タグ

批評に関するesbeeのブックマーク (463)

  • 矛盾に満ちた実在/科学者としての オッペンハイマー | 科学史家による映画『オッペンハイマー』考 | 伊藤憲二 | WEBみすず

    クリストファー・ノーラン監督の映画『オッペンハイマー』は劇場で繰り返し鑑賞するに値する傑作だ。映像と音響による物理学的内容の表現、複数の視点の交差、時間軸を行き来する叙述、主人公の心象の映像化など、『メメント』『インセプション』『インターステラー』『テネット』といった作品でおなじみのノーラン監督の技法にいっそう磨きがかかっている。名優が次々と登場して繰り広げる印象深い場面の数々、多数の伏線が配置された複雑な展開、『ダークナイト』にも増して深刻な問いを投げかける重厚なテーマ。これらが合わさって感覚と理知の両方を刺激し、3時間の長さでも緊迫感が続く。 この映画を観たとき、筆者は不思議な感覚に包まれた。それはまず、物理学史上のさまざまな登場人物がこのように注目を浴びている映画の中に当たり前のように登場していることだ。現代物理学史というマイナーな研究分野にいて人知れず研究しているつもりだったのに、

    矛盾に満ちた実在/科学者としての オッペンハイマー | 科学史家による映画『オッペンハイマー』考 | 伊藤憲二 | WEBみすず
    esbee
    esbee 2024/05/02
    人間の多様性を量子力学の不確定性原理と絡めて描いた、と言えば陳腐だが、それぐらいわかりやすいからこそめちゃくちゃヒットしたとも言える。私は傑作だと思う https://esbee.hatenablog.com/entry/2024/04/07/144802
  • 24/4/20 ダンジョン飯の感想 なぜファリンを蘇生したのは黒魔術なのか? - LWのサイゼリヤ

    ダンジョン飯 ダンジョン飯 1巻 (HARTA COMIX) 作者:九井 諒子 KADOKAWA Amazon 注:アニメ版ではなく漫画版の感想です 漫画最終巻までのネタバレを含みます ダンジョン飯 ああダンジョン飯 被者を蘇生するから黒魔術 充足と渇望のダイナミクス 禊としてのカニバリズム 対立と和解のダイナミクス 完結していたので全巻読んだ。かなり面白かった! 個人的にはミスルン隊長が一番好き(アニメ未登場)。華奢な割に突出した異常な強さを持つエロい男、推せる。 Web漫画にありがちな一話完結っぽいタイトルに反してハードなファンタジーとしてのストーリーがしっかりしている。一話冒頭でいきなりパーティーが全滅するところから始まり、「最深部でドラゴンにわれた妹・ファリンを取り戻す」という明確なゴールに向かって迷宮を下っていく。ファリンの蘇生と救出は四巻で早くも達成してしまったかと思いきや

    24/4/20 ダンジョン飯の感想 なぜファリンを蘇生したのは黒魔術なのか? - LWのサイゼリヤ
    esbee
    esbee 2024/04/22
    結論に同意するかは別として、食べられて死ぬことを否定するのであればそれには相応の報いがある、という食を中心にしたロジックが作品を通底していることを整理してくれたのはスッキリした。確かにそうだと思う
  • 米津玄師「さよーならまたいつか!」インタビュー|“キレ”のエネルギー宿した「虎に翼」主題歌 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー

    キレることが必要な気がした ──楽曲制作の取っかかりはどんな感じでしたか? 朝に聴くさわやかなバラードが求められてもいるんだろうなと思うと同時に「『虎に翼』ってそういう話だっけ?」という思いも抱いて、ゆったりとしたテンポではないなという感じがしたんですよ。主人公の寅子がエネルギッシュにずんずんずんずん進んでいく感じがあるんで、そこから四つ打ちみたいな小気味いいテンポで作っていかなきゃいけないんじゃないかと思ったのは覚えていますね。 ──朝ドラの曲はしっとりした大らかな曲調や切ないメロディを持つバラードが多いように思います。一方で飛び抜けて明るい曲もありますが、この曲はそのどちらでもない。どういう温度感がドラマにしっくりくる感触があったんでしょうか。 この曲を作るにあたっては“キレ”が必要だと思っていたんです。キレというのは「ブチギレる」とか「怒る」という、強いエネルギーを表す意味でのキレ。

    米津玄師「さよーならまたいつか!」インタビュー|“キレ”のエネルギー宿した「虎に翼」主題歌 - 音楽ナタリー 特集・インタビュー
    esbee
    esbee 2024/04/13
    『自分の性質上、対象をある種のミューズのように扱う形になりそうな気がしたんですよね。でもそれは、結局“裏返し”でしかない。神聖視するのも卑下するのも根っこは一緒な気がする。』
  • 『オッペンハイマー( Oppenheimer)』2023 クリストファー・ノーラン監督 米国保守派とリベラルの分断ポイントをえぐる途轍もない傑作 - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために

    評価:★★★★★星5つ (僕的主観:★★★★★星5つのマスターピース) とてつもない傑作だった。会社半休取って日比谷の映画館に見に行ったのですが、頑張った甲斐がありました。 🔳2つ視点の対立で進む構成 かなり難解との噂を聞いて、予習をしていったのだが、オッペンハイマー(キリアン・マーフィー)視点がカラー(FISSION(核分裂))で、対立するストローズ(ロバート・ダウニーJr.)がモノクロ(FUSION(核融合))で、異なる時系列(1954年の聴聞会と1959年公聴会)がシャッフルされながら、話が進むという構成の難解さを先に理解しておけば、話は、少なくとも僕には単純明快で、わかりやすかった。ストローズという対立軸を設定したことで、言いたいメッセージが、クリアーになったと思う。これがクリストファー・ノーラン監督か?と思うくらいに、シンプルで驚きだった。わかりにくくないわけではないので、難解

    『オッペンハイマー( Oppenheimer)』2023 クリストファー・ノーラン監督 米国保守派とリベラルの分断ポイントをえぐる途轍もない傑作 - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために
    esbee
    esbee 2024/04/13
    保守とリベラルの対立をなんとかしようとするエンタメという意味だと、ゴジラマイナスワンとも近しいものがあり、日米近いタイミングでそういう作品がヒットしたことの意味を考えてしまった。
  • 鳥山明逝去、に寄す - king-biscuit WORKS

    ● 今こそ、ドラゴンボールを集めに行かねばならん――わが国のみならず、世界中がそう思ったようです。 鳥山明急逝の報がweb環境を介して瞬時にかけめぐりました。享年68。急性硬膜下血腫とのことでしたが、その衝撃は国内もさることながら、むしろそれ以上に世界規模での反応の大きさが伝わってくることによって、戦後の過程で高度経済成長の「豊かさ」を原資として結実させていった、でも、実はそれらについて気でそう深く考えてもこなかったある種の「文化」が、知らぬ間に持ってしまっていた現実的な力量について、われわれ日人に思い知らせることにもなりました。 鳥山明というと、自分などは、どうしても「まんが家」としてまず認識してしまっています。「ドラゴンボール」以降の、ジャンルも国境もかろやかに超えたすさまじい確率変動ぶりと共に育った若い世代にとってはそんなこじんまりした印象ではないらしいのですが、さりとてこちとら

    鳥山明逝去、に寄す - king-biscuit WORKS
    esbee
    esbee 2024/03/11
    大月隆寛がいうんならそうなんだろう『同時代気分に根ざした親しさ、好ましさを感じたものでした。ただ、それが『少年ジャンプ』という「少年まんが」の牙城であり王道を行くとされていた雑誌の誌上にいきなり出現』
  • 24/2/17 鉄鍋のジャンの感想 料理は妨害してもいい - LWのサイゼリヤ

    この記事の要約(ChatGPTの出力を修正) このテキストでは、料理漫画に登場する主人公ジャンが料理大会で見せる行動や姿勢について詳しく解説しています。 ジャンは料理大会で他の参加者に対する妨害行為を行うことがあり、この行為は作中では不正義な手段として批判されがちです。しかし、ジャンの行動は彼の料理に対する深い熱意と真剣さから来ています。 料理大会の形式が持つ矛盾として、現実の事体験では料理が独立して評価されることは稀であり、通常は料理間の相互作用や順序が重要視されます。彼の妨害行為は、料理間の相互作用や事の自然な流れに対する理解を反映しており、単に相手を出し抜くためだけではなく、料理という総体への深い認識を示しています。さらに、ジャンには料理人としての協調や他者との連携を重んじる一面もあり、そうした干渉全般を重視していることも窺えます。 最終的には、ジャンの料理に対するアプローチが、

    24/2/17 鉄鍋のジャンの感想 料理は妨害してもいい - LWのサイゼリヤ
    esbee
    esbee 2024/02/18
    鉄鍋のジャンがマンガ読みにウケるのはある種のメタ料理マンガであり、ただそういう作品が内輪ウケになりがちなのにジャンはマンガとしてもおもしろいというところなんだろうな
  • 表現をする上での『覚悟』という言葉の意味について - orangestarの雑記

    amamako.hateblo.jp 昨日の記事(新海誠同人誌についてと女子界隈についてと文春と犬笛と正義の味方について - orangestarの雑記)について、(id:amamako)さんから返信を頂きました。 おっしゃる通りです。言葉もない。 自分のその記事のはてブにも書いてますが、あの記事も、『お気持ち表明』に他ならないわけです。 しかし実際は、まさしく小島氏こそが、自分が傷つけられないことが多い特権性を利用して、「配慮したら負け」というねじれたマッチョイズムを内包し、それによって「強者が弱者を傷つける社会」を擁護し、嫌な社会が再生産している存在なのです。 「当に嫌だ」と嘆くなら。まずはその自分自身のなかにこそある嫌な部分を、改善しようともがくべきだと、思います。 頑張ります。精いっぱいもがいてみようと思います。 ただ、ひとつだけ、表現をする上での『覚悟』の意味について。 自分

    表現をする上での『覚悟』という言葉の意味について - orangestarの雑記
    esbee
    esbee 2024/02/15
    創作者は偉大だが、消費者とのキャッチボールで創作は生み出されるものであり、創作者を特権視する必要もないし、消費者であることを卑下する必要はない。しかし、だからこそ届けがいのある消費者になりたいものだ
  • アニメーション作家・富野由悠季さん(1) Zガンダムは「失敗作です」 アーカイブ「わたしの失敗」

    現在システムメンテナンス中です 会員記事の閲覧など一部サービスがご利用できません。 ご迷惑をおかけしますがご理解のほどよろしくお願いいたします。 2月27日(日)午前5時頃まで サービス再開時間が前後する場合があります。 →詳細へ

    アニメーション作家・富野由悠季さん(1) Zガンダムは「失敗作です」 アーカイブ「わたしの失敗」
    esbee
    esbee 2024/02/03
    駄作であろうと作者にとっての失敗作であろうと、その作品で感動した人がいるかもしれないし、その感動は誰にも否定できない。作品がおもしろいかつまらないかはあくまで主観でしかなく、論じる価値がない
  • 【批評】矢野利裕「近代社会でウケること――包摂と逸脱のあいだ」|文學界

    現代のリベラル傾向 10年まえに笑えていたことがもう笑えなくなっている。いや、10年まえどころではない。ほんの数年まえに楽しんでいたはずのテレビやラジオの番組でさえ、久しぶりに観/聴きなおしたら、その不用意な発言や振る舞いに気持ちがざわついてしまう。ましてや、YouTubeで昭和のヴァラエティ番組なんか観たら、ジェンダーや人種といった問題に対してあまりに配慮のないことに驚いてしまう。ここ1〜2年、多くの人が少なからずそのような経験をしているだろう。 人権意識やハラスメント意識が高まったこの社会において、笑いに対する意識は確実に変化した。芸能の野蛮なありかたに郷愁をもつ者は、この変化に対して批判的になるだろうが、とはいえやはり、この意識の変化はもう前提である。セクシャル・マイノリティや有色人種に対して、その属性を笑いの対象にすることはできない。あるいは、発達障害を想起させるようなキャラクター

    【批評】矢野利裕「近代社会でウケること――包摂と逸脱のあいだ」|文學界
    esbee
    esbee 2024/01/24
    『だから、別になにか思想があってやっているというよりも、ウケないからやらない。 「東京ポッド許可局 名古屋公演」2020・10・17より』 消費者はクリエイターに思想を仮託するが、押し付けだよな
  • 橋本環奈とあのちゃんの奇跡の一枚「天使と悪魔の最終決戦」のネットミームを紅白の舞台で回収、YOASOBI『アイドル』の演出が圧倒的だった

    YOASOBI @YOASOBI_staff We are YOASOBI from JAPAN!Composer:Ayase→@Ayase_0404 Vocal:ikura→@ikutalilas Songs: youtube.com/playlist?list=… yoasobi-music.jp

    橋本環奈とあのちゃんの奇跡の一枚「天使と悪魔の最終決戦」のネットミームを紅白の舞台で回収、YOASOBI『アイドル』の演出が圧倒的だった
    esbee
    esbee 2024/01/01
    批評性たけぇ〜
  • 令和ロマン髙比良くるまの漫才過剰考察|番外編

    2023M-1グランプリにて、初代王者・中川家以来のトップバッターで優勝という、圧倒的強さを見せつけた超新星・令和ロマン。ボケを担当し、自他ともに認める「お笑いオタク」の髙比良くるまが、その鋭い観察眼と分析力で「漫才」について考え尽くします 【番外編・M-1決勝直前インタビュー】「現時点でネタはとりあえず4ぐらいに絞ってます」 史上最多8540組がエントリーしたM-1グランプリ2023連載で昨年のM-1や漫才についてを過剰に考察し、主観客観さまざまな視点から鋭い分析を見せてくれた髙比良くるまのコンビ・令和ロマンがついに決勝の舞台に躍り出た。芸人である以前にM-1の大ファンでもあるくるまに、決勝を控えた今、何を“考察”しているのか話を聞いた。 取材・文 斎藤岬 ――『M-1グランプリ』決勝初進出おめでとうございます。今回は連載番外編として決勝前の準備について聞かせてください。準決勝か

    令和ロマン髙比良くるまの漫才過剰考察|番外編
    esbee
    esbee 2023/12/25
    ロジカルに笑いを分析し、M-1グランプリ優勝を勝ち取ったわけで、才気煥発としか言いようがない。来年の活躍に期待したい
  • 『美術館へ行くたびに思うことがある』著者【小林泰三】マンガ「はじめから国宝、なんてないのだ。~感性をひらいて日本美術を鑑賞する~」

    『美術館へ行くたびに思うことがある』著者【小林泰三】マンガ「はじめから国宝、なんてないのだ。~感性をひらいて日美術を鑑賞する~」をまとめています。#PR

    『美術館へ行くたびに思うことがある』著者【小林泰三】マンガ「はじめから国宝、なんてないのだ。~感性をひらいて日本美術を鑑賞する~」
    esbee
    esbee 2023/12/21
    素晴らしい芸術なら解説不要で感動できるはず、という神話があるよね。解説なくても素晴らしい作品を、さらに素晴らしい高みに押し上げるのが解説であり、批評の役割なんだよな
  • 多次元性新生児──古谷利裕の作品がゴミまたは糞であることの可能性|永瀬恭一 | 週末批評

    文:永瀬恭一 ゴミの居場所 わけのわからないものがある。少し見て、とりあえず異質であることは感じるのだが、それは、異質ではあるけれども美しい、のではない。とにかく異質なのであってその異質さはどこにも結びついていない。 素材はうすっぺらい紙で、切り口はまったく不器用に見え、技術的にとくに洗練されているとも思えない。しかしやけに入り組んでいて、一目では骨格をつかめない。折り紙のように、現実にある鶴や兜を模していたりもしない。言ってみれば抽象なのだけれども、では純粋に形式的な論理の展開だけでできているとも思えない。ここにはなにか、生理的で、感覚をざわつかせる、滑らかでないものがある。 わからない。なんどか見直してみて、繰り返し言うしかない。だけれども、僕はこの「わからなさ」に、たぶん、取り憑かれてしまっている。 わけのわからないもの、異質なものは、どこでどのように居場所を見つけられるのだろうか。

    多次元性新生児──古谷利裕の作品がゴミまたは糞であることの可能性|永瀬恭一 | 週末批評
    esbee
    esbee 2023/10/26
    古谷利裕さんは古参はてなダイアラーとしてリスペクトしている
  • 『バービー(Barbie)』2023 Greta Gerwig監督 分断の向こう側を射程距離にし、自分自身を見つめるときには身体性に回帰する - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために

    評価:★★★★★星4.9 (僕的主観:★★★★★星4.9つ) 今月(2023年9月)のアズキアライアカデミアの配信でLDさんたちと解析をしようと思い、無理やり半休とって会社抜け出して見てきた。いやはや、見事な作品だった。いつものごとく見終わったらノラネコさんのブログで復習するのだが、この監督だったんだと、驚き。『レディ・バード』(2017)や『ストーリー・オブ・マイライフ/わたしの若草物語』(2019)の Greta Gerwig(グレタ・ガーウィグ)監督の思想性あふれるキレのある演出が、最初のシーンから鮮やか。キューブリック監督の『2001年宇宙の旅』(1968)の人類の夜明けののように、赤ちゃん人形をぶち壊し、投げつけ、蹴りつけるシーンは、少女のかわいがる人形は赤ちゃんという固定観念の中に、鮮烈に登場したファッションドールのバービー人形の衝撃の歴史が見事に描かれている。このシーンだけで

    『バービー(Barbie)』2023 Greta Gerwig監督 分断の向こう側を射程距離にし、自分自身を見つめるときには身体性に回帰する - 物語三昧~できればより深く物語を楽しむために
    esbee
    esbee 2023/09/02
    ほんとに。女性も己の身体性、差別的視線を直視しよう(女性でも婦人科は恥ずかしくて行ったことがないという人がたくさんいる)というラストは素晴らしかった。就職とか凡百の展開にしなかったのさすがだよな
  • 映画『バービー』に潜む“死”と“不安” - 日々の音色とことば

    『バービー』を観た。 驚いたのは、予想してた以上に“死”にまつわる映画だったということ。 全然気付かなかった。なにしろキャッチコピーは「バービーの世界、初の実写化!」。キービジュアルもピンク色のカラフルな仕上がりだし、予告編もまるでおとぎ話のようなコメディタッチの映像。きらびやかでポップな世界観が全面に打ち出されている。 www.youtube.com ただ、その一方で、『バービー』が単なるファンタジーじゃなく、ジェンダーを中心にさまざまな社会問題を取り扱った映画だということは、いろんな記事を通して、なんとなく伝わってきていた。 たとえば以下の記事には「映画『バービー』は女性をエンパワーメントするフェミニズム映画として大絶賛されている」とある。 globe.asahi.com たしかにそのことは映画の大事な要素になっている。 「完璧な毎日が続くバービーランドから、ある日、バービーとケンが“

    映画『バービー』に潜む“死”と“不安” - 日々の音色とことば
    esbee
    esbee 2023/08/13
    id:Galaxy42 人魚姫をモチーフに解題したような作品。もちろんフェミニズム的な要素もあるけど、このブログのように哲学的な問いも内包している懐の深いエンタメ映画。思想云々で観ないのはもったいないと断言できる
  • 【映画感想】君たちはどう生きるか ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    2023映画館での鑑賞10作目。 三連休中のお昼過ぎの回を観賞。今回は長男と一緒に。 観客は200人くらいで、こんなに映画館の客席が賑わっているのを久しぶりに見た気がします。 これだけ大勢の人が観ていたにもかかわらず、上映中は、みんながこの作品の行方を見届けようとしているがゆえの静寂に包まれていたのが印象的でした。 僕もポスターのなんかちょっと気持ち悪い鳥の写真とだいたいの上映時間くらいしか予備知識はありませんでした。 そんなに積極的に観るつもりはなかったのですが、予定外に時間が空き、映画館が近くにあったので、それじゃあ、ネタバレが世間に浸透する前に話の種に観てみるか、という感じだったのです。 以下は完全ネタバレなので、未見の方は読まないことを強くおすすめします。 この作品が「まぎれもない名作である」とは思わないのですが、「よくわからないもの」をよくわからないまま観て、そこで自分が受け取

    【映画感想】君たちはどう生きるか ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言
    esbee
    esbee 2023/07/20
    fujiponさんが復活している!いい感想だなあ/宮崎駿の人生を凝縮したような映画だった。エンタメではないかもしれないが、その人の人生とその積み上げたもの、そしてその苦悩が詰まったおもしろい映画だった……
  • 「平成狸合戦ぽんぽこ」が元宗教二世をじんわりと癒してくれる理由|もるすこ

    平成狸合戦ぽんぽこを見たら号泣してしまう。何を言ってるかさっぱりですよね。 今まで誰に言ってもそういう反応しか返ってこなかったんです。 でも、宗教二世が話題となり、それまで日常生活では遭遇することのなかった宗教二世どうしの雑談の中でびっくりするほど共感してもらえたんです。 平成狸合戦ぽんぽこの何が宗教二世の琴線に触れるのか記事にしてみようと思います。 正吉への自己投影 主人公の正吉は人間に化けてサラリーマン生活を送るタヌキです。人間に化け続けるのは疲労がたまります。 疲れたら目のクマがあらわれ、尻尾が出てきちゃう。栄養ドリンクを飲んでなんとか尻尾を隠して人間の世界に紛れて生きています。 これが「元」宗教二世にとってはまるで自分のことのように見えてしまうんです。 過去の生い立ちや家族のはなし、いろんなことをを隠しながら息を潜めて生きてるんです。いろんなハンデを背負っていて一般社会になんとか溶

    「平成狸合戦ぽんぽこ」が元宗教二世をじんわりと癒してくれる理由|もるすこ
    esbee
    esbee 2023/07/14
    素晴らしい批評だった。作品に新たな視点を与えて、作品をさらに高みに押し上げるという意味で
  • 陰謀論者の夢──アーレイ・バーク試論 (1)霧、襲来|壱村健太 | 週末批評

    【座談会】日常のゆくえ──京アニ事件から『ぼっち・ざ・ろっく!』まで|舞風つむじ × noirse × てらまっと

    陰謀論者の夢──アーレイ・バーク試論 (1)霧、襲来|壱村健太 | 週末批評
  • 昼行灯 on Twitter: "今日やってたWOWOWのGレコ一挙放送のうち、未見だった富野由悠季の暗号見てるけど、出渕さんが「今の視聴者は、キャラの嘘が伝わらない、言ったことを素直に受け取りすぎる」といった趣旨の発言してて、特にSNSで切り抜き画面で語ってる人ってそうなるよなー、と思ったり。"

    esbee
    esbee 2023/07/05
    受け手に合わせると、レベルの低い作品が増えるという当然のこと。私は低俗な作品も好きだが、高尚な作品も好きなので、そういう作品を褒めて作り手をモチベートする必要があるし、そこに批評の存在意義があると思う
  • 『ダイの大冒険』連載当時の貴重な資料を大公開、その制作秘話を原作者・三条陸先生が語り尽くす。編集から「早く殺せ」とまで言われた“ポップ”が目指したのは『ガンダム』のカイ・シデンだった…!?

    三条陸 DAI WORKS を語る永遠の名作『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』の原作者が、そのすべてを語りつくす。 『ダイ』は『ドラクエIV』バックアップ計画の末っ子──まず『ドラゴンクエスト ダイの大冒険(以下『ダイ』)』という作品が生まれたきっかけから教えていただけますか。 それはやはり、『ドラゴンクエスト(以下『ドラクエ』)』シリーズの生みの親である堀井雄二さんが「週刊少年ジャンプ(以下「ジャンプ」)」で記事ページのライターをしていたことが一番大きいですね。ジャンプ編集部の鳥嶋和彦さんも、もともと大のゲーム好きだし、ゲームというメディアの可能性に注目していて、『ドラクエ』シリーズをずっと誌面でプッシュし続けていました。ターニングポイントが訪れたのは、『ドラクエⅣ』の発売が見えてきた時期です。 ──『ドラクエ』の漫画化として『ダイ』の企画が立ち上がったと…。 いえ、実はこの段階で『ドラ

    『ダイの大冒険』連載当時の貴重な資料を大公開、その制作秘話を原作者・三条陸先生が語り尽くす。編集から「早く殺せ」とまで言われた“ポップ”が目指したのは『ガンダム』のカイ・シデンだった…!?
    esbee
    esbee 2023/07/04
    ドラクエのメディアミックスとして素晴らしいのはもちろん、マンガとしてのおもしろさに加えて、バトルマンガのインフレ展開への批評性まで包含するという完成度の作品を20代で生み出した三条陸先生、本当に凄いよ…