2024年05月03日10:00 カテゴリマーケット経済一般 為替介入と円安の行方 円が対ドルで乱高下しています。政府日銀による2度にわたる合計8兆円規模の介入が理由とされています。日本はゴールデンウィーク中でニュースが少ない中、為替関連のニュースであふれています。いったいどう見ればよいのか、私の見方を展開してみたいと思います。 円の評価について米ドル独歩高というのがメディアが現在多く使う表現ですが、実態としては円の独歩安といってよいでしょう。対ユーロは2020年初めは110円台でしたが、今は170円、英ポンドは120円台が今は200円、韓国ウォンは0.08円台が0.11円台、中国人民元に対しても1.5円が2.2円です。しかも2020年頃から長期的にほぼ直線で円独歩安トレンドを形成しています。 では今回大規模介入したのは何のためか、といえば政界財界そして国民まで留まるところを知らない円安の
2024年3月19日、日銀はマイナス金利の解除を決めた。それと同時に、イールドカーブコントロール(長短金利操作、YCC)の廃止や上場投資信託(ETF)の新規購入の停止も決定した。 植田総裁は「賃金と物価の好循環を確認し、2%の物価安定の目標が持続的安定的に実現していくことが見通せる状況に至ったと判断した」と説明した。 本当に賃金と物価が2%で持続的にあがっていくのかどうか、どこを見て判断したのかさっぱりわからないのだが、日本でも2022年から物価が上昇しているのは間違いないので、少しくらいは何かしないといけないと日銀も思ったのだろう。それが、マイナス金利の解除であった。 通常、金利があがると為替レートでその国の通貨は上昇する。ところが、日銀のマイナス金利の解除のあとに起こったのは、その真逆で「ドル高円安の進行」であった。通常とはまったく逆のことが起こった。 神田真人財務官は「反対方向という
ひろゆき、成田悠輔、後藤達也…、新たな視点で経済・社会を見つめ直すビジネス動画メディア「ReHacQ」! 12月2日にチャンネル登録者50万人突破記念で行われたReHacQフェスで行われた「あつまれ!経済の森」を公開! 食道がん闘病中の山崎元さんに損をしない株式投資や働き方について語っていただきました。 出演者:山崎元(経済評論家) 後藤達也 ▼関連動画▼ この動画の前編はこちら 【後藤達也と新NISA】投資のシンプルな真実!赤裸々告白【S&P500とオルカン】 https://youtu.be/MXBsHbF603U ▼おすすめ動画▼ 【ひろゆきvs国民民主党】激論!国民民主党の存在意義はなんだ【伊藤孝恵vs西田亮介】 https://youtu.be/z6XPpsR_g2U 【成田悠輔vsビルゲイツが認めた日本人】日本で感じる生きづらさのワケ【ふるさと納税の未来】 h
日本経済のこの10年を振り返ると、日銀の黒田総裁の特異な金融政策が、いろいろなハレーションを起こした時期だった。もともと安倍晋三氏はあまり経済に関心がなかったが、2006年に小泉内閣の官房長官だったとき、日銀の福井総裁が量的緩和をやめるのに反対したのがきっかけで金融政策に興味をもった。 東日本大震災の復興増税に反対する議連の会長にかつがれたころから、岩田規久男氏などのリフレ派との交流が始まった。本田悦朗氏(本書の情報源と思われる)が仕掛け人になり、安倍氏のまわりにリフレ派が集まり、「インフレ目標を掲げてマネタリーベースを増やせば物価が上がる」というカルト的な理論を教え込んだ。 消費増税先送りの「どえらいリスク」 安倍氏は岩田氏を総裁にしたいと思っていたが、これには財務省などの強い反対があり、実務経験のある黒田氏が総裁に指名された。当初は財務省も日銀も、黒田氏は霞が関の住民だからコントロール
2023年11月15日10:00 カテゴリ経済一般経営 日本経済の正常化の第一歩、銀行復活! 日本のドラマでは銀行はバブル崩壊以降、悪役であり続けました。「晴れの日に傘を差し出し、雨の日に傘を取り上げる」といわれ、ピシッとスーツを着込んだエリート風の銀行員は実は取り立てに奔走し、乾いたぞうきんを絞っても何も出てこない中小企業の社長に借金返済を迫ります。 一方、銀行もお金を借りてくれてこそビジネスが成り立ちます。常時10万円しか残高がない多くの個人顧客を抱え、維持管理費だけでも膨大な額なのにそれでも耐え忍ぶのは「我が行をいつかは利用して住宅ローンや相続などおいしいビジネスが転がり込んでくる」という期待があるからでしょう。 そんな中、住宅ローンの実質金利が一時期、1.0%を大きく下回っていたのは商店でモノが売れないので大バーゲンセールをしていたのと同じ構図です。「金利、ここまで安くするので借り
2023年09月23日10:00 カテゴリ経済一般社会一般 今週のつぶやき 日本で「ウーバーする?」がいよいよ実現する気配となってきました。引き金はタクシーがつかまらないこと。運転手の高齢化と減少はタクシー会社にとって切実かもしれませんが、顧客の方がもっと困るのです。過疎地帯では白タクは既にOKになっている中、ライドシェアはその解釈を拡大するだけ。世界一難関なロンドンのタクシー免許の試験をクリアするよりナビの方が正しく、早く着くので運転手はその指示に従えばよいだけ。ただ、日本はへんな事件が多いのでそれだけが心配です。 では今週のつぶやきをお送りします。 中銀ウィーク、結局どこも据え置き 日本、アメリカ、英国の政策決定会合は全て「据え置き」となりました。英国の事前予想は更なる利上げでしたのでやや意外感。アメリカのインフレと利上げの連関性に個人的には疑問がついているのですが、パウエル氏はもう一
きょう終わった日銀の金融政策決定会合では、予想どおり「現状維持」という方針が発表された。植田総裁は記者会見で政策金利に言及したが、読売新聞で「マイナス金利の解除」とも受け取られる発言をしたことについては、既定方針は変わらないと述べた。 裁量的で不透明なインフレ目標 彼はいまだにインフレ目標2%にこだわっているようだが、そんな数字に意味はない。きょう発表された8月のコアCPI上昇率は3.1%と前月と変わらず、もう17ヶ月も2%を「持続的に安定的に上回っている」が、日銀は目標は未達とのスタンスを変えない。これではインフレ目標は、本来の非裁量的で透明な政策ターゲティングという役割を失ってしまった。 もともと金融政策でこういうターゲティングを提唱したのは、ミルトン・フリードマンのk%ルールが始まりである。彼は通貨供給を毎年一定の比率で機械的に増やすべきだと提言したが、失敗に終わった。通貨供給と物価
2023年09月12日10:00 カテゴリ経済一般マーケット 植田日銀総裁の腹づもり 9月9日の読売新聞の植田日銀総裁への単独インタビューが月曜日の東京市場を揺らしました。私が読み取った論調としては現在のYCCおよびマイナス金利の解除の判断をする材料が年内にも揃う可能性があると述べた点が重要だったとみています。これを受けて月曜日は長期国債の金利が急上昇し、終値は0.705%となりました。また為替についても月曜日の北米市場で急速な円高となっており、本稿を書いているNY時間の昼頃で先週末に比べ1円30銭ほどの円高になっています。 日銀は黒田総裁の時代を通じて2%のインフレについてこだわり、現在はそれを大きく超えるインフレ率にあるものの「一時的か、安定的か」という判断に迷っています。黒田氏は23年末には再び1%台に下がると決めつけていましたが、日本の物価動向を見る限り、その公算は怪しく、またエネ
今回のテーマは、すばり「お金」です。定年が射程に入ってきた私が、あらためて気づいたのは、「お金がない」という現実でした。2019年には「老後2000万円問題」が物議をかもし、基礎年金問題への根本的な解決も見いだせない中、もはや最後に頼れるのは「自分」しかいません。正直、“英語に愛され”なくても生きていくことはできますが、“お金に愛されない”ことは命に関わります。本シリーズでは、“英語に愛されないエンジニア”が、本気でお金と向き合い、“お金に愛されるエンジニア”を目指します。⇒連載バックナンバー 幸せ”を舐めるな 最近、幸福(ウェルーイング)に関する論文を片っぱしから読み倒しています。 私には、リタイア後に新興宗教を立ち上げたいとか、そういう野心はありません。大学での研究を進める上で、どうしても必要であるためです。 皆さんも、「ソーシャルキャピタル」とか「ウェルビーイング」などという用語をど
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2023年05月01日10:00 カテゴリマネー日本経済 ほぼありえない「国際金融都市 東京」の可能性 東京国際金融機構という団体があります。小池百合子都知事が国際金融都市東京を目指して2016年に懇談会、2018年にワーキンググループ、そして2019年4月にこの一般社団法人を作りました。会長を務めるのは日銀総裁候補にも名が挙がった中曽宏氏でウェブサイトの挨拶にこう述べています。 「我が国には1800兆円もの個人金融資産、厚みのある企業群、安定的な社会インフラ、さらには世界の人々を魅了する美しい自然と文化など、『強み』と呼べるものが多数存在します。これらを効果的に活用し、現在欠けている機能を補完することで、東京の金融エコシステムを整備し、ひいては都市としての国際競争力の向上を目指してまいります」と。更に「世界に発信する東京として東京の魅力向上に努める」と表現しています。 私がこの考え方では
鶴田樹 地下35階永住のため低浮上 通知確実にしんでます @ayanenonoca 急に怖い話してもいいですか? この時期新生活に向けて若い子たちが口座作るんですよ。で、銀行で働いてた時、男の子が二人銀行に来て、年下っぽい子が口座作って待ってる間も仲良くしゃべっててかわい〜とか思ってたんです。 後日、その口座売られまして、年下っぽい子、二度と口座作れなくなりました 2023-03-23 22:38:26 鶴田樹 地下35階永住のため低浮上 通知確実にしんでます @ayanenonoca 口座売るとね、全金融機関で二度と口座作れなくなるんです。 多分その男の子は五万とかの端金で人生を棒に振ったんでしょうね。 もしくは先輩になんかいいもの奢ってもらったりして、いいよいいよなんて言われて後日口座売る話持ちかけられて奢ってもらった手前断れなかったりして。 2023-03-23 22:40:59
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