レシートのような紙に小説が! 2019年4月上旬、ロンドンではじめて短編小説の自動販売機が登場した。金融街であるカナリー・ワーフ駅付近のショッピングモールや緑地に、3台の機械が置かれている。 販売機といってもすべて無料である。ボタンを押すとスーパーのレシートのような細長い紙に小説が印刷され、機械から出てくる仕組みだ。1分、3分、5分で読める小説を選べるようになっており、紙は環境に配慮したパピルスが使われている。
『銀河鉄道の夜』といえば、明治から昭和にかけて活動した童話作家、宮沢賢治の代表作のひとつだ。日本人のほとんどが読んでいるといっても過言ではなく、読んでいなくても名前くらいは知っているだろう。松本零士の代表作『銀河鉄道999』など、後世の芸術作品にも大きな影響を与えている。書店に行けば、文庫や絵本のコーナーの定番だ。表紙には夜空を駆ける蒸気機関車と、その後ろに連なる客車が描かれる。 しかし、ほとんどの人が気づいていない、あるいは見落としている重大な事実がある。この作品で、主人公のジョバンニと友人カムパネルラが乗った列車、じつは蒸気機関車の牽引ではなかった。電気機関車またはディーゼル機関車だったようだ。 解説する前に簡単におさらいしておくと、『銀河鉄道の夜』の主人公はジョバンニ。引っ込み思案のジョバンニは、学校で天の川の正体を答えられず、同級生と星祭にも行かない。母は病気で、父は漁師でめったに
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