<sui-setsu> 平成最初の竹下内閣から数えると、現在までに17人の首相が誕生し、その息子か娘で国会議員になった人は5人いる。 昨年末に羽田雄一郎参院議員が亡くなったため、今はおなじみの小泉進次郎環境相や小渕優子元経済産業相ら4人。ほとんどは父の引退か死去を受けての政界進出だが、家業を継ぐような議員の世襲にはやはり根強い批判がある。 菅義偉首相が2006年の総務相就任時に政務秘書官として連れてきた長男についても、省内では「後継者」と見る向きが多かった。その後、菅さんが「反世襲」を唱えるようになって跡取りコースはしぼむが、父の威光は民間に転じても存分に引き継がれた。