SNS上の誹謗(ひぼう)中傷が大きな問題となる中、業界各社も問題投稿への対応に頭を悩ませている。SNS運営大手「GREE(グリー)」の社員、小木曽健さん(47)は「ネットリテラシーの向上」をテーマに年200回以上の講演をこなす。小木曽さんが説く「ネットで絶対に失敗しない方法」とは……。【野村房代/統合デジタル取材センター】 「投稿は一歩間違えば誰かを死に追いやってしまう」 ――年間多数の講演をしていますが、何がきっかけだったのでしょうか。 ◆グリーに入社した2010年当時、ソーシャルゲームを通じて未成年が性犯罪などに巻き込まれる事件が問題になっていました。グリーは07年からユーザー間でメッセージをやり取りできるソーシャルゲームサービスを提供していますが、オンラインでのユーザー登録時に年齢確認の徹底ができていませんでした。大人のユーザーが子どもを装って子どものユーザーに近づき、「2人で会おう