J2第20節を終え、横浜FCが白星を飾ったのはわずかに2度。低迷が続く【Photo:北村大樹/アフロスポーツ】 J2の第1クール終了時点で1勝4分け12敗で最下位。今の横浜FCに“元J1チーム”の面影はもはやない。なぜここまで低迷を続けることとなったのか。“あの”第1節での監督解任から崩壊は始まっていたと言ってもいいだろう。 2006年、横浜FCは高木琢也監督(現東京ヴェルディ監督)の下、“ハマナチオ”と呼ばれた堅固な守備を基盤にチームは破竹の快進撃を続け、念願のJ1昇格を果たした。クラブ史上最高の歓喜に満ち溢れたシーズンとなったが、前年から指揮を執っていた足達勇輔監督が第1節で解任されるというショッキングな事件からスタートを切ったのであった。 第2節から指揮を執った高木監督は、たぐいまれなタクトでチームを見事に立て直すことに成功したが、当時の高木監督は初めてトップチームのコーチに就い