何度も耳にした「電子書籍元年」という言葉。2012年はついに「ホンモノ」と目されているようだ。「Kindle HD」や「iPad mini」、「Kobo」など、携帯性と視認性を両立させ、単体で購入処理から保管まで可能なガジェットが出そろい、流通の問題も徐々に解決しつつある。とはいえ、すでに紙媒体で所有している書籍の電子化については著作権者側からのアプローチはほぼないに等しい。音楽がCDからiTunesストアなどによるダウンロード販売に移ったときには各個人がリッピングを行い、MP3化した楽曲を楽しんだ。同様に、電子書籍でも過渡期である今は紙媒体からの変換をしたいというニーズがある。いわゆる“自炊”だ。 その自炊用ツールとして長らく「定番」となっていたドキュメントスキャナがPFUの「ScanSnap S1500」である。S1500はA4原稿を50枚セットできるうえ、毎分両面20枚の読取り速度(