内閣府が2019年に発表した調査では、日本の若者の68.1%が自分の容姿に対して「誇りを持っていない」ことが明らかになった。韓国やアメリカなど他国と比べても著しく高いのが現状だ(写真:写真映像部) この記事の写真をすべて見る 見た目や容姿で人を判断する「ルッキズム」。外見至上主義とも訳される価値観が若い世代を中心に加速している。背景にあるのは、SNSで流れてくるキラキラな世界。「見た目が何より大事」と、整形を希望する中高生も増えている。AERA 2024年6月10日号より。 【調査結果を見る】自分の容姿に関心を持ったきっかけはなに? * * * 無邪気に発せられた一言が思春期の心にぐさりと刺さった。 「ブタ、ブタ」 東北地方に住む女性(40)は、10代の頃に兄弟や従兄弟から何度もそう繰り返されたことが忘れられないでいる。どれだけ嫌だと伝えても、やめる気配はなし。もともと感じていた体形へ