その瞬間、自分の顔から血の引く音が聞こえたような気がした。取材先から届いたメールを社内の同僚に転送しようとして、誤って当人に返信してしまったのだ。しかも、その人に対して失礼に当たる文言を冒頭部分に書き加えて---。 ミスに気付いたのは、送信ボタンを押した直後。震える手で相手に電話をかけ、謝罪して許してもらったものの、あのときの気まずさは今でも鮮明に覚えている。 65%が「メールを受け取って不快に感じた」 記者は、弊社サイト「PC Online」で連載中のコラム「美人研究員は見た! ビジネスメール事件簿」の編集を担当している。メールがもたらすさまざまな“事件”を基に、望ましいメールの書き方を解説する企画だ。 取り上げるネタを著者らと相談するなかで、恥を覚悟で冒頭の失敗談を披露した。すると、「自分も似たような経験がある!」との声が相次いだ。最も活発にメールを使うビジネスパーソンであろうITpr