マウスピース矯正事業「早い段階から破綻を認識」 デンタルオフィスXの関係者証言、録音データから明らかになった自転車操業の実態 医療法人「デンタルオフィスX(エックス)」運営の歯科診療所で、マウスピースを使った矯正治療事業を巡る金銭トラブルや健康被害が相次いでいる問題で、事業展開に携わったメンバーが共同通信の取材に応じ「経営陣は早い段階から事業運営が破綻するのを認識していたのに勧誘活動を続け、問題を拡大させた」と証言した。 デンタルオフィスXは、宣伝に協力すれば治療費が返金され「実質0円」になるとうたう「モニターモデル制度」を活用し、若い世代を中心に患者を急速に集めた。治療費を賄う多額のローンを抱えたまま放り出された状態となった患者の集団訴訟を手がける加藤博太郎弁護士は運営の実態について、新規患者から得られる売上金をそれまでの患者への返金に回す自転車操業だった可能性が高まったと判断。詐欺や特