前回の話はこちらから https://note.com/malaysiachansan/n/nc9863b312b3a この話は2023年に遡る。マレーシアの港湾でコンテナリース会社を経営する氷堂律(ひょうどうりつ、通称ちゃん社長)は、この日、アラ・ダマンサラと呼ばれる街にいた。マレーシアには約25,000人の日本人が住んでいるのだが、全土に散っている訳ではなく、まとまって居住するエリアがいくつかある。クアラルンプール中心部から東に20kmほど進んだアラ・ダマンサラもその一つで、ここには大勢の日本人が住んでいる。 この街に日本人が多い理由の一つは、マレーシア最大の日本人学校があるからだ。この日本人学校は、小学校と中学校合わせて約500名もの生徒を抱えており、その多くは駐在員の子供たちだ。駐在員は数年で帰国することが多いため、日本での復学を視野に入れて、インターナショナルスクールではなく日本