構想もあった。

    <書評>『江戸の憲法構想 日本近代史の“イフ”』関良基(よしき) 著:東京新聞 TOKYO Web
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/05
    「江戸の憲法構想を封じ込めてきた…史観に対しても批判を行っている。その対象は、明治維新を封建体制の崩壊と近代国家の成立と論じた井上清、遠山茂樹、丸山眞男、司馬遼太郎である」。評:田中信一郎。作品社。