「全国有志医師の会」という組織がある。訴えているのは、新型コロナウイルスワクチンの接種の即時中止だ。接種の副反応が疑われる死亡例が増加していることなどを受けて、全国の開業医らが集う。名を連ねる医師(歯科医師、獣医師を含む)は約550人。会を率いるのは北海道本別町という人口6400人余りの小さな町の医師だ。
ことし春以降の新型コロナウイルスの感染の「第4波」で、札幌市では人工透析を受けている患者118人が感染し、半数余りの53%の人が死亡していたことが市の調べでわかりました。当時はワクチン接種が進んでおらず、高齢の患者が多く入院していた病院でクラスターが相次いだことが背景にありますが、専門家は若い世代の患者へのワクチン接種など、各地で対策の強化を急ぐ必要性を強調しています。 札幌市保健所は、変異ウイルスの感染が広がった「第4波」のことし4月からの3か月間に感染が確認された人のうち、人工透析を受けていた患者の経過を調べました。 その結果、18の医療機関で入院や通院をしていた合わせて118人が感染し、このうち半数余りの53.4%にあたる63人が死亡していたことがわかりました。 年代別にみると、 ▽90代以上は感染した6人中5人が死亡し、致死率は83.3%、 ▽80代は28人中21人で75%、 ▽7
「不条理や疑問」 旭川・吉田病院、クラスター拡大の経緯釈明 感染者の転院求めるも叶わず、市や保健所の対応に疑問呈す 新型コロナウイルス感染症のクラスターが発生している北海道旭川市の慶友会吉田病院が1日、これまでの経緯をホームページで釈明。その中で慶友会の吉田良子理事長は、感染者の対応を進める過程で「様々な不条理や疑問を感じるところ」もあったと訴えている。 吉田病院は、クラスター発生をめぐり「様々な不条理や疑問を感じるところもございましたので、その概略についてここに明らかにしておきたい」とする吉田理事長名義の文章をホームページに掲載。感染症指定医療機関でなく防護資材や設備に制約がある吉田病院は、感染者の転院や防護資材の提供などを要請したが受け入れられなかったとして、旭川市などの対応に疑問を呈している。 陽性患者が発見されて以降、吉田病院は保健所に対し「感染者の他病院への転院調整」を強く要請し
北海道旭川市で、ついに「医療崩壊」が起きた。 新型コロナウイルスの感染者は国内で過去最多を更新し、12月12日、ついに1日の感染者数が3000人を超えた。 北海道第2の都市、旭川市では、市内の病院など9か所でクラスターが発生し、自衛隊の医療チームが支援に入った。 旭川市は日本最北の医療の砦だが、今この圏内に、機能している緩和ケア病棟はひとつもなくなってしまった 写真:共同通信社 「医療崩壊」した旭川で今、何が起こっているのか。旭川医科大学准教授で緩和ケア専門医の阿部泰之氏が、現場の悲痛な状況を話してくれた。 医療崩壊は静かに起きるんです 「『医療崩壊』というと、ひっきりなしに救急車が到着するとか、野戦病院のように屋外にテントが立てられ、慌ただしく人が駆けずり回っているイメージがあるかもしれませんが、じっさいは違います。もっと静かに起きているんです。今、旭川の医療は、音を立てずに崩れていって
新型コロナウイルスの感染が急速に広がっている札幌市。クラスターが発生した地域の基幹病院「北海道医療センター」がNHKの取材に応じ、入院するときに行った検査では「陰性」だった患者から感染が広がった可能性が高いとする調査結果を明らかにしました。センターは「検査で陰性でも感染していないという証明にはならない」として、院内に感染者がいる前提で対策に取り組む必要があると強調しています。 札幌市にあるベッド数672床の「北海道医療センター」は、ことし2月以降、感染者を180人以上受け入れてきましたが、11月、クラスターが発生し、患者や看護師など合わせて16人が感染しました。 センターでクラスターの調査と封じ込めにあたった小谷俊雄医師がNHKの取材に応じ、入院するときに行ったPCR検査では「陰性」だった1人の患者から感染が広がったとみていることを明らかにしました。 小谷医師によりますと、この患者はことし
先月、北海道でマダニにかまれた男性が「ダニ媒介脳炎」という感染症にかかり、今月死亡したことがわかりました。「ダニ媒介脳炎」の感染が国内で確認されたのは2例目で、死亡したのは初めてです。 男性は発熱や筋肉痛の症状が出て、札幌市内の病院に入院していましたが、今月13日に死亡しました。 北海道によりますと、「ダニ媒介脳炎」の国内での感染は、平成5年に道内で確認されて以来2例目で、感染した人が死亡したのは初めてです。 「ダニ媒介脳炎」は感染すると1週間から2週間ほどの潜伏期間を経て発熱などの症状が出て、重症の場合死亡することもあるということです。 「フラビウイルス」を持つマダニは、これまでも道内で確認されていることから、北海道は草やぶなどに入る際は、マダニにかまれないよう長袖や長ズボンの着用を呼びかけています。
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