特集: 被害のメカニズムから守り方まで ネットワークの落雷対策 Part3:建物全体で守る 文/阿蘇 和人(日経NETWORK) 2006年9月5日 Part1はこちら >> Part2はこちら >> 共用接地で電圧そろえ電位差なくして侵入を防ぐ Part2では,一般ユーザーがとれる対策を見てきた。しかし,これらの対策を完璧に施すのは意外と面倒。いちいち雷ガードを導入するのは手間がかかるし,アースで電圧をそろえようとしても,どこでもアースが取れるとは限らないからだ。 建物全体で雷サージ電流から守る 実は,この難しさを解消する根本的な対策がある。個別の機器単位で導入していた「雷ガード」や「アース」といった方法を,住宅やビル全体で導入するのだ。こうすれば,雷サージ電流は,建物全体でバイパスしたり,アースに逃がしたりしてくれる。 建物全体で対策すれば,電力線や通信