ケルンが苦しんでいる。リーグ中断直前の第4節で初勝利をあげたものの、1試合あたりの平均失点が2.8点。総失点は14で、リーグで3番目に多い(9月11日現在)。唯一の勝利を挙げたのが、開幕から迷走を続けているハンブルガーSVからだった。 先行きに不安をのぞかせるのは2つの問題を抱えているからだ。 1つ目の問題は、ソルバッケン監督の戦術が浸透していないこと。このノルウェー人指揮官は、昨シーズンはデンマークのFCコペンハーゲンを率いてチャンピオンズリーグで躍進。バルセロナと同居したグループDを2位で勝ち上がり、決勝トーナメントに進出して脚光を浴びた。大きな期待と注目を集めて、今季からケルンにやってきたのだ。 ソルバッケン監督が推し進めるのは、ボールを奪ってからカウンターで素早くゴールに迫る戦い方だ。最終ラインから前線のFWまでの距離をわずか25mに保ち、守備のブロックを作って相手の攻撃を待ち受け