23日は「勤労感謝の日」だ。祝日法によれば「勤労をたっとび、生産を祝い、国民たがいに感謝しあう」ことを趣旨としている。 働くことの喜び、ありがたさを改めてかみしめ、深く思いをめぐらせる日としたい。 新型コロナウイルスが感染症法上の5類に移行して半年余りがたつ。コロナ禍はようやく落ち着きをみせているが、混乱が全ておさまったわけではない。 テレワークから出社へ、オンライン会議から対面へと、働き方が様変わりした職場もあるだろう。職場環境の変化についていけないと悩む人もいるかもしれない。コロナ禍による倒産や人員整理で職を失い、復帰がままならない人もいるだろう。 そうした人々に思いを寄せ、働く喜びを一人でも多く感じられる社会にしていきたい。 セクハラやパワハラなども働く喜びを失わせる。ハラスメント防止を義務付ける改正労働施策総合推進法が昨春から全面施行され、各職場で対策がとられているが、被害が後を絶