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大横綱、白鵬翔(36)=宮城野部屋=の土俵際がもつれている。幕内最高優勝44回、幕内通算1172勝の金字塔を考えるなら有り得ない状況と言えるが、優勝インタビューでの万歳三唱や三本締め、かちあげや張り手など批判を浴びた立ち合いを振り返れば、物言いも仕方ない…とも受け取れる。熱狂的な支持者が存在する一方で、否定的な人たちもいる。功罪半ばする-と評される大横綱は、どこに収まるのだろう。 日本相撲協会に設置された「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の第11回会合が19日に東京・両国国技館で開かれ、山内昌之委員長(東大名誉教授)が協会の八角理事長(元横綱北勝海)に提言書を提出した。功績顕著な横綱に対し一代限りで襲名を認めていた「一代年寄」について、存在意義を示すものは見いだされないなどと問題提起した。 提言書は「一代年寄は当該横綱一代限りの特例のため、その部屋の弟子らによる継承襲名は認められない。
大相撲の横綱・白鵬(36)=宮城野=の一代年寄「白鵬」襲名に暗雲が垂れ込めた。 「大相撲の継承発展を考える有識者会議」の最終会合が2021年4月19日、両国国技館で行われ、提言書が八角理事長(元横綱・北勝海)に提出された。提言書では、現役時代に著しい功績を残した横綱に対して一代限りで現役のしこ名のまま親方になれる「一代年寄」について問題提起。一代年寄「白鵬」襲名へ厳しい見解が示された。 過去には大鵬、北の湖、貴乃花の3人が襲名 日本相撲協会は19日に公式サイトで「有識者会議」の提言書を公表。この提言書のなかで「一代年寄」に関して言及されており、「一代年寄は当該横綱一代限りで弟子たちはその名を継げない」とし、「大相撲の師資相承の伝統から外れたいわば異形の『資格』である」と問題提起している。 また、提言書では「公益財団法人としての制度的な裏付けとは整合しないと思われる」とし、「現在の協会の定款
大相撲春場所3日目の16日、横綱白鵬の5場所連続休場に横綱経験者の日本相撲協会幹部からは苦言が相次いだ。八角理事長(元北勝海)はまたも最高位不在の事態に「お客さんには土俵入りをお見せしたかった」と残念そうに話した。伊勢ケ浜審判部長(元旭富士)は「横綱として調整が長い間うまくいっていないのはどうかなと思う」と首をかしげ、芝田山広報部長(元大乃国)は「横綱の立場は大関とは違うということを、どう認識
「水に流す」という言葉が好きで、過去のさまざまな出来事を忘れようとしてきた。しかし、どうしても九州場所でのあの一番は頭から離れない。 12日目の白鵬-遠藤戦。立ち合い、白鵬はサポーターをつけた右肘で遠藤の顔面を打ち抜いた。しかも、左手で相手の顔を押さえ、逃げられないようにしているところに悪意を感じる。その後も左右から荒々しく張って土俵に沈めた。遠藤の鼻からは血が滴り落ち、土俵は赤く染まっていた。 過去の大横綱もかち上げをしていた-と指摘する人もいる。しかし、それとこれとは、まったく性質の異なるものだ。 かち上げとは、立ち合いで自分の腕を振り上げ、相手の上体を起こす戦法だ。白鵬の場合は最初から顔の高さに腕を持っていき、相手を痛めつけるためにやっている。「肘打ち」と呼ぶ方がふさわしい。両者が竹刀一本で戦うだろうと誰もが注目していると、いきなり短刀を抜いて切りつけるようなものだ。 あの肘打ちが目
大相撲の横綱審議委員会は定例の会合を開き、九州場所で43回目の優勝を果たした横綱 白鵬を評価した一方、今場所で見せた張り手やかち上げなどの取り口を「横綱として見苦しい」などと批判しました。 大相撲九州場所は上位陣の休場が相次ぐ中、横綱 白鵬が14勝1敗で4場所ぶり、43回目の優勝を果たしました。 会合のあと記者会見した横綱審議委員会の矢野弘典委員長は白鵬について「横綱として存在感を示した。よく頑張った」と評価しました。 その一方で、白鵬の取り口については「張り手やかち上げは、ちょっとやりすぎではないか。横綱として見苦しいと多くの意見が出た。相撲協会に対して指導してほしいと意見をした」と話し、相撲協会に要望したことを明らかにしたうえで、「43回の優勝は史上最高の実力者で大横綱になっていると思うが、名横綱と言われる存在になってほしい。ルール上は正しい技かもしれないがみずから控えて相撲を取っても
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