2022.12.28 レノファ山口で現役引退、いきなり社長就任。J1で234試合出場の渡部博文が経営に興味を持つまで 「強くイメージし、紙にも書き込んだからこそ、プロサッカー選手になれたんだと思います」 渡部博文(35歳)は穏やかな声音で言った。 「小6の時に『ゆめシート』という将来の夢を書いたんですが、そこには何歳で何をするとか、かなり細かく書いていました。『日本代表になってワールドカップに出場する』『世界のトッププレーヤーと争って、ドイツやイタリアでプレーする』『(当時はFWで)自分のゴールで観客が喜ぶ』とか。引退の年齢は書いていなかったんですが、『引退後はサッカーチームを作って、息子にプレーさせる』まで(笑)。自分で期限を決め、逆算でやっていくのは大事だと思っています」 論理的思考でプロの世界を生きてきた男が、スパイクを脱ぐ決意をした。それはひとつの夢の終焉と言える。しかし次の道を選