この話は、25年前くらい(1996年ごろ)に心理学科を卒業する時の卒論テーマだったのをおぼえている。匿名におけるネット空間での心理状態だ。当時は2ちゃんねるも無かった。2ちゃんねるって1999年5月にオープンしたらしく、ああ結構最近(っていっても昔だけど)なのねと理解した。 当時はインターネットというより、パソコン通信の末期あたりで、それでも匿名でのコミュニティーは成立していた。スマートフォンどころかガラケーもない、通信手段と言えば電話しかなかった時代に、パソコン通信につながった様子というのはかなり革命的だったことをおぼえている。 学生が払うには結構高いお金を払ってパソコン通信に参加していたのだが、匿名でのコミュニティー形成の、成長および衰退の様子についてはある特徴が見られた。 ・コミュニティーの規模が小さいときには、皆紳士的で、かつ知的な会話が繰り広げられた。そのやりとり自体がコンテンツ