そんな私道の一つである位置指定道路は、特定行政庁(都道府県知事や市町村等)から「土地のこの部分が道路である(道路位置指定)」という指定を受けた私道、です。この場合の道路とは、接道義務(※)を果たす道路を指します。 ※建築基準法上、建築物の敷地は幅員(ふくいん。要は道路の幅)4m以上の道路に2m以上接しなければなりません。これを接道義務といいます 「不動産会社等が何戸か建てられる土地を宅地として開発する際に、この義務を果たすために設定した道路を位置指定道路として申請し、認定された道路が、ほとんどの位置指定道路です」(不動産コンサルタントの田中さん、以下同) この場合の位置指定道路の土地所有者は、たいてい開発した不動産会社等になります。ちなみに大手デベロッパーが手がけるような大規模宅地開発の場合は、位置指定道路を超えて、公道になることが多いそうです。 接道義務を果たすために、位置指定道路には幅