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ABLabに関するseikennのブックマーク (6)

  • 宇宙での睡眠のはなし | ABLab(エイビーラボ)

    こんにちは、外科医の後藤です。 地球上ではすべての人間に24時間周期で朝と夜がやってくるため、人間のホルモンや自律神経、睡眠リズムといった体内時計は約24時間周期で成立しています。 しかし宇宙空間、たとえば国際宇宙ステーション(ISS; International space station)は秒速8kmで地球を周回しているため90分周期で朝と夜がやってくる世界であり、さらに閉鎖環境である影響も加わってこの体内時計が乱れ、睡眠障害が発生する場合があります。 宇宙滞在中の睡眠問題は、ISSで高度な集中を要する宇宙飛行士のヒューマンエラーや重大事故のリスク要因であり、今後月や火星への宇宙探査ミッションでもさらなる影響を及ぼす可能性があるために、様々な研究や対策が検討されています。 今日はその要点を説明します。 ヒトの自然な睡眠システム 睡眠のメカニズムとしてよく知られているのが、レム(REM

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  • 宇宙での繁殖のはなし | ABLab(エイビーラボ)

    こんにちは、外科医の後藤です。今日はヒトが宇宙に文明を築くことができるか、というテーマと切り離せない問題である、「宇宙空間での繁殖」について書こうと思います。 これまでにもちろん宇宙で生まれたヒトはおらず、哺乳類の実験においても宇宙での繁殖には長期的影響が不明な部分が多く残されています。 宇宙に人が居住する時代が来たら、人類はそこで世代を紡いでいけるのか。皆さんも一緒に考えてみてください。 これまでの宇宙での生物繁殖実験 これまでに宇宙で行われた生物の孵化、つまり卵をかえす実験については「ニワトリ」と「メダカ」の二種類があります。 鶏卵を返す実験については1992年、毛利衛宇宙飛行士がスペースシャトル内で行ったもので、8日間にわたって行われたその実験では、地上で産んでから0日、7日、10日のニワトリの卵を用いて微小重力下で孵卵を試みるものでしたが、結果は0日齢の卵だけが10卵中1卵しか孵化

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  • 宇宙での眼の問題について | ABLab(エイビーラボ)

    こんにちは、外科医の後藤です。今日は宇宙での”眼”に関する問題について。 人間が五感により受け取る情報のうち8割は視覚が占めているとされており、眼は人間の感覚器で最も重要なものの一つです。 さらに、前庭や深部感覚といった重力によって自分の位置情報を認識する機能が低下する宇宙空間においては、視力は地上以上に重要となる能力かもしれません。 しかし、近年の研究では宇宙滞在によって様々な視力の問題が生じることが報告されてきています。 今日はそれについて説明します。 宇宙環境が眼に与える影響 宇宙飛行士は健康状態に問題がない人が選ばれるわけですが、特に”微小重力の影響を強く受ける部分’’を重点的に評価されるようです。 具体的には心臓血管、骨量、そして視力です。 一口に視力といっても色々な眼の能力がありますが、主に合格しなければならない視覚能力は、視力・色覚・三次元視覚です。 眼鏡やコンタクトレンズは

    宇宙での眼の問題について | ABLab(エイビーラボ)
  • 弾道宇宙飛行時の加速度による、身体への影響について | ABLab(エイビーラボ)

    こんにちは、外科医の後藤です。 弾道飛行による宇宙旅行が間近に迫った今日、地球の重力を振り切って宇宙空間へ飛び出し、無重力を体験して再度大気圏に突入する際に、人体にどのような影響が出るかについては不明な部分が多く残されています。 健康な宇宙飛行士だけでなく、さまざまな基礎疾患をもつ宇宙旅行客がこの弾道飛行による宇宙旅行を経験するとき、身体にどのような影響が生じうるのか。 危険はどの程度あるのか、クリアすべき課題は何かなどについて説明します。 弾道宇宙飛行時にかかる身体負荷 遊園地のジェットコースターや遊具などで身近に加速度を経験することができますが、高速かつ短い半径で旋回する戦闘機のパイロットでは、さらに強力な加速度を受けます。 加速度(単位 m/s²)とは単位時間あたりの速度の変化率のことで、1秒間にどれだけ速度が増すかを表しています。 この加速度による力は、身体にかかる方向によって図の

    弾道宇宙飛行時の加速度による、身体への影響について | ABLab(エイビーラボ)
  • 宇宙での2つの酔い、「宇宙酔い」と「重力酔い」 | ABLab(エイビーラボ)

    投稿を表示 こんにちは、外科医の後藤です。 微小重力での宇宙では、宇宙到着直後に生じる「宇宙酔い」と、宇宙滞在後に地上の重力環境に帰還した際に起こる「重力酔い」が存在します。 「宇宙酔い」は初飛行では3人中2人が経験すると言われ、宇宙到着後から数日間続きます。 国際宇宙ステーションでの長期ミッションではごく初期の問題かもしれませんが、今後はじまる数分間の宇宙滞在である弾道飛行での宇宙旅行では、大きな問題として再認識される可能性が考えられます。 一方「重力酔い」については、今後の有人火星探査において数か月間の宇宙飛行後に、約0.38g(地球重力=1g)という火星重力圏に入った際、飛行士の身体自由に大きく影響を及ぼす可能性があり、重要な課題となっています。 今日は、宇宙での2つの「酔い」について、最新の研究結果を説明します。 宇宙酔いを引き起こす、感覚の不一致 地球上で人は、目からの情報である

    宇宙での2つの酔い、「宇宙酔い」と「重力酔い」 | ABLab(エイビーラボ)
  • 月面での医療課題について | ABLab(エイビーラボ)

    こんにちは、外科医の後藤です。 日を含む国際宇宙探査「アルテミス計画」では、2024年に有人月面着陸、2028年までに月面基地の建設を開始するというロードマップが掲げられています。 また、中国は2019年1月に世界で初めて月の裏側へ無人探査機を着陸させ、さらに20年12月には月の土壌を地球へ持ち帰るサンプルリターンに成功しました。 火星などさらなる深宇宙有人探査に向け、各国宇宙機関の熱視線が注がれる月ですが、月面の環境は人体にどのような影響を与えるのでしょうか。 月面ならではの特殊性や難しさはどこにあるのか、今回はそれについて整理したいと思います。 月面の身体影響① 地球の約1/6重力環境 国際宇宙ステーション(ISS: International Space Station)ではほぼ無重力に近い環境ですが、地球から38万km離れた天体である月には、地球の約1/6の重力(1/6g)が存在

    月面での医療課題について | ABLab(エイビーラボ)
    seikenn
    seikenn 2021/10/12
    月面での健康被害についてまとめられた記事。よい。
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