くぼた・まさき/テレビ情報番組制作、週刊誌記者、新聞記者、月刊誌編集者を経て現在はノンフィクションライターとして週刊誌や月刊誌へ寄稿する傍ら、報道対策アドバイザーとしても活動。これまで200件以上の広報コンサルティングやメディアトレーニング(取材対応トレーニング)を行う。 著書は日本の政治や企業の広報戦略をテーマにした『スピンドクター "モミ消しのプロ"が駆使する「情報操作」の技術』(講談社α文庫)など。『14階段――検証 新潟少女9年2カ月監禁事件』(小学館)で第12回小学館ノンフィクション大賞優秀賞を受賞。 新刊『潜入 旧統一教会 「解散命令請求」 取材NG最深部の全貌』が発売中。 情報戦の裏側 できれば起きてほしくない「不祥事」だが、起きてしまった後でも正しい広報戦略さえ取れば、傷を最小限に済ませることができる。企業不祥事はもちろん、政治家の選挙戦略、芸能人の不倫ネタまで、あらゆる事
引き続き義母とお手伝いさんの住み込みによる、中国式子育て生活が続いております。今日はその中で感じた、子育てとはあまり関係のない話を。 +++++ 他人が家にいることに一定のストレスはあるといえ、もうこうした生活にもけっこう慣れました。義母はともかく、お手伝いさんはさすがこちらのプライベートにも配慮してくれるので、始まる前に懸念していたほどのしんどさはありません。手伝ってくれる人がいること、自分の時間が確保できることへの感謝のほうが大きいです。 ただ、こればっかりはどうしようもないな、と思うことが一つありまして。それが、YouTubeを気軽に見られなくなったことなんですね。 なんで? と思われるかもしれませんが、これには中国ならではの理由があります。
とうとう、香港でも中国国内並みにVPN(Virtual Private Network)を利用しなければ、「自由なインターネット」を楽しむことができなくなってきた。 「週刊中国ニュースクリップ(2024/5/12-18)」でも取り上げたが、5月15日、YouTubeが2019年の反政府デモの「テーマソング」と呼ばれてきた「願栄光帰香港」(香港に栄光あれ)を使った動画32本への香港からのアクセスを遮断した。前の週に裁判所が香港政府律政司(法務省)による訴えを受け入れて臨時禁止令を交付したことに対し、YouTube側が対応した形である。ただし、遮断されたのは香港のIPアドレスからのアクセスのみで、これらの動画はその他地域からはこれまで通りアクセスし、鑑賞することはできる。 律政司が裁判所に禁止令を求めたのはある意味、「苦肉の策」だった。というのも、2022年11月に韓国で行われたラグビーの国際
とある日本人男性が受けた、投資詐欺被害の過程を克明に記録したものです。 詐欺は中国人女性からのメッセージを装って進められたもので、男性とのショートメールでのやりとりが生々しく記録されています(筆者の方は中国語駐在の経験があり中国語ができたので、やりとりはすべて中国語で行われていたようです。ちなみに翻訳もついています)。 最初は創作を疑ったのですが、被害者(筆者)のかなり上手だがネイティブのそれではない中国語と、それに対する加害者側からのメッセージに感じる妙なリアリティから、これは本当の話ではないかと判断しました。 著者のご本人は、詐欺被害に関する啓発・警鐘の意味も込めて一連のnoteを書かれているようなので、拡散のためにもここで取り上げさせていただくことにしました。 ご本人がいまどのような状況にあるのか詳しくわかりませんが、被害が補償され、平穏な日常が戻ってくることを心よりお祈りいたします
はじめまして、僕は現在39歳会社員・営業職(転職経験あり)。妻・小学生の娘1人を持つフツーのアラフォー男性です。 近年、様々な詐欺事件が増えています。 特にSNS、ネットを介したもの、特に中国人による投資詐欺行為が横行しています。 今回、私は中国人美女に騙され、借金651万円を背負ってしまいました。 LINEの中国語でのリアルなメッセージのやり取り(日本語訳をつけて)をそのまま掲載させていただきます。 この話は、この手の詐欺の手口と注意点を知るためにも役立つ内容です。 また、この体験から学んだことや、どうしたら防げたのかもお伝えしたいと思います。 仮想通貨を取引する人や、投資詐欺被害を防ぎたい人にとって、必読の記事です。 経緯ある日、携帯のショートメールに中国語でメッセージが来ました。 ?:元気ですか? 僕:元気です。どちら様ですか? すみません、あなたの電話番号をまだ、、、 ?:李秀雲で
2020年の春から夏にかけて、どこにもマスクが売っていなかったのを覚えておられる事と思います。あの時期、私は一時的に日本に帰国していたのですが、高い店ではマスクの値段が1枚50円以上していた様に記憶しています。この頃に問題視されたのが、「サプライチェーンの中国依存」です。中国政府がサプライチェーンをコントロールし、マスクの輸出量を極端に絞る事によって、マスクの相場を世界的に、そして意図的に上げているという非難が起きました。そして中国はマスクを外交の手段にも用いていた為、「マスク外交」という言葉まで現れました。それほど当時はマスクを調達するのが困難でした。 これはほんの少し前の出来事ですが、遠い昔に起きた出来事の様に感じる方も少なくないでしょう。人はほとぼりが冷めると忘れてしまいがちですが、この当時、「サプライチェーンを中国から第3国(日本を含む)に移管するべき」という世論がかつてないほど高
「イタズラ入札迷惑です」 仕事に感情を持ち込んではいけないと日々気をつけている私が、最大限怒りの感情を抑えて相手の評価欄に記載したコメントがこれでした。 その購入者は、ヤフオクで私のある商品を落札したものの一向に入金をしてきませんでした。こちらからの再三にわたる連絡もスルーなので、致し方なく取引をキャンセル。 けっきょく最初から最後まで一言も言葉を交わすことはなく、その購入者をブラックリストに入れるとともに、上記の評価をつけたのでした。 ===
話の主役は、RED(小紅書)やTikTok(抖音)などで合計で数千万人ものフォロワーを抱えていた、「猫一杯mao yi bei」というインフルエンサーの女性です。 火種になったのは、彼女が2月に投稿したある動画です。それはパリで撮影されたもので、現地のレストランの店員に、中国の小学校のテキスト(冬休みの宿題ドリルのようなもの)を渡された、というところから始まります。 テキストには「泰朗qing lang」という名前が書いてあり、「猫一杯」さんはこの「泰朗」くんにテキストを中国に持って帰って返してあげよう、と面白おかしく呼びかける動画を発表します。この一連の流れが大きく拡散され、メディアもこぞって取り上げました。 その後、「泰朗のおじ」を名乗る男性がとあるライブプラットフォームに出現し、「甥」が通っているという学校の名前を言います。しかし、ここでネット民の有志が調査したところ、全国にいくつか
昨日のマガジンでは、日本人にとっての会社という観点から、日本には「やめたくてもやめられない」人がなぜいるのかということを、自分なりに論じてみました。 その中で中国人の仕事についても少し触れたのですが、今日はその部分について掘り下げてみたいと思います。 +++++ 中国においては、いつかは勤め人をやめ、自分の仕事を持というという志向の人が多いです。少なくとも、「会社員として勤め上げる」ことにはあまり価値を感じていない、とは言えると思います。 データで見てみると、日本の雇用における自営業者(self-employed)の割合が9.7%であるのに対し、中国ではなんと45.8%です(数字、画像はともにworldbank.orgより)。 基準が揃っていない可能性もありますが(たとえば日本で言う派遣労働の人が個人事業主に数えられている可能性がある)、この数字からも中国の人々は仕事に関して日本よりも「雇
中国のSNS(小紅書)のある投稿をスクショしたもので、スペインのバルセロナにおける、中国人の女性の体験談がその主な内容です。以下に要約しつつ翻訳します。 (タイトル)外国で初めての差別が、香港人からなんて思いもしなかった Tossa行きのバスを探していた時、広東語を話す2人の華人を見つけ、駆け寄って「お姉さん、中国人ですか?」と声をかけた。しかし、1人は私と話したくないという様子で、もう1人は私を見て「私は香港人です」とだけ言って去っていった(……つまり、中国人っていうことじゃないの?)。 他にも華人のグループがいて、同じように声をかけたが、彼女たちは一言も話さなかった。一人の親切なお兄さんだけが「(中国語が)わかるよ」と言って方角と、(無視をした)彼女たちも香港人であることを教えてくれた。 まさか中国人かどうかと尋ねたことが、彼女たちを怒らせてしまったのかしら? でも、どうして香港はとっ
韓国ソウル(CNN) チェランさん(35)は、寝具の山から数メートル離れた床に、スライスしたオレンジとドラゴンフルーツを盛り付けた皿を置いた。 チェランさんは、異国の地でたった一人、昔の写真や手紙もなく、ただ白い壁がむき出しの物がまばらな部屋で、再び人生をやり直そうとしている。ここはチェランさんにとっての我が家であり、日陰の生活を送ってきた彼女が初めて独り占めできる空間だ。 チェランさんは北朝鮮から逃亡し、中国で人身売買されて性的搾取を受けることになった数多くの女性のうちの一人だ。中国では男女比の不均衡が、花嫁の闇市場を生み出した。 およそ20年後、チェランさんはラオスとタイを経由して2回目の逃亡に成功した。だが専門家によると、新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降、他の女性たちがチェランさんのように逃亡できる機会は減っており、数え切れないほどの北朝鮮の少女や女性が奴隷状態に
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