自民党政権を倒すつもりが本当にあるのか…立憲民主党の「政権交代」が絵に描いた餅になりそうな根本原因 「自民党との一騎打ちの選挙」にする必要がある 過度な「候補者調整」はやめるべき 筆者が気になったのは、同じ4月30日の岡田克也幹事長の記者会見だ。補選の勝利を受け、今後の候補者擁立方針を問われた岡田氏は「『数字先にありき』ではない」と述べ、擁立作業を急ぐことにやや慎重な姿勢を示した。 理由は以下の2点だ。①勝てない候補者を数多く立てればいいわけではない、②他の野党とバッティングする――。①はその通りで、質の高い候補をそろえることは、党への信頼を高めるためにもこれから一層重要になる。 気がかりなのは②だ。立憲は他党との調整を意識するあまり、自前の候補者擁立を手控えなければならない、という呪縛にとらわれてはいないだろうか。 一本化は死活的に重要だ。だが、衆院解散の足音が近づくなか、それを意識する