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哲学に関するhharunagaのブックマーク (550)

  • 日本のトップ頭脳たちが受けた衝撃…「哲学」という言葉が誕生した「意外な背景」(藤田正勝)

    明治維新以降、日の哲学者たちは悩み続けてきた。「言葉」や「身体」、「自然」、「社会・国家」とは何かを考え続けてきた。そんな先人たちの知的格闘の延長線上に、今日の私たちは立っている。『日哲学入門』では、日人が何を考えてきたのか、その質を紹介している。 ※記事は藤田正勝『日哲学入門』から抜粋、編集したものです。 そもそも「哲学」ってなに? 書では「経験」や「自己」、「自然」、「美」などのテーマを立て、日の哲学がどのような思索を展開してきたのか、その特徴や意義について考え、魅力を明らかにしたいと考えている。講ではそれに先だって、明治の初めに哲学がどのように受けとめられ、どのような形で受容されていったのか、その苦闘の跡をたどってみたい。それはとりもなおさず、当時の人々──具体的には西周、福沢諭吉、中江兆民を取りあげる──が従来の世界観のどこに問題を見いだしたのか、新たに接した学問

    日本のトップ頭脳たちが受けた衝撃…「哲学」という言葉が誕生した「意外な背景」(藤田正勝)
    hharunaga
    hharunaga 2024/06/08
    西周が「(希)哲学」を使い始める前は、「理学」という訳語が有力だったという。そちらが定着していたら、今の「文系vs理系」みたいな奇妙な構図とは違っていたかも…。
  • 人間の尊厳について (アウロラ叢書) - 国立国会図書館デジタルコレクション

    hharunaga
    hharunaga 2024/05/27
    ピコ・デッラ・ミランドラの代表作で品切れだが、個人送信で読めるようになっていた。なお、「尊厳」は他生物と異なる人間の〈卓越性〉という意味で、現代の〈尊重すべき価値〉的なものとはニュアンスは違う。
  • NHK出版新書 718 哲学史入門Ⅰ  古代ギリシアからルネサンスまで | NHK出版

    第一人者が「核心」と「面白さ」を論じ尽くす! 日における哲学の泰斗が集結し、全3巻で西洋哲学史の大きな見取り図を示す! 第1巻は、近代以降の哲学を理解するうえでも必須の古代ギリシアからルネサンスまで。哲学という営みはいかに誕生し、受け継がれていったか。主要哲学者の思想をもとに、この時代の哲学の重要論点とダイナミックな流れを浮かび上がらせる。ゼロからの学び方、いま学ぶことの意義・効用まで――、「聞き書き」によって哲学史の「核心」と「面白さ」に迫る。ありそうでなかった決定版の入門シリーズが誕生!

    hharunaga
    hharunaga 2024/05/27
    インタビュー形式だが、意外にも(失礼)内容がぎっしり詰まっている印象。おそらく事前にしっかり準備されていて、また「イントロダクション」等で丁寧に補足されているからだろう。
  • セネカの哲学著作の構造と修辞 : 『怒りについて』を手がかりに(シンポジウム「セネカとその時代」)

    Online ISSN : 2424-1520 Print ISSN : 0447-9114 ISSN-L : 0447-9114

    hharunaga
    hharunaga 2024/05/24
    「Ira 1−2〔第1-2巻〕では,怒りが加害者側に破滅をもたらすことを強調し,その限りで効用に訴えたのに対して,ここ〔第3巻〕にあるのは死がもたらす絶対的な平等である」。文:兼利琢也。
  • ルネサンス期の哲学はなぜ軽視されてきたのか?『哲学史入門Ⅰ 古代ギリシアからルネサンスまで』より | NHK出版デジタルマガジン

    千葉雅也、納富信留、山内志朗、伊藤博明著、斎藤哲也編『哲学史入門Ⅰ 古代ギリシアからルネサンスまで』の文を特別公開。ありそうでなかった学び直しの決定版!

    ルネサンス期の哲学はなぜ軽視されてきたのか?『哲学史入門Ⅰ 古代ギリシアからルネサンスまで』より | NHK出版デジタルマガジン
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/09
    “(人文主義者は)「フマニタス研究」を、中世の大学で教えられていた法学・医学・神学といったスコラ的な学問に対置…。「自然(Nature)から人間本性(human nature)へ」”
  • 実存主義者のカフェにて サラ・ベイクウェル著 哲学は普遍の真理か人生か - 日本経済新聞

    哲学をしていると言うと「人生について考えてるんですね」と言われることがある。この問いは半分正しくて、半分は間違っている。もちろん哲学者は人生について考えている。しかし、単に人生経験から思考し、語っているだけではない。一人の人間が百年程度の人生経験で分かることなど、たかが知れているからだ。だから哲学は、人生について語るのではなく「真理」について語るのだと主張する。たまたま生まれたこの場所、この時

    実存主義者のカフェにて サラ・ベイクウェル著 哲学は普遍の真理か人生か - 日本経済新聞
    hharunaga
    hharunaga 2024/05/04
    “人生と真理が混じり合う場所、たった一人のかけがえのない自分の心と、あらゆる人々のための冷静な視線、その緊張関係こそが哲学という「人間の知」を耕してきたのである”。評:下西風澄。
  • 【憲法学の散歩道/長谷部恭男】 第38回 ソクラテスの問答法について - けいそうビブリオフィル

    筆者はいわゆるロースクールに所属している。法曹養成を任務とするロースクールでは、ソクラティック・メソッドと呼ばれる問答を通じた教育が推奨されている。アメリカのロースクールでは、そうした教育方法がとられているらしいので*1、それを輸入しようということのようである。 ロースクールで行われるはずのソクラティック・メソッドが、ソクラテスが行ったと伝えられる問答法(dialectic)とどのような関係にあるかは、判然としないところがある。ロースクールの教員のすべて(あるいは大部分)が、ソクラテスの問答を描いたプラトンの著作の熱心な読者かと問われると、はなはだ心許ない。 とはいえ、ソクラティック・メソッドを標榜する以上、ソクラテスの問答法との関係について、全く無関心というわけにはいかないであろう。プラトンの描くソクラテスは、たしかに問答を通じて「徳とは何か」「知とは何か」等の深遠な問題を探究しているよ

    【憲法学の散歩道/長谷部恭男】 第38回 ソクラテスの問答法について - けいそうビブリオフィル
    hharunaga
    hharunaga 2024/04/07
    「彼〔ソクラテス〕が〔多くの場合に〕実際に操っているのは、弁論術を使った説得である。…問答法が知の想起という成果を挙げることができるか否かは、相手の資質によるところが大きい」
  • 【あとがきたちよみ】 清塚邦彦 著『絵画の哲学 絵とは何か、絵を見る経験とは何なのか』 - けいそうビブリオフィル

    あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 清塚邦彦 著 『絵画の哲学 絵とは何か、絵を見る経験とは何なのか』 →〈「序論 予備的な考察」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報・オンライン書店へのリンクはこちら〉 *サンプル画像はクリックで拡大します。「序論」文はサンプル画像の下に続いています。 序論 予備的な考察 絵とは何かという問いについては、改めて探究するまでもなく、ある意味ではすでに誰もが答えを知っている。すなわち、物体の平らな表面に彩色や線描を施すことで、様々な事物の姿を見えるようにしてくれたもの、それが絵であると。とはいえ、この答えは、問いの終着点であるよりも、むしろ新たな出発点なのである。 私たちは絵のもとに様々な事物の姿

    【あとがきたちよみ】 清塚邦彦 著『絵画の哲学 絵とは何か、絵を見る経験とは何なのか』 - けいそうビブリオフィル
    hharunaga
    hharunaga 2024/03/24
    “本書の主題は「描写(depiction)」あるいは「画像表象(pictorial representation)」の理論…。本書で言う「描写」は…物体の平らな表面上の色や形…を通じて、目に見える事物の姿を再現する類の意味作用を指す”
  • バートランド・ラッセル 結婚論 第16章 16-06

    hharunaga
    hharunaga 2024/03/12
    “「公然の不倫」(open sin)の生活をするという選択肢は,それが実行可能な場合には,個人にとっても,社会にとっても最も害の少ないものである。しかし,大部分の場合,経済的な理由から不可能である。”
  • 【あとがきたちよみ】 宇野重規・加藤 晋 編著『政治哲学者は何を考えているのか? メソドロジーをめぐる対話』 - けいそうビブリオフィル

    あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 宇野重規・加藤 晋 編著 『政治哲学者は何を考えているのか? メソドロジーをめぐる対話』 →〈「はじめに」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報・オンライン書店へのリンクはこちら〉 *サンプル画像はクリックで拡大します。「はじめに」文はサンプル画像の下に続いています。 はじめに 書のタイトルは『政治哲学者は何を考えているのか?』である。これは私としては、かなり正直につけたものである。いわゆる政治哲学者と呼ばれる人の思考法について、自分自身よく理解しているのかというと、実はそうでもない。わかっているつもりになっているだけかもしれない。ならば、一度、きちんと物の政治哲学者たちから話を聞いた方が

    【あとがきたちよみ】 宇野重規・加藤 晋 編著『政治哲学者は何を考えているのか? メソドロジーをめぐる対話』 - けいそうビブリオフィル
    hharunaga
    hharunaga 2024/02/24
    “私たちが日頃、当たり前のように使う「民主主義」や「リベラリズム」、「利益」や「社会的」といった概念の自明性が、今こそ真剣に問い直されなければならない”
  • ララビアータ:アレントとマルクス主義 - livedoor Blog(ブログ)

    カルチャーセンターの講義で「アレントとマルクス主義」を扱ったので、そのメモワールをここに挙げておこう。 宇野弘藏の恐慌論 宇野の恐慌論から始めよう。それは、一種の景気循環論であり、シュンペーターの議論に近いものを持っている。かつて我が国の戦後経済学はほぼマルクス経済学派によって占められていた。特に東大経済学部は、労農派マルクス主義者の牙城であった。宇野弘藏は労農派から出てマルクス研究を精緻化し、ある程度学問的議論に耐えるものに仕上げた。宇野経済学に学んだ経済エリートたちが、経済諸官庁を席巻していた50年から60年代初期にかけて、果たして彼らの教養がどれほど役に立ったか疑問に思う向きもあるかもしれないが、意外にもそれが通用したのである。それは宇野弘藏の学問理念によるところが大きい。彼はマルクスの『資論』の所説を、イデオロギー的価値観から峻別し、ブルジョワ社会の原理的な分析に純化した。科学的

    hharunaga
    hharunaga 2024/02/20
    “〔アレント『革命について』での〕ポリス的〔「自由」のための政治的問題〕←→オイコス的〔「必要」のための社会・経済的問題〕の対立は、固定的なものではなくそれ自体が政治闘争の主題なのである”(田島正樹)
  • 【あとがきたちよみ】 鈴木貴之 著『人工知能の哲学入門』 - けいそうビブリオフィル

    あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 鈴木貴之 著 『人工知能の哲学入門』 →〈「はじめに」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報・オンライン書店へのリンクはこちら〉 *サンプル画像はクリックで拡大します。「はじめに」文はサンプル画像の下に続いています。 はじめに 人工知能:1958 年、1972 年、そして現在 初期の人工知能研究における中心的人物であったハーバート・サイモンとアラン・ニューウェルは、1958 年に、10 年以内に以下のようなことが実現するだろうという予測を立てた(Simon and Newell, 1958, pp. 7-8)。 ・デジタルコンピュータがチェスの世界王者になる。 ・デジタルコンピュータが数学の重

    【あとがきたちよみ】 鈴木貴之 著『人工知能の哲学入門』 - けいそうビブリオフィル
    hharunaga
    hharunaga 2024/02/16
    “本書は…、人工知能の哲学を〔従来の人工知能の哲学(「人工知能の哲学1.0」)から〕バージョン2.0 にアップデートしようという試みである”
  • ガザでの虐殺 反ユダヤ主義復活に警戒 独哲学者、ボン大教授 マルクス・ガブリエル | 山陰中央新報デジタル

    新型コロナウイルスのパンデミック後の世界秩序が、地球の至る所で悪の高まりに揺さぶられている。人類は危険な退行の時代に入った。私たちは地球規模で人間性の危機のさなかにある。 この後退を示す最大の現れは、パレスチナ自治区ガザのテロ組織ハマスがイスラエルで引き起こした野蛮な虐殺だ。ハマスはまたしても、人間がかくも邪悪になれるということを示した。 テロリストたちは、私たち全員と同じように人間であり、野獣ではない。だが、...

    ガザでの虐殺 反ユダヤ主義復活に警戒 独哲学者、ボン大教授 マルクス・ガブリエル | 山陰中央新報デジタル
    hharunaga
    hharunaga 2024/02/14
    無料登録で読める。記事は1/15で、インタビューがいつかは不明だが、10月7日の言及があり写真が11月だから、その頃? イスラエルの行動を見て、今はどう考えているのだろうか…。
  • 近藤和敬「1870-80年代のイタリア実証主義とその周辺のスピノザ」|鹿児島大学リポジトリ

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    hharunaga
    hharunaga 2024/02/12
    「イタリア哲学史においてスピノザがある意味で重要な人物として取り上げられる理由の一つは…ジョルダーノ・ブルーノ…の哲学とスピノザの哲学が重ねて論じられることが多いことによる」
  • ララビアータ:To the happy few - livedoor Blog(ブログ)

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    hharunaga 2024/02/11
    田島正樹『読む哲学事典』(講談社現代新書)の増補改訂版が、講談社学術文庫から再版されることになり、その「自薦の文章」だという。「いずれ、同社のホームページに載るはずのものである」
  • 【あとがきたちよみ】池田 喬 著 『ハイデガーと現代現象学 トピックで読む『存在と時間』』 - けいそうビブリオフィル

    あとがき、はしがき、はじめに、おわりに、解説などのページをご紹介します。気軽にページをめくる感覚で、ぜひの雰囲気を感じてください。目次などの概要は「書誌情報」からもご覧いただけます。 池田 喬 著 『ハイデガーと現代現象学 トピックで読む『存在と時間』』 →〈「はしがき」(pdfファイルへのリンク)〉 →〈目次・書誌情報・オンライン書店へのリンクはこちら〉 *サンプル画像はクリックで拡大します。「はしがき」文はサンプル画像の下に続いています。 はしがき 現代ドイツ哲学の代表的哲学者と言われるM・ハイデガー(1889─1976)の主著『存在と時間』(一九二七年)が刊行されてから、もうすぐ百年が経つ。刊行されるや否や、瞬く間に話題になったと言われ、二〇世紀最大の哲学書と繰り返し言われてきたこの書物も、すでに一世紀分の歴史を有するに至った。一般に、ある出来事の歴史は、その出来事が起こった時点

    【あとがきたちよみ】池田 喬 著 『ハイデガーと現代現象学 トピックで読む『存在と時間』』 - けいそうビブリオフィル
    hharunaga
    hharunaga 2024/02/09
    「本書では、存在の意味、行為、知覚、情動、他者の心、擬似問題という哲学のテーマごとに、『存在と時間』の哲学にアクセスするルートを切り開こうとしている」
  • 追悼アントニオ・ネグリ|鼎談=佐藤嘉幸・市田良彦・廣瀬純|週刊読書人2024年1月26日号

    hharunaga
    hharunaga 2024/01/31
    追悼鼎談は、特にネグリの、実践的な解決策は持っていないが理論的にはマルチチュードの力を信頼している、最大限綱領を書かずに最小限綱領だけにする、といった「異例」の指摘が面白い。
  • 【書評】安藤礼二著『井筒俊彦 起源の哲学』-週刊読書人

    数々の直弟子には示しえぬ所作 鈴木規夫 / 愛知大学教授・政治哲学 週刊読書2023年12月15日号 井筒俊彦 起源の哲学 著 者:安藤礼二 出版社:慶應義塾大学出版会 ISBN13:978-4-7664-2842-1 実に生真面目な一書である。 頁を繰るたびに著者の井筒俊彦への真摯な姿勢が溢れんばかりに垣間見えてくる。そこには井筒その人の謦咳に接したことのある人々が井筒を語る際に漂わせる独特のえも言われぬ緊張感とは異なる何かを感じる。「井筒俊彦の一神教は、折口信夫の神道と鈴木大拙の仏教を一つに総合するものとして形になった。それが私の結論である」(i-ii頁)と早々に宣言して始められる書の素直さは、井筒の数々のお弟子の方々にはとても示しえぬ所作であろう。井筒の直弟子のお一人である黒田壽郎からイスラームのあれこれを手ほどき頂いたこの書評子にとってはそうした驚きにも充ちた一書でもある。 と

    【書評】安藤礼二著『井筒俊彦 起源の哲学』-週刊読書人
    hharunaga
    hharunaga 2024/01/12
    “「井筒俊彦の一神教は、折口信夫の神道と鈴木大拙の仏教を一つに総合するものとして形になった。それが私の結論である」(i-ii頁)と早々に宣言して始められる本書の素直さ”。評:鈴木規夫。慶應義塾大学出版会。
  • 國分功一郎 『目的への抵抗―シリーズ哲学講話―』 | 新潮社

    コロナ危機と大学、高校/自己紹介/近くにある日常の課題と遠くにある関心事/自分で問いを立てる/ある哲学者の警鐘/アガンベンの問題提起/「例外状態」と「伝染病の発明」/アガンベンという哲学者の保守性/第二の論考/三つの論点(1)――生存のみに価値を置く社会/三つの論点(2)――死者の権利/保守主義/考えることの危険と哲学すること/社会の虻として――哲学者の役割/三つの論点(3)――移動の自由の制限/支配の条件/ルソーの自然状態論/支配の複雑性/移動の自由と刑罰/日国憲法における移動の自由/政治家と哲学者――メルケルとアガンベン/アンティゴネ、そして見舞うという慈悲/殉教者と教会の役割/行政権力とは何か/行政権が立法権を超える時/二〇世紀最悪の「例外状態」/ヴァイマル期/改めて三権分立について 【質疑応答】 1.移動の制限はある程度仕方がないのでは?/2.日ではどのような制限を行政権に加え

    國分功一郎 『目的への抵抗―シリーズ哲学講話―』 | 新潮社
    hharunaga
    hharunaga 2024/01/05
    前半はコロナ禍が拡大した2020年、後半は2022年の講話。試し読みできる「はじめに」にあるように、本書は「暫定的な結論(自由は目的に抵抗する)へと辿り着く過程」で、要約には意味がなく、いわば「要約への抵抗」で
  • 『フーコーと精神医学: 精神医学批判の哲学的射程』(青土社) - 著者:蓮澤 優 - 斎藤 環による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS

    著者:蓮澤 優出版社:青土社装丁:単行(424ページ)発売日:2023-09-26 ISBN-10:4791775708 ISBN-13:978-4791775705 内容紹介: 「狂気」の治療は当に必要なのか。「正常な人間」は存在するのか ひとを規格に押し込める治療ではなく、主体を自由にし、ただひとりの自分自身でありうる治療を目指して。その歴史から司法精神医学制度の現在地にまでアプローチする。臨床医の著者が戸惑いながら考え、精神医学と哲学の専門知を往還する唯一無二の書。 「反精神医学」から治療論を見出す読みミシェル・フーコーという名前から人は何を連想するだろうか。一望監視装置(パノプティコン)? 生権力批判? 「人間の消滅」? スキンヘッドの戦闘的知識人? いずれにせよ、後世に与えた影響という点では、彼ほど「知の巨人」の呼称が似つかわしい存在もまれであろう。 フーコーは、主著『狂気の

    『フーコーと精神医学: 精神医学批判の哲学的射程』(青土社) - 著者:蓮澤 優 - 斎藤 環による書評 | 好きな書評家、読ませる書評。ALL REVIEWS
    hharunaga
    hharunaga 2023/12/19
    “著者はフーコーの精神医学批判を批判しつつ、…最晩年の「自己の技法」論に、精神療法の指針を見出そうというのだ。…自己への配慮は他者への配慮につながり、成熟と治癒が可能となる”