先日サンフランシスコ市内にある丸亀製麺 (アメリカだとMarugame Udon) に行った。コロナの期間は閉店していたが、今年に入ってからは営業を再開している。地元の人たちにも大人気の繁盛店。 入口でトレイを取り、列に並んで、カウンター越しにオーダーを行う仕組み。 そこであることに気づいた。 「めっちゃ人多くない?」と。それも、お客さんだけではなくて、従業員の数が。 従業員がめっちゃいる。列に並んでいる客と同じぐらいに。そして、それぞれのスタッフが “一つ” の作業しかしていない。
先日サンフランシスコ市内にある丸亀製麺 (アメリカだとMarugame Udon) に行った。コロナの期間は閉店していたが、今年に入ってからは営業を再開している。地元の人たちにも大人気の繁盛店。 入口でトレイを取り、列に並んで、カウンター越しにオーダーを行う仕組み。 そこであることに気づいた。 「めっちゃ人多くない?」と。それも、お客さんだけではなくて、従業員の数が。 従業員がめっちゃいる。列に並んでいる客と同じぐらいに。そして、それぞれのスタッフが “一つ” の作業しかしていない。
システム運用を顧客から預かる仕事をしていて、いろいろと相談されることがある。基本的な対応としては「喜んで!」なのだが、喜んでばかりはいられないこともある。こういうふうにしたいので提案が欲しい、と相談されたときに、いやそういうふうにしたらいかんのじゃないか、という瞬間がある。そしてそれが増えた。 顧客も自分でその要望を考えたわけじゃなく、いろんなしがらみの中でご要望頂いているわけだし、むげに断るわけにもいかない。あんまりにも杓子定規にできません、なんて言おうものなら、「貴社は技術力がないね。柔軟性がない。できないじゃなく、どうやったらできるかを考えるのが貴社の使命なんじゃないかね。」なんて言われないけれど思われたりするんだろう。それは悲しい。 しかしだ、やはり、額面通りに応えてはいけない要件というのはある。それをやったばかりに後々大変なことになることが目に見えることもある。しかし顧客にはいろ
今、日本企業の間で「全社員のデジタル人材化」なるものが流行している。全社員を対象にDX(デジタルトランスフォーメーション)が何たるかを教え、ローコード/ノーコード開発ツールやデータ分析ツールの活用法などを学ばせて、ビジネスの現場でのアプリ開発やデータ分析に生かしてもらおうという取り組みだ。各社の事例ともあまりに似ているので、どこかのコンサルティング会社の入れ知恵かと疑ってしまうほどだ。 この「極言暴論」の読者ならよくご存じだと思うが、私はこの手の試みには懐疑的だった。というか、否定的だったと言ったほうがよいな。なぜ「だった」と過去形で書くのかと不審に思う人もいるだろうが、おいおい説明するので今は気にしないでほしい。で、何で否定的かというと、特にローコード/ノーコードといった類いの開発ツールを現場に使わせるのは筋が悪いからだ。かつてExcelなどの現場活用を推奨した結果、Excelのマクロだ
IT業界は人材難、というのは現在の状況としては正しいのだけど、さて、未来もそうなのかというと風向きが大きく変わっているようだ。 www.nikkei.com 米国でIT(情報技術)関連企業による人員削減が広がっている。新興勢の2022年のレイオフ(一時解雇)は過去2カ月あまりで倍増し、4万人を突破した。現時点ではソフトバンクグループ(SBG)傘下のファンドが出資する企業などによるコスト削減策が中心だが、他の分野に波及するとの観測も浮上している。 いや、アメリカの話だよね、と解釈するのは早合点だと思う。 日本にはアメリカ資本、いわゆる外資のIT企業が非常に多い。そして、近年は外資系企業への転職がブームだった。給与水準が高いからだ。昨今の円安でもっとその状況は高まる・・と思っていたが、肝心の本社が現在、大幅な人員削減に動いている。 ということは、グローバルで人員削減に動く企業も多いと言うこと。
教育やサービス業など、人手不足が叫ばれている業界でIT化・DX化を進めるには、「効率化が進むと人間味がなくなってサービスの質が落ちる」と考えるのではなく、「機械にできることを機械に任せて、人間がやるべきことに集中できるようにする」という発想の転換が必要なのでは、という主旨でした。とても興味深かったです。 IT効率化の進む中国の飲食店さて、僕の住む中国では各分野でのIT化が、日本よりも進んでいると言っていいと思います。 各業界の詳しいことはわからないのですが、飲食業界だけを見ても日本とはおそらく大きな差があります。キャッシュレス化が進んでいることもあり、体感では半分くらいのお店が注文も会計もスマホですべて完結します。 配膳用の自動化ロボットもずいぶん見かけるようになりましたし、いまや来店からご飯を食べて店を出るまで、ほぼ人と接触しない(配膳ロボットから皿を下ろすときくらい)ということも珍しく
「新しい働き方」が声高に叫ばれる令和の時代――。多くの場面で「効率的な作業」についての議論がされている。機械学習を活用した最新ツールを導入し、自動化できる工程を増やす。そして、人が手作業で行う単純労働を極力減らすことで、限られた集中力を、より生産的でクリエイティブな方に向ける。そんな文脈のなかで、多くのビジネスパーソンは暮らしているはずだ。 しかし、こうした時代の潮流に真っ向から逆らう非生産的な文化もいまだに存在する。例えば、メールに添付された表計算ソフトのデータを開いた際に、セルのサイズが均一な正方形に整えられ、セル結合を多用し、方眼紙のマス目状となった1セルに対してそれぞれ1文字のみを入力するという形式になっていたら、ギョッとすることだろう。 表計算ソフトを活用したこうしたファイルは、俗に「神Excel」(ネ申Excel)と呼ばれ、実際に役所で長らく使用されてきた歴史がある。では、なぜ
川端さんが驚いているのは、アメリカでのDXの浸透ぶりです。僕はアメリカに住んでいて毎日少しずつ変わってきたせいか、川端さんほどの驚きはありません。しかし、それでもやっぱり、社会のあまりの変わりように、ため息をつくことがあります。 コロナは、第三次世界大戦だ コロナが始まったばかりの2020年の3月に書いたこちらの記事で、「コロナは、人間とウィルスとの間で繰り広げられる第三次世界大戦だ」と書きましたが、2年経った現在、ますますその感を強くしています。 世界対戦は一次も二次もおよそ4年間続きましたが、おそらく今回のこの戦争も、終結までには同じくらいかかるのではないでしょうか? 第二次世界大戦の後は世界の勢力図も、政治体制も、ビジネスのやり方も、人々の暮らしぶりも全て大きく変わりましたが、今回のこのコロナとの戦争でも、おそらく同じようなことが起きると確信しています。 ※このマガジンでは、読者の皆
機能がどんどん追加されてく政府のアプリ。 ワクチン予約などもそうですが、最新の感染者数統計や、自分の周りに感染者がどれくらいいるのかを教えてくれるので、状況が掴みやすいです。 https://t.co/6HBAEczJQ6 — のもときょうこ🇲🇾「マレーシアにきて8年で子どもはどう変わったか」発売中 (@mahisan8181) September 7, 2021 日本が色々落ち目になってるって言うけれども、 単純に、世界に必要とする製品を作れなくなっただけなのかも😇 工場で作る製品は得意だけど、ソフトが駄目なのが痛い。。。 あ、あと、英語圏のアプリはインフラ扱いな感じで、 日本はアプリ自体に製品としてお金を払ってもらうって傾向があるのかも。 — よち(yochi) (@yochiri) September 7, 2021
イギリス政府業務のDX、日本は20年遅れている DX of UK government administration 2020.12.18 Updated by Mayumi Tanimoto on December 18, 2020, 16:14 pm JST イギリスは、政府業務のデジタルトランスフォーメーション(DX)という点では、私のざっくりとした感覚では日本の20年先を行っています。イギリスの2000年ぐらいが今の日本の感じでしょうか。 日本では、イギリスについては伝統と古臭さが支配するようなイメージを持っておられる方が多いようですが、実はデジタル化に関してはとても大胆で、かなり斬新なことをやっています。 例えば政府の事務に関してですが、その多くがデジタル前提で、アナログでの処理が徹底的に廃止されています。対納税者の事務作業だと、対面業務や紙がほぼ完全に近い状態で存在しません。
今朝早朝、Brightureのクリスマスパーティをオンラインで開催しました。今年の3月に突然対面授業が打ち切りとなった時には流石に慌てましたが、どうやら無事に2020年を乗り切れそうです。 さて、今年も残すところあとわずかとなりましたが、来年以降の展開を見据えつつ、現在多くの日本企業が抱えているであろう、いくつかの共通の課題について考えてみました。 ※この文章は単品で300円ですが、1000円でこのマガジンを購入すると、1ヶ月20本くらい読めるので1本50円です。このマガジンでは教育のこと、テクノロジーのこと、あるいは経営に関するなどなど、僕がシリコンバレー、フィリピン、日本の3拠点でビジネスをする中で得た気づきを書き綴っています。
人々はますます情報をスマートフォンで読むことを好むようになっている。紙はかさばる、情報が遅い、検索できない、資源の無駄になる。だから、今の中高年が老いても、紙に戻ることは絶対にない。人々はスマートフォンですべてを完結したいと思うようになっている。(鈴木傾城) プロフィール:鈴木傾城(すずき けいせい) 作家、アルファブロガー。まぐまぐ大賞2019メディア『マネーボイス賞』1位。政治・経済分野に精通し、様々な事件や事象を取りあげるブログ「ダークネス」、アジアの闇をテーマにしたブログ「ブラックアジア」、投資をテーマにしたブログ「フルインベスト」を運営している。「鈴木傾城のダークネス・メルマガ編」を発行、マネーボイスにも寄稿している。(連絡先:bllackz@gmail.com) 当たり前だが、非効率の放置は日本のためにならない インターネット時代になり、さらに2020年には強制的なリモートワー
某大企業に勤めてるよ! みんな絶対に知ってる日本でトップクラスっていうかある意味トップの企業だよ! もちろんDXをゴリゴリに推進しているし「DX」と名の入った部署まで作って本気だよ! そんなうちの会社の最新のDX事情を教えてあげるYO! もちろんDaaS社内システムはもちろんDaaS(Desktop As A Service)を使ってるよ! 要するにリモートデスクトップだよ! 社内全員がDaaSを利用するんだけど負荷を抑えるためにWindowsのインデックスサーチはOFFにされてるよ! なのでファイル検索はめちゃくちゃ遅いしOutlookのメール検索も死ぬほど遅いよ! おまけに一人あたり20GBの容量しか使えないよ!でも基本的にメールのやりとりだからメールだけで使い切るよ! え?使い切ったらどうするかって?もちろん、古いメールは削除だよ! なんで20GBしか使えないのか聞いたら、「平均して
みなさん、「DX」の時代ですよ! 最初に見たときはマツコ・デラックスのことかと思いましたが、正確には「デジタルトランス・フォーメーション」の略でありまして、要するに「お前らちゃんとネット使って仕事しろよ」という話であります。 「Zoom飲み会」は残業代を請求しましょう そういえば、コロナ禍が酷くなるに応じて偉い会社さんほどリアル対面をしないで会議を進める「ウェブ会議」に移行し、やれZoomだGoogle MeetsだマイクロソフトTeamsだFacebookメッセンジャーだとワイワイやっておりました。高齢者キラーでもあるコロナから逃れてデジタル化を進めたいと思っているのは、会社のお偉いさんがみんな高齢者だからなんでしょうか。使われているソフト、みんな外資系のもんばっかりやがな。 さらには、家にずっといて寂しい上司や取引先の偉い人が「Zoom飲み会」なるものを企画して、オンラインなのに飲みニ
SIerの復活、潮目が変わった2020年 2020年になって顕著に潮目が変わったと思うのが、SIerの復活。どこのSIerを見ても景気の良さそうな顔をしている。何が起こったのか。 国内企業はたくさんの内部留保を抱えているのは有名な話だが、そのお金を自民党は従業員の給料に積み増してほしかったはずだった。しかし各企業は何をしたかと言うと、システム投資を明らかに増やした。そして人、もっと言えばベテランの整理に動いた。今後国内において急成長は望めないから、せめて体力をつけておこうという政策だ。省力化を進めることで人手が必要な部分を極力減らすとともに、デジタルビジネスを手掛けて新しい時代に対応できるようになりたい。そんなニーズにSIerががんばって答えた結果、たくさんのプロジェクトが起き上がるようになった。 各SIerの経営層も、今やSI上がりの現場たたき上げ系が多くなっている。去年まではどちらかと
anond:20191229095749 某田舎市役所の現場より。 中小自治体は、ほとんどがパッケージシステムに移行しててすでに平準化されている。 いやいやどうだろう。 うちも全国数十カ所で採用実績あるパッケージシステムで業務を行ってるけど、 大抵の部署では完成度が低くて結構難儀してるわけよ。 幼保関係で説明しよう。 ある児童が保育1号認定(幼稚園のことな)と保育2号認定(保育園のことな)を併願するってときは 2号認定を受けて保育園待機中 ※保育園は朝から夕方まで預かるから仕事するならこっちを希望するのが普通。 かつ 1号認定を受けて幼稚園在園※幼稚園はお昼には迎えなきゃいけないので保育園に受かるまでのつなぎで入れるというパターン。定員は無いので無条件で入れる。 ていう情報を登録できなきゃ仕事にならない。 しかしうちで採用しているシステムは、児童が1号と2号両方の認定を受けるという状況を想
僕は紙の書類が大の苦手だ。あれはそもそも毎日のように同じ机に出勤している人たちにしか向いていない。わたしのように毎日違う机に出勤し、あちこち飛び回っていると本当に不便だ。今日も休日というのに、理事をやってる業界団体やら講演先から送られてきた書類に署名・捺印してポストに投函しなきゃならない。電子メールで用事は終えたのに署名捺印された書類が必要らしい。送られてきたExcelを印刷して捺印したのを写メで送ったり、電子データで構わないのでといわれて印影作成サイトなんかを紹介された日には、自分が何のために何をやっているか本当に分からなくなる。働き方改革といって在宅勤務やら副業を推奨するのであれば、まずは紙の書類を一掃すべきだと常日頃から感じている。 9年ほど前にIT戦略本部で何とかハンコをなくせないものかと画策したことがある。きっかけはNYに出張している最中に規制改革の委員会の委嘱状がきたことだ。翌
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