熊本県城南町の清酒メーカー「美少年酒造」の緒方直明社長は31日、事故米偽装事件で不正競争防止法違反(虚偽表示)罪で起訴された米販売会社「三笠フーズ」(大阪市)の関連会社「辰之巳」から、実際は一部を等級の低い米を納入させたのに高級米を納入させたことにして、浮いた分の差額を裏金に回していたと明らかにした。会見を開き、謝罪した。 緒方社長によると、美少年酒造が農協から一等米を仕入れて辰之巳に精米を委託しながら、実際は三等米とみられる米を納入させ、浮いた差額は三笠フーズ社長の冬木三男被告=不正競争防止法違反罪で起訴=が年に一度、緒方社長にまとめて渡していた。緒方社長が社長に就任した87年にはすでにやっており、07年は140万円だったが200万円を超える年もあった。裏金は、自社の酒を飲食店に置いてもらおうと資金を貸したまま、回収できなくなった不良債権の処理などに使ったという。 美少年酒造は、三笠
「三ない消費」という言葉が、3月27日付けの日本経済新聞朝刊で紹介されている。「いまどきの売れ筋」という一面右の一番目立つ場所にある特集コラムの中で、だ。なので、既にご存知の方もあるだろう。 「三ない消費」は「買わない」「持たない」「捨てない」という、3つのキーワードから語尾を借りてきた用語で、そう言われてみると、なるほど、この言葉は不況下の消費傾向をうまくすくい取っている。あざやかな要約だと思う。 記事の中では、修理チェーン店、修理サービスの売り上げアップ、カーシェアリングの拡大、ブランド品買い取りサービスの成功物語など、「三ない」時代のニーズに合った多様なビジネスを紹介している。なるほど。 でも、待てよ……と、納得した後で、ふと、別の考えが浮かぶ。いつもそうだ。私は納得ということがきらいなのかもしれない。いるよね、そういうヤツって。返事の第一声が常に「でも」で始まる面倒くさい下っ端社員
脅迫まがいの悪質な電話勧誘で、マンション購入をしつこく迫る業者への苦情が急増し、愛知県内では昨年12月現在、相談件数が131件で前年同期の約1・5倍に上っていることがわかった。きっぱり断ると“逆ギレ”したり、嫌がらせをしたりするケースも目立ち、中には暴力を振るう業者もあるという。 「あなたにマンションの購入を断られ、部下が人間不信になって自殺した。どうしてくれるんだ」。名古屋市内の50歳代の男性会社員宅に昨年11月上旬、上司を名乗る男から電話がかかってきた。 男性の自宅や職場に、「老後の年金の足しに、マンション経営はどうですか」と、勧誘電話が頻繁にかかり始めたのは同年9月頃。男性は「住宅ローンがあるので」と断っていたが、その後も電話は続き、多い時には一日に数十回もかかってきた。困り果てた男性は同年10月下旬、電話の男に直接会って断った。しかしその後、「上司」という男から、部下の自殺を理由に
私が通っているパソコンスクールでのこと。そこは各種資格を取れるスクールで、一クラス10名ばかりの生徒たちはパネルで区切られたデスクでそれぞれ、真剣な表情でパソコンと向き合っている。 取り組む内容は各自異なり、ワードやエクセル、なにやらややこしそうな計算など、個々に難題に突き当たると講師にそのつど指導してもらうというシステムだ。 ある日、ひとりの女性が難題を自力で乗り越えられず、講師に教えを仰いでいた。それがまたたく間に講師への苛立ちに変っていく様を、9人の生徒が聞くともなしに聞いていた。 「なんでこうなるんでしょう?」 途方に暮れながらデスクトップを睨みつけ、講師に問う女性の気持ちは私にもよく分かった。私もまたパソコンには「なんで?」の連続だったからだ。女性は続けた。 「何がわからないかを一から説明するのは大変だから、先生、見て、判断してください」 その気持ちもよく分かる。「ここがこうなっ
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