いまだ真相はやぶの中だ――。 話題の中心にいるのは、3月18日に負債191億9,486万円を抱えて破産開始決定を受けた(株)テックコーポレーション(TSR企業コード:740278177、広島県、以下テック社)だ。債権者数400名を超え、連鎖破たんは確認されるだけで約10社にのぼる。 一部の債権者は手形を振り出し、受け取ったテック社はそれを割引に廻していた。これから決済期日を迎える手形もあり、途方にくれる振出人(企業)もいる。 テック社に多額の手形を振り出していた企業の代表者が東京商工リサーチ(TSR)の単独インタビューに応じた。 代表者は「テックコーポレーションの倒産後に(取引実態を)調べたら、詐欺的手法だとわかった。取引時はまったく疑わなかった」と悔やみきれない胸中を語った。 テック社は、電解水生成装置など環境機器を販売していた。展示会などで商品をPRし、顧客への販売の大半は代理店が手掛