魅惑の高級レンズで楽しむスナップ&ポートレート――ソニー「Planar T* 50mm F1.4 ZA SSM」:交換レンズ百景 入門者に最適な標準レンズといえば、「焦点距離50ミリで、開放値F1.4の単焦点レンズ」が思い浮かぶ……という人は、古くから一眼レフに親しんでいるカメラユーザーに違いない。筆者と同じロートル組である。なぜなら、1970~80年代ごろの一眼レフでは、同スペックのレンズがキットとして付属し、入門者が最初に手にするスタンダードなレンズだったからだ。 だが、ズームレンズの標準キット化が当たり前となった今どきは、50ミリの明るい単焦点レンズはもはや最初の1本ではない。単焦点ならではの描写や使い勝手を楽しんだり、ボケの表現力を味わうために買う「2本目以降のレンズ」という位置付けに変わっている。