だいぶ遅くなってしまいましたが、2022年1月20日に開催された部会のオンライン研修会でオススメした本を紹介します。 学芸員の仕事というと、展示とか体験事業を思い浮かべる人が多いと思います。八雲のように小さい市町村の学芸員は、展示会一つとっても広報活動やポスターチラシのデザイン、印刷、配布と、展示以外の様々な作業をこなす必要があります。 今回取り上げるのは、ポスター作製で参考にしている本、『一目で伝わる構図とレイアウト 「1枚ものチラシ」のデザイン集』です。 『一目で伝わる構図とレイアウト 「1枚ものチラシ」のデザイン集』(第6刷) 本書の内容は、実際のポスターやチラシを掲載して、どんな要素から成り立っているのか、どんな配置にしたら伝わりやすいのかを解説している本です。他の展示会で「いいな」と思ったポスターを多少は集めていますが、やはり好みのものに偏ってしまうので、様々なポスター、チラシを
よって、イベント会場で録画している観客がいて主催者が「著作権侵害だからやめて下さい」と注意すると、「いや個人の思い出のために撮ってるんで自由なのでは?」なんて問い返されるかもしれない。(さすがにあまり聞かないし、また嘘はいけないが。) 他方「肖像権」はどうだろうか。これは撮影すれば必ず侵害というものではなく、判例で認められて来た権利で射程はもう少し曖昧だ。「パブリシティ権」という仲間の権利とあわせて詳細は省くが、例えば屋外の公開イベントで出演中のタレントを個人の楽しみのために撮影したとしても、法的な侵害は必ずしも成立しない場合が多いだろう。他方、一般の方やタレントでもプライベートの姿を無断で大きく写すなんていうのは、肖像権侵害の可能性は上がるし、マナーの問題としても節度は持ちたい。 では、著作権・肖像権の侵害にあたらないケースでは撮影規制に法的根拠はないかというと、第二の候補に「施設管理権
博物館法よ、お前もか。2月22日、博物館のあり方を定義する「博物館法」の改正案が閣議決定された。博物館への登録要件を緩和するかたちとなった今回の改正の問題点を、博物館法が専門の名古屋大学教授・栗田秀法が指摘する。 文=栗田秀法 文化庁 文化観光施設へと突き進む博物館 保存から活用へと大きく舵を切った文化財保護法改正が、「稼げない文化財は存在意義がないのか?」などの議論を巻き起こしたことは記憶に新しい。進め方に性急感の否めない今回の博物館法改正も官邸主導のものであったことが判明し、博物館法の目的に社会教育法に加え「文化芸術基本法の精神に基づく」ことが定められるほか、博物館の事業に「地域の多様な主体との連携・協力による文化観光、まちづくりその他の活動を図り地域の活力の向上に取り組むこと」を努力義務として追加するのだという。「文化の振興を,観光の振興と地域の活性化につなげ,これによる経済効果が文
スマートフォンを利用して展示解説などを楽しめるミュージアム向け無料ガイドアプリ「ポケット学芸員」(開発元:早稲田システム開発株式会社(東京都新宿区))のサービスが、8月7日に滋賀県立琵琶湖博物館(滋賀県草津市)に導入されましたことをお知らせいたします。 ■導入の背景とポケット学芸員選定理由 滋賀県立琵琶湖博物館では、2016年の第1期展示リニューアル時に、独自のビーコン起動式音声ガイドシステム「びわ博ナビ」を導入していましたが、ビーコン設定、OSアップデートの対応などで、運用に支障が生じることがあったそうです。そこで、既存音声ガイドシステムの代替システム導入と、利用者が音声ガイドコンテンツにアクセスするためのインターフェース拡充を目的として、「ポケット学芸員」の導入が検討されました。 加えて、音声ガイドのコンテンツ自体について、展示リニューアルに伴う博物館の資産ととらえ、情報の適切な保管と
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みなさん、ヌートリアという大きなネズミの仲間を知っていますか?もともと日本にはいなかった南米原産のネズミです。 滋賀県では2010年頃から琵琶湖や川でヌートリアの目撃したという情報が増えてきました。今回の調査は、目撃例が増えてきたヌートリアについて、県内のどこにいるのか情報を集め、今後の対策などに役立ててもらうことを目的とします。 コロナ禍の中ですので、十分な対策をとった上で、無理な調査は行わなくて結構です。琵琶湖の湖岸、水路、ため池などお近くの水辺を観察してみて、このような大きなネズミがいないか探してみてください。また、過去に目撃した情報も歓迎します。 調査方法 調査票は、従来どおり、調査票に記入し、郵送してもらう以外に、インターネットによる回答ができるようにもしました。郵送が大変だった方は、ぜひこちらの方法も試していただければと思います。 インターネットによる回答先https://fo
教育現場での活用も期待できそうだ カルチュラル・ジャパンの機能は、ユーザーの探究心を刺激するはずだ。例えば、「織田信長」で検索をすると、関連する古書や古文書、版画、絵画などが表示され、作成された時代区分や場所、収蔵機関などで絞り込むことが可能。本能寺の変を描いた絵画を掲出すれば、類似する画像や似たようなタイトルのアイテムも一覧で把握することができる。1つの検索結果から、さらに条件を変えながら絞り込み、あるいは広げていくことで、思いがけないアイテムにたどり着くことがあるかもしれない。 事実、発見もあった。「江戸幕府が作成を命じた天保国絵図の近江国について、国立公文書館所蔵の正式版とは別に、おそらく前年に作成された下図と思われる地図をスタンフォード大学図書館が所蔵していたのです。2つの地図を並べて比較してみると、記載内容の微妙な差異から新たな発見がありました」。こう語るのは、カルチュラル・ジャ
緊急事態宣言下で「持続可能なデジタル・ミュージアムとは」を書き続けていたら、artscapeの影山幸一さんのお目にとまり、7月1日号に「行かない/行けない人のためのデジタルミュージアムと、それを支えるデジタルアーカイブ」という、それまでのまとめのような記事を寄稿させていただきました。コロナ禍で、展覧会などのリアルな活動を中心にしていたミュージアムの動きが停滞するのに連動して、いわばその「コピー」であったウェブサイトが機能を失っていったことから、「ミュージアムに行けない人」を意識したコレクション情報や過去の活動のデジタルアーカイブとその公開が、社会的な存在としてミュージアムを維持するために不可欠であることを、論じたものです。特に目新しい主張ではないのですが、平時には気づかれなかったことが顕在化したわけで、いささか複雑な思いで書きました。 この記事で、とりあえず言うべきことは言ったかな、という
新型コロナウイルス、もし美術館で感染者が出たら? 保存・修復の専門家に予測される対処法を聞く多くの美術館・博物館が、新型コロナウイルス感染拡大を防止するために長期の臨時休館となっている。現時点では国内のミュージアムで感染者が出たという報道はないが、もし今後そのようなケースが発生した場合、ミュージアムはどのような対応を取ることが考えられるのか? 美術作品の保存・修復の専門家である東海大学情報技術センター(TRIC)講師・田口かおりに聞いた。 聞き手=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 新型コロナウイルスの影響で休館しているメトロポリタン美術館 (C)Getty Images 国内外で、膨大な数の美術館・博物館が新型コロナウイルス感染拡大防止のために休館措置を取っている。現時点で、日本のミュージアムから感染者が出たという目立った報道はないが、海外ではアートフェア「TEFAFマーストリヒト」
冷却コイルで除湿も行い、再熱していた従来の除湿方式を改善。潜熱コイルと顕熱コイルに分けることで、無駄な冷却や再熱を徹底的に排除し、大幅な省エネ化を図っています。 特徴 ・除湿による室温の低下にともなう無駄・不具合を軽減 ・除湿に掛かる負荷と冷却に掛かる負荷が分散されエネルギーの無駄を軽減(当社比約30%軽減) ・天井から床へ気流が抜けるダウンフロー方式で、発熱体を素早く処理 ・時間変動幅0.5℃/hの高精度センサーを室内に複数設置し、最適制御を行うことで分布精度を向上 ・複数系統によるシステム構成で、故障時も片系統運転が可能
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