iOSでもAndroidでもない新たなOS「BlueOS」ってどんなOS?2023.11.07 16:00262,910 湯木進悟 新たなワールドへ? 世界のスマートフォンって、基本的にはiOSのiPhoneかAndroidスマホの二択ですが、そこに新しい波がやってきました。 BlueOSという新ワールドGizChinaは、中国のスマホメーカーのVivoが、独自に開催した2023 Vivo Developer Conferenceにおいて新たなBlueOSの発表を行なったと報じました。 これまでVivoは、AndroidをベースにカスタマイズしたOriginOSをスマホやタブレットに載せて発売してきました。ところが、BlueOSは、Rustというプログラミング言語をベースにした、Androidとは別物のOSです。 Vivoは、BlueOSを搭載する初のデバイスとしてスマートウォッチの「Vi
Alder Lake以降のIntel CPUでは、P-coreとE-coreの2種類のコアが搭載されている。 P-coreは性能重視、E-coreは省電力重視という位置づけで、OSがうまくこれらのコアを使い分けることで、消費電力と性能の両立が図られている。 ここまでの話は広く知られているが、実際にどのようにしてOSに対してコアの使い分けをさせているのかの実装レベルでの解説は (少なくとも日本語では) ほぼ存在しないようなので調べてみた。 OSから見たP-coreとE-core OSの役割の一つとしてプロセススケジューリングがあり、どのプロセスをいつどれぐらいの期間どのCPUコアで実行するかを決める。OSができるだけ効率よくプロセスをスケジューリングするためには、CPUコアの性能や消費電力の違いを考慮したスケジューリングが必要になる。そこで、Intel CPUではOSに対して次の2つの情報を
本書では、小さなOSをゼロから少しずつ作っていきます。 OSと聞くと腰が引けるかもしれませんが、OS (特にカーネル) の基本機能は案外単純です。巨大なオープンソースソフトウェアとしてよく挙げられるLinuxでさえ、バージョン0.01はたった8413行でした。様々な要求に応えるために次第に肥大化していっただけで、当初は大変素朴な実装になっていました。 本書では素朴なコンテキストスイッチ、ページング、ユーザーモード、コマンドラインシェル、ディスクデバイスドライバ、ファイルの読み書きをC言語で実装します。これだけ様々な機能が詰め込まれているのに、コードは合計でたった1000行未満です。 「1000行なら1日でできそう」と思うかもしれませんが、初学者には少なくとも3日はかかるでしょう。OS自作のハマりポイントは「デバッグ」です。アプリケーション開発とは違うデバッグ手法・能力を習得する必要がありま
Red HatがクローンOSベンダを非難、「付加価値もなくコードをリビルドするだけなら、それはオープンソースに対する脅威だ」と Red Hatは、Red Hat Enterprise Linux(以下RHEL)のクローンOSを提供しているベンダを「オープンソースに対する脅威だ」と非難する内容を、6月26日付けのブログ「Red Hat’s commitment to open source: A response to the git.centos.org changes」(Red Hatのオープンソースへのコミット:git.centos.orgの変更に対する返答)で明らかにしました。下記はその部分の引用です。 Simply rebuilding code, without adding value or changing it in any way, represents a real t
はじめに RISC-V CPU を FPGA 上に実装して、マイクロカーネル OS を Rust で書いて動かしてみました。 CPU について RISC-VとChiselで学ぶ はじめてのCPU自作 に沿って RISC-V の CPU を作り、機能をエンハンスしました。 乗除算命令、RVC命令、ビット拡張命令の一部を追加 7段パイプライン化 DRAM コントローラ 4KB命令キャッシュ、8KBデータキャッシュ 2ビット分岐予測 周辺コントローラ実装(SDC、UART、タイマー、割込コントローラ) Arty A7-35T という FPGA ボード上で動作させています。 スーパーバイザーモードは実装していないので、仮想メモリは使えません。みんなで仲良くメモリを共有します。 CPU の実装はこちらに置いてあります。書籍のサポートリポジトリの fpga 実装版を fork して機能追加しています。
OSのマスコットキャラたちについて語り合ってみた:ヤマーとマツの、ねえこれ知ってる?(1/4 ページ) 経歴だけは長いベテラン記者・編集者の松尾(マツ)と、幾つものテック系編集部を渡り歩いてきた山川(ヤマー)が、ネット用語、テクノロジー用語で知らないことをお互い聞きあったり調べたりしながら成長していくコーナー。交代で執筆します。 LinuxのタックスくんとBSDのデーモンくん マツ 先日の回で、UNIXやLinuxの話になったじゃないですか。 ヤマー Mac OSはLinuxじゃないと多くの指摘をいただきましたが......。 マツ はっきりそう書いてるつもりなんだけどなあ。 ヤマー とはいえ、伝わりきっていなかったってことですもんね。改めて、MacOSはLinuxベースではないです。ということで。 マツ ネット上でその反応を見ていたら、タックスくんが、とかデーモンくんが、みたいなコメント
追記 (2022 5/29): サーバ代をケチるべくVercelに移行しました。動いていたソースコードは ココ に置いてあります。 あなたの予想に反して、このページが見えているでしょうか?このWebサイトは自作OSのKerlaが提供しています。 これは自作OS Advent Calendar 2021の23日目の記事です。 自作OS「Kerla」の紹介 Kerla(かーら)はRustで書かれたLinux ABI互換モノリシックカーネルです。今年の春頃から作り始め、DropbearというSSHサーバが動作する程度には基本的なUNIXの機能が実装されています。具体的には、ファイルの読み書きやUDP/TCPソケット、fork/exec、シグナル、擬似端末といったものです。 カーネル実装の雰囲気を軽く紹介すると、Kerlaでは以下のようにシステムコールが実装されています。 /// write(2)
米Googleが2016年から取り組んでいる非Linuxの新OS「Fuchsia OS」が5月24日(現地時間)、正式にリリースされた。9TO5Googleが25日、Googleに確認したとして記事で紹介した。Googleの初代スマートディスプレイ「Nest Hub」(旧「Google Home Hub」)にロールアウト中だ。 Fuchsiaは、Linuxをベースにしていない、ゼロから構築されたOSだ。Googleが自社開発した「Zircon(旧Magenta)」と呼ばれるマイクロカーネルを使用している。Googleは昨年プロジェクトを一般公開した際、Fuchsiaを「汎用OSを構築するための長期プロジェクト」と説明した。 Fuchsiaの主要なアプリ開発言語は、GoogleのクロスプラットフォームUIツールキットである「Flutter」だ。FlutterはAndroid、iOS、Web、
Q-Successから2021年5月のWebサイト向けLinuxディストリビューションのシェアが発表された。2021年5月は先月に引き続き、Ubuntu、Debian、CentOS、Red Hat、Gentoo、Fedoraと主要ディストリビューションのシェアが減少している。 これまでの変動に比べると、シェアの減少幅が大きい。減った分は「そのほか」に分類されることになるが、0.1%未満のディストリビューションへシェアが移行したとは考えにくく、このような動向を引き起こしている要因は不明。今後どういった動きを見せるのかが注目される。 2021年5月Webサイト向けLinuxディストリビューションシェア/円グラフ 2021年5月Webサイト向けLinuxディストリビューションシェア/棒グラフ Webサイト向けLinuxディストリビューションシェア推移グラフ 資料: Q-Success
昨日、大学生協推奨のPCが20万のWindowsマシンなのを見てなぜMacじゃないのかという声がTLに流れていたり、それで思い出したのか、逆にMacじゃなくてLinuxを使っている人はなぜそうしてるのかみたいな話がvim-jpで盛り上がったりしていた。 Windowsを使い始めてから17年、Macを使い始めてから8年、Linuxデスクトップを使い始めてから6年経ち、今は用途に応じてその3つをどれも使っているという感じなのだが、個人的にはどれも善し悪しだと思っているので、状況に応じて何を使うべきか自分の考えを書いておく。 大学生は何を買うべきか 特にプログラミングとかやるつもりがない大学生でお金がある人は、素直に推奨されたWindowsマシンを買っておくと、大学側が使わせてくるソフトが動かない可能性も流石に低いだろうし、周りと環境が揃っていて質問とかしやすいので無難だと思う。金がなければ中古
2021 年 3 月 22 日に『ゼロからの OS 自作入門』を出版する予定です。 本書は OS を手作りする本で、現代のパソコンでちゃんと起動する点が特長です。 15 年前の 2006 年に出版された『30 日でできる!OS 自作入門』を読んで育った私(uchan)が その後継となるだろう本を書いたということで、執筆の裏話を記してみたいなと思います。 書籍の概要 タイトル:ゼロからの OS 自作入門 著者:内田公太(uchan) 出版予定日:2021 年 3 月 22 日 ページ数:768(最大。実際はもっと少なくなる予想) ISBN:978-4-8399-7586-9 出版社の書籍ページ:ゼロからのOS自作入門 | マイナビブックス 本書は OS 作りに関する知識がないところから始め、オリジナルの OS「MikanOS」を作る一通りの過程を説明します。 パソコンの電源を入れ、他の OS
どうも、しいたけです。 去年あたりからローレイヤー周りの知識を充実させようと思い、 低レイヤを知りたい人のためのCコンパイラ作成入門 を読んでCコンパイラを書いてみたりx86_64の勉強をしたりしていました。 今年に入ってから、よりローなレイヤー、具体的にはハードウェアやOSについてもう少し知りたいと思い始め、手頃な書籍を探していました。 CPUなどのハードウェア周りについては概要しか知らなくて手を動かしたことがないので、実際に何か作りながら学べるものとして、 O'Reilly Japan - コンピュータシステムの理論と実装 に挑戦することにしました。 O'Reilly Japan - コンピュータシステムの理論と実装 成果物は以下のリポジトリに置いてあります。 yuroyoro/nand2tetris 結論から言うと、やってみて大変楽しめました! 特にハードウェア周りは今まで挑戦したこ
Amazon Web Servicesは、コンテナ実行専用に開発されたLinuxベースのOS「Bottlerocket」をオープンソースで公開したことを明らかにしました。 Running containers on Amazon EC2? Try the new Bottlerocket OS purpose built to run containers. https://t.co/0tnx2nk1HB pic.twitter.com/GPuWWB9N90 — Amazon Web Services (@awscloud) March 10, 2020 一般的なLinuxディストリビューションで提供されているOSはコンテナ環境に最適化されているわけではないので、コンテナの実行には不要なソフトウェアが含まれていることなどによるストレージやメモリのオーバーヘッドや、不要なネットワークポートが
マルチテナント向けコンテナ環境における軽量かつ柔軟なARPスプーフィング対策の実現 中田 裕貴,松原 克弥(公立はこだて未来大学),松本 亮介(さくらインターネット株式会社 さくらインターネット研究所) 2020/02/28 情報処理学会 第148回 システムソフトウェアとオペレーティング・システム研究会
開発者にとってシェルが必要不可欠なものであることは論を俟ちませんが、当たり前の存在すぎてこれがどのように実現されているのかを知る機会はあまりないと思います。本トークでは、シェルがどのように実現されているのかを、実際にシェルを実装する過程を通じてお話しします。 ※ もともとのトークのタイトルは「入門 シェル」でしたが,わかりやすさのため「入門 シェル実装」にタイトルを変更しています.Read less
A programming framework for building type-safe, modular systems MirageOS is a library operating system that constructs unikernels for secure, high-performance network applications across a variety of cloud computing and mobile platforms. Code can be developed on a normal OS such as Linux or macOS, and then compiled into a fully-standalone, specialised unikernel that runs under a Xen or KVM hypervi
Googleが、Linuxカーネルに依存しない新しいオープンソースOSの開発を進めている。 「Android」と「Chrome OS」はLinuxをベースにしているが、Googleの新OS「Fuchsia」では、組み込みシステムから高性能スマートフォン、PCまで、あらゆるIoT(モノのインターネット)デバイスを動かすのに適した軽量かつ高機能なOSの開発を目指し、Linux以外のカーネルを採用している。 Linuxカーネルに代わって、Googleの新OSは「Magenta」を採用している。Magentaのベースである「LittleKernel」は、「FreeRTOS」や「ThreadX」といった組み込みシステム向け商用OSのライバルだ。 Android Policeによると、Magentaは(ユーザーアカウントを要する)ユーザーモードをサポートし、また「Android 6.0」のパーミッショ
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