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夏目漱石に関するmshkhのブックマーク (38)

  • ブログ開設18周年と、たゆまず歩いていくということ

    年末なので、恒例のブログ開設記念エントリを書いてみたいと思います。やはり一年に一度はこのエントリを書かないと、どうも落ち着かないので。まあこの手のエントリを書くのは Blogger では初めてなので、ご容赦ください。と言っても、来年以降も書くつもりですが(苦笑) それで題ですが、このブログは、(今はない)ウェブリブログに 2005 年 7 月に開設し、そのウェブリブログの廃止にともなって、2022 年 8 月に Blogger に移転しました。ほとんど更新できていませんが、まだ今でも続いていると強弁することにすれば、かれこれ 18 年続いていることになります。 18 年。18 年か―。 民法改正があったので、18 歳は成年年齢になります。このブログが始まった年に生まれた人は、もう立派な大人なのです(法務省:民法(成年年齢関係)改正 Q&A)。18 年という時間は、十分に長いということが言

  • 風邪で寝込んだ

    このブログは2005年の7月に始めたものなので,ちょうど丸2年になる.過疎ブログであってもブログを書くことは大変楽しく,頻繁には無理にしても,細々とは定期的に更新しようと考えていた.ところが,とうとう先月は一つもエントリを書かなかった.このブログの最初に,「 ブログを始めるにあたって - 継続は力 」などという偉そうなエントリを書いたことが恥ずかしく感じられるほどである.気持ちを改めて,できるかぎりの更新を心がけるようにしたい. また無意味に前置きが長くなってしまったが,今回,ロイターの記事に大変勇気づけられる記事があったので,それについて書いてみたい. Australian granny, 94, becomes world's oldest master http://www.reuters.com/article/lifestyleMolt/idUSSYD3300820070802

  • 先進国における少子化(雑感)

    世界的にみて,先進国では少子化の傾向にある.その理由については,これまで侃侃諤諤の議論があった.それについて新しい知見があるわけではないが,このブログの例によって,駄文をものしてみたい. ネットでは,少子化の理由は若者にお金が無いことだ,といった怨嗟の声で満ちている.それはもちろん大きな理由だろう. しかし,経済的な理由が少子化の唯一の原因とまではいえないだろう.私の知り合いの男性でも,年齢相応以上に地位も収入もあり,性格に難があるようには思えないのに独身という男はそれなりにいる.また,私とほぼ同年代の女性で独身というのも,予想以上にいるようである.そもそも,団塊以前の世代は,それほど収入も無いのに結婚していたのではないか(もちろん,現在よりも,結婚に対するプレッシャーが強かったというのもあるだろう).結局,経済的な理由というのは支配的ではないように思われる. こうして色々と考えると,夏目

  • 「銀と金」と「樽金王」

    何年か前に Kindle を買ってから,当に漫画をよく読むようになりました.漫画だけでも,Kindle で1000冊以上買ってます.こんなに大量に漫画を買ってしまった大きな原因は,やはり Amazon の[まとめ買い]というボタンのせいでしょう.このボタンは,まさに悪魔の発明ですよ.…と Amazon のせいにしてみたいところですが,スマホゲームに大金をつぎ込むユーザを笑ってはいられない状況です. Kindleが登場する前は,棚にスペースがないので(紙の)漫画を購入することはほとんどありませんでした.しかし,漫画そのものは嫌いではないどころか,大好きです.ですので,どうしても読みたい漫画は,以前でも,(電子書籍ではなく)紙の印刷物のものを購入していました.その中の一つに,福伸行の漫画「銀と金」があります.といっても,その漫画は引っ越しのときに捨ててしまって,新たに Kindle

  • 人は皆「自分だけは死なない」と思っている

    今日は所用で休みを取っているところだが,用件も終わったので,ゆっくりしている.3月の大震災以来,いろいろあったが,このブログもおいおい再開していこうと考えるようになった. というわけで(?),以下のブログ記事を読んで,その内容とは関係ないのだが,思いついたことを記録のために書いておきたい. 人は皆「自分だけは死なない」と思っている -防災オンチの日人 http://www.ringolab.com/note/daiya/2011/04/post-1422.html これを読んで,夏目漱石の「硝子戸の中」所収のある小節を思い出した.青空文庫の該当ページから引用する. 私は宅へ帰って机の前に坐って、人間の寿命は実に不思議なものだと考える。多病な私はなぜ生き残っているのだろうかと疑って見る。あの人はどういう訳で私より先に死んだのだろうかと思う。 私としてこういう黙想に耽(ふ)けるのはむしろ当然

  • 坊っちゃん (夏目漱石)

    先日のエントリ(仰臥漫録 (その2))で夏目漱石の「坊っちゃん」に少しだけふれたこともあり,あらためて読み返してみた.この小説は何度か読んだが,最後に読んでから,かれこれ20年ほどにもなるのではないか.読了後,いろいろと思うことがあったので,ブログの記事にしてみたい. 「坊っちゃん」のストーリーは,単純明快である.「親譲りの無鉄砲で子供の頃から損ばかりしている」性格の坊っちゃんは,東京の物理学校卒業後,四国の田舎の(旧制)中学に教師として赴任する.その直情径行な性格ゆえに坊っちゃんは周囲と様々なあつれきを起こすが,同じような性格の山嵐とは意気投合する.ところが山嵐は,教頭である赤シャツにとって目の上のこぶのような存在であり,ついには辞職させられる.赤シャツは帝大卒の文学士でありながら,陋劣で権謀術数を用いるタイプとして描かれており,英語教師であるうらなりの婚約者であるマドンナを我がものとす

  • 夏目漱石先生の追憶 (寺田寅彦)

    このブログの左のカラムにある「アクセスの多い記事」というリンク集では,「こころ (夏目漱石)」という記事がいつもトップになる.この記事は当によく読まれ,10000近いユニークアクセス数がある.ブログには130弱の記事があるが,この記事一つでほぼ一割のユニークアクセス数を集めていることになる.繰り返し読まれている方もいらっしゃるはずで,有難いことだと感謝の念に堪えない思いがする. それにしても,これは,国民的作家としての夏目漱石の人気がいまだに高いことによるのだろう.日で最も敬愛される作家が漱石なのではないだろうか. このような敬愛される作家としての漱石,また,「こころ」における師弟の関係について考えるとき,私は,寺田寅彦の「夏目漱石先生の追憶」という文章をいつも思い出す.今回のエントリでは,それについて書いてみたい. 夏目鏡子(漱石夫人)による「漱石の思い出」を読むとまた違った漱石の

  • こころ (夏目漱石)

    今回,別の書評をしようと思ったのだが,つい手に取った夏目漱石の「こころ」を読んでしまい,どうしてもそれについて書きたくなった. この小説は,(今はどうか知らないが) 教科書にも採録され,読書感想文のために読んだ方も多いだろう.漱石の作品の中でも,「坊ちゃん」や「吾輩はである」と並んで,最もよく読まれているものではなかろうか.あまりに有名でありすぎて,いまさら私などがこの小説について書くのもはばかられるほどであるが,やはり一度はこのブログで触れてみたい. 「こころ」は,次の一文で始まる. 私はその人を常に先生と呼んでいた. 私はこの小説を読むたび,まずこの冒頭の一文で,胸が熱くなるような思いがする.この思いは,「先生」を始めとするこの小説の登場人物に対するものに他ならない.最初の部分を読むだけで胸が熱くなるような小説は,あまりないのではないだろうか(他には,宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」も

  • それから (夏目漱石)

    一番最初に読んだ夏目漱石のは,「坊ちゃん」であった.中学生のころだったのではないか.落語的な独特のユーモアと痛快なストーリーが単純に面白かったような記憶がある.それから,「こころ」,「我輩はである」の順で読んでいったように思う.夏目漱石作品の,一般的な読書経験ではなかろうか. 夏目漱石の作品を夢中になって読み始めたのは,大学生のころであったように思う.そのきっかけとなった作品を忘れてしまうくらい,繰り返し読んだ.今となっては,福永武彦 (福永武彦のテーマ記事) と共に,私の最も敬愛する作家の一人である. そこで,今回のエントリでは,漱石作品の一つ,「それから」について書いてみたい.このブログで取り上げるのは比較的古い作品が多く,また,その選択も個人的な趣味に基づいており,世のトレンドが考慮されていない.今回もまた,夏目漱石の小説であるから,正直恐縮するところもあるが,どうかご容赦された

  • 本の記事 : (漱石 生誕150年)「草枕」まるで桃源郷 宮崎駿さん・半藤一利さん対談 - 小原篤 | BOOK.asahi.com:朝日新聞社の書評サイト

    mshkh
    mshkh 2017/12/09
    宮崎駿「『こころ』とか、つらくてダメなんです。『それから』もドキドキして耐えられない」確かにそれはあるかも
  • Day in the Life (webry)

    twitter が休眠アカウントを削除するという報道があった。 マスク氏 ツイッター “休眠アカウント” 削除進めると表明 | NHK | IT・ネット Twitter to remove idle accounts, archive them | Reuters twitter は民間企業なので、休眠アカウントを維持していくコストを無視できないという事情はあるだろう。私はそれを責めるつもりはない。私はツイッターに何か課金をしているわけでもないので、その資格もない。 しかし、結果として、もう亡くなった方のアカウントも削除されていくだろう。そういうアカウントは、亡くなった方の生きていた証として大事に思われていたことも多かったのではないか。 私自身、もう亡くなったある方と相互フォローをしていて、それが私にとっても大切な思い出となっていた。また、それが、私が twitter を続けている理由の一

  • 2016年8月11日|mshkh_note

    論文査読が当に嫌.それなりのレベルの学会とか国際会議ならまだいいんだけど,それ以外のところに提出される論文は大抵がクソといってよい.査読はフィルタであって,専門家の査読を受けてない論文は,当にレベルが低いんですよ. それで,そのつまらない論文を読まされるだけならまだしも,査読報告を書かないといけない.これが当にストレスがたまり,貴重な時間がごりごり削られる.しかも報酬はなし.苦痛でしかない. もう8月も初旬を過ぎた.時間がたつのは早いなあ.若いうちは分からないだろうけど,おっさんになると,人生の残り時間をひんやりと考えるところが出てきて,焦るんですよ. 春秋は十を連ねて我が前にあり.学ぶに暇なしと言はず.学んで徹せざるを恨みとするのみ. 「文学論 序」(夏目漱石)

    2016年8月11日|mshkh_note
  • ウェブリブログ:サービスは終了しました。

    「ウェブリブログ」は 2023年1月31日 をもちましてサービス提供を終了いたしました。 2004年3月のサービス開始より19年近くもの間、沢山の皆さまにご愛用いただきましたことを心よりお礼申し上げます。今後とも、BIGLOBEをご愛顧賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。 ※引っ越し先ブログへのリダイレクトサービスは2024年1月31日で終了いたしました。 BIGLOBEのサービス一覧

  • 夏目漱石とニコン:山下泰平のブロマガ - ブロマガ

    寒月君のガラス玉作り『ひとり鍋は実に良い』という記事を書いているうち、写真があまりに汚いのと、鍋の歴史が気になってしまった。そんなわけでデジカメの機種と鍋の歴史を同時に調べていると、どういう経緯かは忘れてしまったけど、夏目漱石が『吾輩はである』でニコンについて薄っすらと言及していることに気付いてしまった。 先に書いておくと漱石研究というのは盛んで、漱石について発見されていないことはないと言われるくらいだ。だからこれも私が知らないだけで、実は有名な話なのかもしれないが、面白かったので記事にしておくことにした。 『吾輩はである』は漱石の初期作品で、の目を通して人間社会が描かれる。登場人物の行動はかなり誇張して描かれているが、実在の人物がモデルになっている場合もある。 そんな『吾輩はである』に、水島寒月という理学士が登場する。寒月君のモデルは寺田寅彦とされていて、物語中で彼はこんな行動を

    夏目漱石とニコン:山下泰平のブロマガ - ブロマガ
  • 「I kill You」を夏目漱石風に訳せ : VIPPERな俺

  • ■ - jun-jun1965の日記

    『グーテンベルグからグーグルへ』という翻訳書の筆頭訳者・明星聖子の訳者あとがきでの暴走ぶりが生半可じゃない。「私、この『編集文献学』って学問、好きじゃないかもしれない、いや、嫌い。嫌なんです。文学の後衛でぬくぬくしていたいんです」といった感じである。 さらに、岩波書店の『漱石全集』の新しいのが出て、編纂者の名前がないことに気づいた明星は、岩波の編集者である秋山豊のを読んで、これまで編集委員などとなっていた荒正人や小宮豊隆は、漱石の生原稿を「見た」と言ってもちらっと見ただけで細かい校訂作業はしていないとあるのを見てショックを受ける。 「全集」の編集委員に名前が出ている偉い人、たとえば井上靖などが、実際にはほとんど何もしていないことは常識で、明星という人は年齢不詳だが、多分私の三つ下くらいで、ずいぶんナイーヴだな、と思うのだが、そもそも漱石とか谷崎とか、普通に書いたものを活字にしてきた作家は

    ■ - jun-jun1965の日記
    mshkh
    mshkh 2014/07/01
    「テキスト・クリティークなどというのは、19世紀以前の、活字文明がない、または未発達の時代の文学作品が本来の対象」「漱石とか谷崎とかいった作家の場合、重要なのはむしろ注釈をつけること」
  • イケメンの漱石がイギリスでハンサムジャップと罵られたというシャレ

    夏目漱石はイケメンであり、イギリスでハンサムジャップと罵られたことがあるというようなエピソードが、ネットで流れているのを見たことがある。 これはかなり上手くできたシャレだが、理解するためにはいくつか知っておかなくてはならないことがある。 こういうことを書くのはヤボなのだけど、かなり気に入ってしまったので、解説をしておきたい。 明治期の写真はほとんど修正されている明治期の写真が修正されているというのは、わりと有名なお話だ。 当時は写真を撮ること自体が珍しかった。せっかく撮るんだからと、写真は修正されることが多かったというわけだ。 欧米諸国へのコンプレックスもあって、西洋人の美しい顔を目指し修正していたのだろう。だから明治人の写真は、鼻筋が通っていて、目もパッチリしているものが多い。そんな写真を見て、現代の私たちが、イケメンだと感じてしまうのも当然の話である。 というわけで、『漱石はイケメンだ

    イケメンの漱石がイギリスでハンサムジャップと罵られたというシャレ
  • cakes(ケイクス)

    cakesは2022年8月31日に終了いたしました。 10年間の長きにわたり、ご愛読ありがとうございました。 2022年9月1日

    cakes(ケイクス)
  • [書評]蜂蜜パイ(村上春樹): 極東ブログ

    一昨日の晩なんとなくラジオを聞いていたら、少し気になる感じの女性の声で朗読があった。何だろうかと思ったがすぐにわかった。熊の「まさきち」といえば、村上春樹の短編「蜂蜜パイ」である。2000年に出版された「神の子どもたちはみな踊る」(参照)に収録されてる。声は松たか子であった。しばらく聞いて、そして結局その回を全部聞いた。翌日に続きがあったが聞き逃した。が今朝の最終回は聞いた。7日の午後にその二回分の再放送があるらしい。 一昨日の晩、途中だった朗読の先が気になって書棚から「神の子どもたちはみな踊る」を取り出し「蜂蜜パイ」を通して読んだ。 村上春樹の短編集の中ではこれがもっとも優れているだろうと私は評価しながらも、最後に置かれているこの書き下ろしの「蜂蜜パイ」は失敗作ではないかとも考えていた(他短編は「新潮」連載)。だが、松たか子の朗読を聞きながら、そうは簡単に割り切れない部分と、今になって思

  • [書評]続明暗(水村美苗): 極東ブログ

    漱石の「明暗」(参照)をこのところ、二週間くらいかけてだろうか、のろのろと再読していた。電子ブックを使った。i文庫というモバイル端末向けアプリケーションに青空文庫のテキストを入れたものである。 考えつつ、辞書を引きつつ読んだ。当初、さほど再読するつもりもなかったのだが、読み出したら引き込まれて止まらなかった。それでいて速読もできないという奇妙な塩梅だった。この小説は再読するとかくも面白いものかとあらためて思う。結末は既知である。結末がないことを知っているというべきかもしれない。だからこそ鏤められた伏線を読み解くパズルのような面白さがある。 一昨日だがようやく読み終えて、上質の文学だけがもたらすある恍惚感に浸った。言葉にするのは無粋でありながら言葉にせずにはおれない衝迫性のあれである。 清子の印象は大分変わった。彼女が由雄と付き合ったころは処女であり、そして肉体関係ということでは由雄が最初の