保護者らから反発を生んでいた、子どもだけでの留守番や外出を「置き去り」として禁じる埼玉県虐待禁止条例の改正案が10日、取り下げられた。 改正案を提出していた自民党県議団の田村琢実団長は、さいたま市内で会見を開き、「県民、国民の皆様におわび申し上げます」「全て私の説明不足」と反省の弁を述べた。
2020年、香川県議会で「香川県ネット・ゲーム依存症対策条例」(通称「ゲーム条例」)が可決された。本条例は、ネット・ゲーム依存症から子どもたちを守るため、ゲームは1日60分(学校等の休業日にあたっては90分)などの目安を示し、保護者がそれを遵守するよう努めなければならないといったいくつかの施策を示したものだ。条例の制定を受け、子どもの権利侵害の問題や行政による家庭教育への介入の問題、60分という数字の科学的根拠の希薄さなどについてSNSでは議論が巻き起こり、本条例の存在は全国的に周知されることとなった。 また、本条例制定に先だって募集されたパブリックコメントでは賛成の意見が8割以上を占めたとの発表があり、条例成立の根拠のひとつとされたものの、賛成とされる意見が書かれた複数のコメントに共通の誤字が見られるなど、内容には不審な点が多く見られた。 KSB瀬戸内海放送記者である山下洋平氏はこのパブ
幼児向けの乗り物の絵本に20ページ中6ページにわたって自衛隊の車両が掲載されていることが問題視され、当該書籍の増刷が中止されるという事件があった。 https://this.kiji.is/526697181804217441 そもそもの前提として出版社にはこういった書籍を出版する自由があり、消費者には抗議する自由がある。結果として増刷の中止という判断を出版社側が下すのもまた自由……というかこれは経営の裁量の範囲であろうから、実のところ、この件について特に付け加えることはない。じっさいこれに類する事件はこれまでに何度も繰り返されてきたし、それへの反応もおおむね既視感のあるものだ。 にもかかわらず、本件ならびに類似する事件においてはいつもあまり語られることのない論点があると感じていたので、これを機にきちんと思うところをまとめてみる。なによりこれは、表現することについて考える上で典型的な問題で
「子どもに対する信頼感」みたいなものについて、時々考えます。 勿論のこと、前提として、子どもは100人いれば100人違います。 全ての子どもを一括して語るのは不可能なことであって、そこにはどうしても「人それぞれ」という言葉がつきまといます。それは仕方がないことです。 ただ、それを承知の上で言ってしまえば、私は割と「子ども」という存在を、子どもの感性というものを信頼しています。 それはどんな信頼かというと、 「子どもにはちゃんと判断力がある」 「子どもは自分の感性を自分で育てることが出来る」 「だから、余程極端な環境にいない限り、変な情報や妙なコンテンツ一つでおかしなことにはならない」 という信頼です。 つまり、テレビやら雑誌やらで多少偏った情報に触れたとしても、即それ一色になったりはしないで、ちゃんと色んな情報に触れて自分で疑問を持つことが出来るだろう、とか。 例えば漫画やらラノベやらのコ
週刊少年ジャンプのとある漫画が話題になっています。 ジャンプお色気♡騒動。【法律家版】 - Togetterまとめ ざっくりまとめると、 巻頭カラーで主要女性キャラが少年誌で許される範囲で全裸で恥ずかしそうな顔で掲載 これを見た人が「女性をモノとして扱っている」「性暴力を助長するもの」と批判 その批判を受けて表現規制の議論に展開 という感じです。最近よくある流れですね。 少年誌に掲載された性描写や裸が議論になるのは、それこそ手塚治虫さんや永井豪さん絡みで昔からありました。今とちょっと違うかなと思うのは、昔は「子どもに性描写は見せるものではない」という論でいきなり焚書坑儒なノリだった気がするところ。今は性描写が一律Noというより、性描写のあり方も一緒に議論されている感じがします。 子どもはフィクション作品の影響をある程度は受ける この話での私のスタンスは、紙屋研究所さんとほぼ同じです。 「ジ
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